2024年5月16日木曜日

【読了】久松文雄著『まんがで読む 古事記1』(青林堂)

  久松文雄(ひさまつふみお)著『まんがで読む 古事記』(全7冊。青林堂、2009年7月~2019年2月)を読み始めました。『古事記』の全体像をざっとつかみたいと思って、現代語訳などを調べていた時に、全7巻で『古事記』全編を漫画化したという本作に目が止まりました。『古事記』のマンガ版はいくつか出ていますが、全7冊というのは恐らく最長。マンガでかなり詳しいところまで把握できるなら、読まない手はないと思い、7冊まとめて購入しました。

 第1巻を読んで、予想よりしっかりと原典に忠実に漫画化しているので、いいとこ取りでない『古事記』全編のストーリーを把握するのに最適な作品だと思いました。内容的には小学校低学年くらいからでも十分読めそうなのですが、惜しむらくは総ルビではないので、小学生だと読めない漢字がある程度出てきそうです。もともと中高生から大人に向けて描かれていたのかもしれません。

 また神様の読み方は独特なので、さすがにフリガナは振ってあるのですが、同じ章のなかに二度三度、同じ神様が出てくる時は、最初だけフリガナを振って、残りは漢字の表記のみなので、神様の名前に馴染んでくるまでは、この神様はなんと読むのだろうと多少頭を悩ませました。それでも恐らく初めて全編を面白く、興味を持って読み通せそうな気がしています。

 とりあえず1冊読み終えたので、第1巻の目次を示しておきます。


 序章 天と地の始まり
 第二章 国生み
 第三章 神々の誕生
 第四章 黄泉の国へ
 第五章 禊ぎ祓い
 第六章 須佐之男命
 第七章 誓約の勝負
 第八章 天の岩屋戸
 第九章 八俣の大蛇

2024年5月13日月曜日

【読了】角川まんが学習シリーズ『世界の歴史1 人類誕生と古代の王国』

 羽田正(はねだまさし)氏の監修による角川まんが学習シリーズ『世界の歴史1 人類誕生と古代の王国●七〇〇万年前~紀元前六〇〇年』(KADOKAWA、2021年2月◇223頁)を読みました。全巻読み終えるのを待っていると、しばらく先のことになりそうなので、一巻ごとに報告していきます。


 第1章 人類の始まり
  ・直立歩行と道具の使用
  ・旧人と新人
  ・ラスコーの洞穴絵画
  ・定住の始まり

 第2章 都市の誕生
  ・農耕と牧畜の開始
  ・神殿を中心とする大集落の形成
  ・文字の誕生
  ・街から都市へ

 第3章 古代オリエント文明
  ・メソポタミアの都市国家
  ・エジプトのファラオたち
  ・シリア・パレスチナ地方の人々
  ・アカイメネス朝ペルシア

 第4章 古代インド文明・古代中国文明
  ・インダス文明
  ・バラモン教と四つのヴァルナ
  ・甲骨文字と青銅器
  ・殷の紂王と周の武王

総ルビなので小学生から読めますが、高校の世界史入門くらいの内容を備えているので、中3くらいまでに馴染んでいると、高校の世界史に自信を持って臨めそうです。小中学生に戻ったピュアな心持ちで、全巻目を通していこうと思います。

2024年5月6日月曜日

【読了】石ノ森章太郎著『新装版マンガ 日本の歴史』(全27巻)

 2020年11月から2022年6月にかけて全27巻で刊行された石ノ森章太郎(1938-98)著『新装版 マンガ 日本の歴史』(中公文庫)を読み終えました。1冊なら数日あれば読み終わりますが、27冊となると数冊読んではしばらくお休みするのを繰り返していたので、全部読み終わるのに1年半ほどかかりました。古代編3から現代編3まで順に読み進め、最後まで残してあった原始編1・2と古代編1・2の4冊を、ゴールデンウィーク中に読了しました。

 もとは1989年10月から1994年6月にかけて、全55巻で中央公論社から刊行されました。ちょうど自分が大学に入る頃だったので、一人で日本史のすべてを描き切る、という心意気に感銘を受け、はじめの数冊のみ購入しました。しかし単行本でまずまずの値段だったのと、5年8ヶ月もかけて一つの作品を読み進める気の長さについて行けなくなり、途中で読むのを止めました。その後、1997年3月から1999年5月にかけて中公文庫から再刊されましたが(全55巻)、このときも余りの冊数に圧倒されて、気になりつつも読まずに終わりました。

 今回は旧版の2巻を1巻に仕立て直した27巻の構成で、これなら読み切れるかもと思い、馴染みのある古代編3から順番に読み進めていきました。数冊読んで、マンガだけで描き切るには、これだけの巻数を費やしてもなお限界があることを痛感しました。しかし、日本史全体のイメージを映像でざっとつかむのには有効だと思い、気長に読み進めました。各時代ごとに、大学の先生方が原案を執筆しているので、石ノ森氏独自の史観が際立つというよりは、良くも悪くも戦後の歴史学の成果を穏当なバランスで知ることができる、優れた企画だと思いました。


 とりあえず第1巻と第27巻のみ、書誌データを記しておきます。

石ノ森章太郎(いしのもりしょうたろう)著
『新装版 マンガ 日本の歴史1 秦・漢帝国と邪馬台国』
(中公文庫、2020年11月◇431頁)
 ※裏表紙に「原案執筆・義江彰夫」とある。
 ※巻末に、義江彰夫「時代概説1 民衆と神祭り」、
      義江彰夫「時代概説2 弥生文化の多様性」、
      佐藤信「解説」を載せてある。

巻末に、以下の2冊を合本したと明記あり。

 『マンガ 日本の歴史1 秦・漢帝国と稲作を始める倭人』
 (中公文庫、1997年3月◇212頁)

 『マンガ 日本の歴史2 邪馬台国と卑弥呼のまつりごと』
 (中公文庫、1997年3月◇212頁)

この2冊のさらに元となった単行本は以下の通り。

 『マンガ 日本の歴史1 秦・漢帝国と稲作を始める倭人』
 (中央公論社、1989年11月◇221頁)

 『マンガ 日本の歴史2 邪馬台国と卑弥呼のまつりごと』
 (中央公論社、1989年12月◇237頁)


石ノ森章太郎(いしのもりしょうたろう)著
『新装版 マンガ 日本の歴史27 太平洋戦争から高度成長時代まで』
(中公文庫、2022年6月◇679頁)
 ※裏表紙に「原案執筆・伊藤隆」「解説・武田知己」とある。
 ※巻末に、石ノ森章太郎「完結にあたって」
      伊藤隆「時代概説53〈大東亜共栄圏〉構想」、
      伊藤隆「時代概説54 占領下の日本」、
      伊藤隆「時代概説55「経済大国」 への軌跡」、
      武田知己「解説」を載せてある。

巻末に、以下の3冊を合本したと明記あり。

 『マンガ 日本の歴史53 日中戦争・太平洋戦争』
 (中公文庫、1999年4月◇228頁)

 『マンガ 日本の歴史54 占領から国際社会へ』
 (中公文庫、1999年4月◇222頁)

 『マンガ 日本の歴史55 高度成長時代』
 (中公文庫、1999年5月◇221頁)

この3冊のさらに元となった単行本は以下の通り。

 『マンガ 日本の歴史 現代篇5 日中戦争・太平洋戦争』
 (中央公論社、1994年4月◇203頁)

 『マンガ 日本の歴史 現代篇6 占領から国際社会へ』
 (中央公論社、1994年5月◇203頁)

 『マンガ 日本の歴史 現代篇7 高度成長時代』
 (中央公論社、1994年6月◇204頁)


2024年5月5日日曜日

Evernote 騒動(Word文書化/Google Drive への移行)

 昨年12月、論文の草稿を推敲しようと Evernote を開いてみたところ、急なルール変更に気がつきました。今書きかけの原稿はそのまま使えるものの、有料化しない限り、新しいファイルを作ることが出来なくなってしまいました。長らく無料で使わせてもらって来たので、多少お支払いするのはやむを得ないかな、と一度は考えました。しかしまずまずの価格設定なのと、ここ数年、文書を読み込むまで時間が結構かかり、使い勝手が良いとは言えなくなっていたので、移行を前提に10年分の文書を8分の1ほどに整理することにしました。

 メールやブログの草稿を Evernote で書いていたため、何を捨てるかの選択は迷いませんでした。しかし、クラウド上の文書を読み出して削除するのに意外と時間がかかり、大変な作業となりました。それで十分に軽くなるなら Evernote のまま有料化する選択肢もあったのですが、大幅に文書数を減らしても、相変わらず読み込みに時間がかかり、快適とはいいがたい状況でした。仕方なくEvernote の継続使用を諦めることにしました。

 すべてをWord文書に変換してデスクトップ上に保存したいと思ったのですが、 Evernote には直接 Word文書に変換する機能がついていなかったので、Evernote からいったんHTML文書に変換したあと、改めてWord文書へと変換しました。4月中に何とかすべてWord文書に変換し、デスクトップ上に保存することができました。これからもう少し整理してから、Google Drive 上に保存しようと考えています。

 そんなこんなで、長らく論文執筆に使っていた Evernote の使用を取りやめたという報告でした。十年以上前からのメモ書きをたくさん読み返せたので、いろいろと新鮮な発見がありました。論文のアイデアを、今後はどうやって書き溜めていくべきなのか、大きな問題が残っているのですが、Evernote を使ってそれほど大きな成果を出せていたわけでもないので、いろいろな可能性を楽しみながら試行錯誤を続けていきます。


2024年1月3日水曜日

ヴェルヌ著『二年間の休暇 (十五少年漂流記)』日本語訳の変遷 (2)

◆森田思軒訳『十五少年』の成立

 フランスの小説家 ジュール・ヴェルヌ(Jules Verne, 1828-1905)が1888年に執筆した小説Deux Ans de Vacances  (二年間の休暇)は、雑誌『Le Magasin d’éducation et de récréation (教育娯楽雑誌)』の第553~576号(1888-1/1~12/15)に掲載されたのち、単行本はJ・へッツェル社(J.Hetzel )から、1888年6月18日と11月8日に2分冊(351+342頁)の普及版が、同年11月19日に1冊(469頁)の豪華版(挿絵92枚)が刊行された。

 本邦初訳は、森田思軒(もりたしけん、1861~1897)氏によって行われた。森田氏は1896年に雑誌『少年世界』第2巻5~19号(博文館、1896年3~10月)に〈冒険奇談〉十五少年と題して15回に分けて連載したのち、同年12月に十五少年と題した単行本を刊行した(博文館、1896年12月◇292頁)。雑誌掲載時の表題と巻号、発行年月日は以下の通り。

  「〈冒険奇談〉十五少年/思軒居士/第一回」(第2巻5号、1896-3/1)
  「〈冒険奇談〉十五少年/思軒居士/第二回」(同巻6号、同-3/15)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第三回」(同巻7号、同-4/1)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第四回」(同巻8号、同-4/15)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第五回」(同巻9号、同-5/1)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第六回」(同巻10号、同-5/15)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第七回」(同巻11号、同-6/1)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第八回」(同巻12号、同-6/15)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第九回」(同巻13号、同-7/1)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第十回」(同巻14号、同-7/15)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第十一回」(同巻15号、同-8/1)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第十二回」(同巻16号、同-8/15)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第十三回」(同巻17号、同-9/1)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第十四回」(同巻18号、同-9/15)
  「〈冒険奇談〉十五少年/森田思軒/第十五回」(同巻19号、同-10/1)

 単行本『十五少年』への例言に「是篇は仏国ジユウールスヴエルヌの著はす所『二個年間の学校休暇』を、英訳に由りて、重訳したるなり」とあるところから、森田訳がフランス語原本ではなく英訳本からの重訳であったことは初めから知られていた。しかし英訳本テキストについての細かい情報を欠いていたため、森田氏がどの英訳本を見たのかは長らく不明とされた。半世紀以上をへた1950年、波多野完治(はたのかんじ、1945-2001)氏によって、森田訳の英訳本テキストが確定された。森田氏が用いたのは、フランス語原本の刊行から3ヶ月後、1889年2月16日に、A Two Years Vacation  (二年間の休暇)と題し、アメリカの 「George Munro」 社から「Seaside Library Pocket Edition 」 の1冊として刊行された英訳本である(全1冊260頁)。
 
★思軒訳『十五少年』は、戦前において『現代日本文学全集33 少年文学集』(改造社、1928年3月◇566頁)、『明治大正文学全集8 黒岩涙香・森田思軒』(春陽堂、1929年3月◇756頁)に再録された他、岩波文庫(1938年10月)にも収録された。戦後においては『明治文学全集95明治少年文学集』(筑摩書房、1970年2月◇472頁)、『日本児童文学大系2 若松賤子集・森田思軒集・桜井鴎村集』(ほるぷ出版、1977年11月◇510頁)、長山靖生(なぎゃまやすお)編『少年小説大系13 森田思軒・村井弦斎集』(三一書房、1996年2月◇641頁)等に再録された。


◆思軒訳『十五少年』現代語訳の時代(その一、1910年代)

  ①葛原【凵+茲】女屋秀彦『〈絶島探検〉十五少年』(1916)
    →葛原【凵+茲】『十五少年絶島探検』(1923)
  ②富士川海人「十五少年の漂流」(1918?-1921? )
      ※「〈十五少年〉漂流記」の初見

 1896年に思軒訳『十五少年』が刊行されてから1950年代に入るまでは、ヴェルヌが執筆したフランス語原本が入手困難であったばかりか、思軒が参照した英訳本も所在不明になっていたため、時代に合わせた新訳を提供しようとすると、漢文調の思軒訳をもとにして現代語に訳しなおす他なかった。これからしばらく、「思軒訳『十五少年』現代語訳の時代」と称して、各年代ごとに、今回確認できた範囲の現代語訳を紹介していく。

 最初の現代語訳は、思軒訳から20年をへた1916年に刊行された葛原【凵+茲】(くずはらしげる)女屋秀彦(おなやひでひこ)共編『〈絶島探検〉十五少年物語(博文館、1916年9月◇458頁)である。同書は7年後に『十五少年絶島探検』と改題し、葛原個人編として再刊された(博文館、1923年3月◇458頁)。再刊版のほうは国立国会図書館デジタルコレクションに公開され、容易に参照可能である。この再刊版には、自序「『十五少年絶島探検』新訳偶感」と、再刊に寄せての一文「嬉しい事です」が添えられている。一文の冒頭には「七年前に此の本を訳した頃と、今とをくらべて」とあり、末尾に「尚、この本を出すについて、女屋秀彦君の御好意を感謝致します」とある。1916年の初版は、再刊版の一文に言及がある以外、他書への引用も見当たらず、各種検索にもなかなか出て来なかったが、坪谷善四郎編『博文館五十年史 年表』(博文館、1937年6月)の大正5年9月に「〈絶島探検〉十五少年物語葛原【凵+茲】・女屋秀彦」、大正12年3月に「十五少年 絶島探検葛原【凵+茲】」とあるのを確認した。そのほか2023年現在、北海道立図書館と大阪府立中央図書館〈国際児童文学館〉に所蔵されているのを確認済。

 1910年代で今一つ興味深い作品として、富士川海人訳「十五少年の漂流(未完)というものがある。1917年から1922年にかけて海国少年社から発行された雑誌『海国少年』に、「シユール・ベルヌ作/富士川海人訳」の「十五少年の漂流」という作品が連載されている〔★〕。富士川海人なる人物は、「十五少年の漂流」以外に同じ筆名による作品をまったく確認できない。雑誌『海国少年』の大半は所在不明であるが、国立国会図書館デジタルコレクションに5冊分の情報が公開され、そのうち3冊に「十五少年の漂流」が掲載されている。

    ◯第4巻8号(1920年10月)
     「69 有用な植物の発見」「70 深夜に猛獣の来襲」
    ◯第5巻8号(1921年8月)※掲載なし。
    ◯第5巻9号(1921年9月)※掲載なし。
    ◯第5巻10号(1921年10月)
     「87 新太守」「88 湖上のスケート」
    ◯第5巻11号(1921年11月)
     「〈十五少年〉漂流記の漂流(※予定の原稿を落とすことへの釈明文。)

4巻8号(1920年10月)に69・70章、5巻10号(1921年10月)に87・88章が掲載されている。5巻8・9号と連続して掲載がなく、10号で再開されたと思ったら第11号に至って「〈十五少年〉漂流記の漂流」と題する原稿を落とす(漂流させる)ことへの釈明文を掲載している。このあと再開して最終章までたどりついたのか、88章までで中断されのか気になるところであるが、現存する『海国少年』の詳しい調査をしていないので、今後の課題としたい。一点付け加えると、メアリ書房(福井県福井市)の目録に、
 「海国少年 大正7年12月号 第2巻12号 十五少年の漂流/富士川海人」
とあることから、1918年12月までに連載が始まっていたのは確実である。

 なお『海国少年』第5巻11号(1921年11月)に「「〈十五少年〉漂流記の漂流」とあるのが、この作品のことを「十五少年漂流記」と呼んだ初見であることにも注意しておきたい。ただし本作のタイトルはあくまで「十五少年の漂流」であって、原稿を落とすことを「漂流」と言うために、「十五少年」の部分のみ小字で記し、「『十五少年』(という名の)漂流記の漂流」と言い直しただけなので、富士川氏に新しい書名を提起する意図はなかった可能性が高い。よってこれは(一定の留保つきの)初見例と見なしておく。

★『海国少年』の出版年については、田中久徳「旧帝国図書館時代の児童書―歴史と課題―」『参考書士研究』48号(1997年10月)の表8「戦前期の代表的児童雑誌の所蔵状況」を参照した。なお現存する本文の冒頭には、「十五少年の漂流/富士川海人」とあるのみなので、富士川氏単独の編著として発表されたようにも見えるが、『海国少年』5巻10号(1921年10月)裏表紙の目次に「十五少年の漂流(海洋小説)/シユールベルヌ作/富士川海人訳」とあることから、初めからベルヌ作品の翻訳として発表されていたことがわかる。今後「十五少年の漂流」初回発表分が発見されれば、森田思軒訳との関係など、より明確な編集意図がわかるかもしれない。