▼ 患者本人の良くない習慣
半年ほど、アサコール®のおかげで症状は消え、Aさんはほっとしていました。ラーメンはご法度に違いないと注意していたのが勝因だったと、すっかり安心。
たまに母親から連絡があり、野菜をきちんと食べなさいと言われていましたが、もともと好きではなかったことから、コンビニ弁当、カップラーメン、ファーストフード、スナック類が主食の生活を続けていました。炎症、ないしね。
朝起きれば、台所には大量のプラスチックの空箱のゴミの山。誰かオレの代わりにゴミ捨てしてくれないものかとぼやくのが習慣に。もしかすると空箱に入っていた食べ物に炎症の原因があったかもしれないのに。
Aさんは、契約社員ということもあり、将来の不安は大きく、貧乏暇なしで、以前のサッカーのサークル仲間とのつきあいも疎遠となり、運動不足だなあとは思っていました。腹の突き出しが気になるものの、高校生の時のように腹筋する意気込みはなし。
▼ 再燃の兆候があったのに
薬アサコール®は、症状があったときは、毎日、食後3回3錠でしたが、症状がなくなると2錠剤に減りました。でも、仕事が忙しくて、食事が1日2回だったりすることもあり、決められた通りに飲むのが億劫で、飲み忘れが増えてきていました。
出血なしは良いサイン。下痢っぽいのは、脂っこいものが続いたせいだ。揚げ物をいくらでも食べられる30代にとって、かつ丼、テンプラ、鶏のから揚げを健康のために控えようという気持ちはゼロ。野菜も相変わらずゼロに近かった。
そのうち、お腹が痛くなったり、下痢がひどくなり、ちょっとだけ出血したけど、仕事が忙しくて、病院へは行けず。
が、あるとき、おなかに激痛が。トイレに行くと、驚くほどの大出血。歩くのもつらく、タクシーを呼んで病院へ。
▼ ステロイド
医者から症状が悪化している。ステロイドを使いますと言われてしまいました。ステロイドは、最初は、大量に使い、徐々に減らしていき、最後には止めるという計画でした。
ステロイドの副作用についても説明がありました。長期に渡って使うと、顔が満月のように膨らんだり、ひどくなると腰や太ももの骨が壊れてしまうと。でも、そんなに長く使うことはないだろうと軽く考えていました。
◎ 根源太郎 → 細胞への刺激 → 炎症 → ステロイド → 炎症を起こす物質に働きかけて炎症を消す計画
ステロイドは、根源太郎には作用しないため、根源太郎は健在
続く