羊うお座羊うお座

 

おはようございます。

 

学生達の期末試験が月曜日からスタートするのですが

この時期、必ず何人かの悪戦苦闘中の学生達への対応があります。

 

休みがちで宿題も未提出の学生が

急にメールしてきて

今から何でもするから

なんとか単位をもらえないか、とかね。

 

このような場合は

残念だけど、何もありません。

とりあえず期末試験に最善を尽くしてみてね、と返事します。

 

1月からずっとほぼ毎日、

質問があったり

わからないことがあったら

私がオフィスにいるときはいつでも歓迎するから来てね

と言っているんだけど

 

その上、

なんなら週末だってZoomできるよ、とも言っている。

 

95%の学生は来ません。

大学には

学習サポートセンター(数学の無料家庭教師常備待機)もあるんです。

ほぼ98%の学生はそちらも使いませんね。。。

 

必要ないからなんではなく

数学の勉強にサポートを自ら求める、っていうことの

敷居がかなり高いっぽい。

何人かに聞くと、まず。。。

 

数学の勉強の助けを求めているところを

他の学生に見られたくない(頭が悪いとバレたくない)

 

教師に自分のできなさぶりを見せたくない

 

いつでも来てね、と言われても

迷惑だろうと思うので躊躇してしまう

 

数学の問題について質問されると

瞬時にパニクってしまう。

数学の試験中も超あがる。

 

数学には昔から嫌な思いしかしていないんで

出来るだけ記憶力だけで(理解しようだなんて

初めから諦めている)なんとか単位だけ取りたい

 

っていうようなことを

親しくなるとシェアしてくれます。

 

どれもよ〜くわかる。

私も経験があります。

自分の専攻に必要なんで、とにかく最低限の努力でなんとか

Cを取ろうという作戦。

 

でも毎学期、必ず何人かの学生達は

助けを求める手を伸ばしてくれるんです。

今学期もいてね。

私はこの一月、

ほぼ週末も毎晩その学生とZoomで数学をみています。

そう。。。

今週は毎晩ね。(あとこの土日で月曜日が試験です)

 

その学生は

学習障害があるんです。(他にもあるけど)

本来なら試験時間も2倍で受けられるという診断なのですが

本人がみんなと同じ時間で受けたいと拒絶しています。

エンジニアになりたい、と(その学生の親がプッシュしてると

その学生が言っていました)

 

授業中も独り言を話したり

空気を読まず、ストレスをすぐ口にしたりするんですが

私が「一緒に勉強しようか?」って直接聞いたら

私の目を見ず、「それは良いアイデアだと思うから、そうしたい」と言うので

こうして毎晩Zoomしてるんです。

 

その学生がこのクラスをパスする確率はギリギリです。

でもここ1週間の勉強で

かなりチャンスは上がっているように私は思っています。

 

この状況ね、

とても貴重な

教師としてはずっごくずっごくやり甲斐ありまくりなものなんです。

救いの手を伸ばしてくれない限りは

私は全く無力なんでね。

 

どこかで聞いたことあるんだけど

 

人間の強さとは

ヘルプを求めないことではなく

必要と思うサポートを自ら求められること、ってね。

 

苦手で数学アレルギーがあるにもかかわらず

勇気を出して手を伸ばす。

 

ヘルプして、って頼むと

迷惑なんじゃないかなって思うかもしれないけど

実は頼まれる方が嬉しいものなんだよね。

 

特に親としてや

教師としては。

人間、人の役に立てることほど

嬉しいことってないのかもとも思う。

 

数学を教えることを仕事にしていると

ほぼ常に

自分の仕事は学生達に苦痛を与えているんか感が伴うんでね。

 

貴重な手を伸ばしてくれる学生達がいることだけが

私のやり甲斐の源なんだろうなと思う。

 

土曜日の今朝は

豪華なフルーツの盛り合わせを夫と食べたよ。

 

今まで食べた苺の中で格別の美味しさだった。

びっくりするくらい。

そしてこの葡萄も最高でした。

 

数学は

数学という言語だと思う。

他の言語(日本語や英語)との大きな違いは

徹底的に論理ベースだから。

 

例えばさ

日本語(英語でも)で

「美味しい」とか

「元気です」とか

ほぼ全ての表現ってはっきりとした定義ってできないよね。

 

どの人の感覚か

その状況や状態によって絶対的な定義ができない。

 

でも数学の全ての概念は

絶対的な定義から始まるからね。

それに慣れていないと、まず難しいと感じると思う。

 

あ、

なんか長くなってしまった。

続きはまた今度、書いてみたいと思う。

読んでくださって

ありがとうおやすみ

 

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