【内容】amazon
井沢釈華の背骨は、
右肺を押し潰すかたちで
極度に湾曲している
両親が遺した
グループホームの
十畳の自室から釈華は、
あらゆる言葉を送りだす
【雑感】
障がい者と共存するために
健常者が介助しなければ
ならない
この社会で弱者を守るのは
当然のことだからだ
だがふと考えたことがある
もし自分が弱者だったら、
素直にその介助を受け
入れられるだろうかと
ハイキングさ あべじゃ 様
富山弁には『気の毒に…』
という言葉がある
これは弱者への同情を表す
言葉なのだが、
かつて何度もこの言葉を
掛けらた自身にとっては
これほど屈辱的な言葉は
ないと思っている
掛けた相手は、
こちらの立場を経験して
いないから、そのような
セリフが口をつくわけで、
正直、マウントを取って
きているとしか思えない
“せむし”の主人公の
一見歪んだ言動の奥底に
潜む感情が痛いほど
感じられ、
わずか100ページ弱の
物語が途方もなく長く
感じた
【まとめ】
えどゆこと
ラスト数頁の解釈
(15字)