■ [ガン治療]大腸がん「便潜血検査」正しい方法で採取を!
●大腸がんの早期発見の内視鏡治療
2人に1人が、ガンになる時代です。いつガンに罹患(りかん)してもまったく不思議ではありません。そんなガンであっても早期に発見すると身体に負担の少ない治療で解決できるのも、今日です。だから、ガン検診をしっかり受けましょう。
厚生労働省は5つのガン(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸=けい=がん)に対して、ガン検診を受けるよう推奨しています。その中の大腸がん検診は、40歳から1年に1回、市区町村が行う検診で受けられます。
行われる検査方法は「便潜血検査」です。申し込むと専用の検査キットを受け取りに行く、もしくは送られてきます。その検査キットは、便を取るための専用の紙、そして、容器のふたについている便を採取する棒と採取した便を保存する容器です。
そして、便の取り方。送られてきた紙のうえに排便をし、容器のふたについている棒でその便を取ります。
その時に、便に針を刺すように棒をさしてとる人がいます。これは正しい便の採取方法ではありません。血液は便の表面についています。だから、便の表面を広範囲にこするようにして取るのが正しい取り方です。
もし硬い便でこすることがしにくい場合は、少し水をかけて行うとこすりやすくなります。それを、1日ではなく2日分採取し、保健所や医療機関に提出します。
この便の採取方法を間違えていると、本当は便潜血反応が陽性のはずなのに陰性と出ることがあります。この大腸がん検診の受診率は、40%程度と低い状況。その中で、しっかり検診を受けたのに、間違った採取方法を行ったのでは、ガン検診を受けた意味がありません。正しい便潜血検査の方法で対応してください。
■教えて下さったのは…野中康一 先生
東京女子医科大学病院消化器内視鏡科・教授
私の父の「末期癌奇跡の完治闘病記サイト」や
「西洋医学による癌治療・検査などをまとめたサイト」への
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