DeNA(★2対6☆)巨人 =リーグ戦6回戦(2024.04.28)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
00020202061200
DeNA
0002000002300
勝利投手:堀田 賢慎(1勝0敗0S)
敗戦投手:上茶谷 大河(2勝1敗0S)
  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆巨人は4回表、丸と佐々木の連続適時打で2点を先制する。直後に同点とされるも、6回に再び丸と佐々木の連続適時打で2点を勝ち越し、8回には吉川の適時打などでリードを広げた。投げては、好救援を見せた2番手・堀田が今季初勝利。敗れたDeNAは、打線が振るわなかった。

◆巨人は高橋礼が先発。今季は4試合に登板して78打数10安打、被打率1割2分8厘だが、8安打は走者がいない場面で打たれたもの。走者を置いた時は23打数2安打で被打率はわずか8分7厘。14日広島戦の1失点は内野ゴロによるもので、巨人移籍後は適時安打を許していない。抜群の安定感を見せる高橋礼が、新人王を獲得した19年以来の開幕3連勝を目指す。

◆DeNAの大ファンで知られる歌手の相川七瀬(49)が始球式で躍動感あふれるワンバウンド投球を披露した。「Hisense_ハイセンス大画面テレビDAY」と銘打たれた一戦で「ハイセンスの大画面テレビ」応援プロジェクトリーダーの相川が背番号「7」のユニホームで礼をしながら礼儀正しく登場した。セットポジションからワンバウンドで捕手の伊藤のミットに収まる投球を披露。三浦監督やスタンドから拍手で投球をたたえられた。

◆巨人丸佳浩外野手(35)が28打席ぶりの安打を放った。3回先頭でDeNA大貫の134キロスプリットを捉えた。鋭く一、二塁間を破って右前打とした。4月18日阪神戦の第4打席の左前打以来の安打。今季初の「1番」での起用で、8試合ぶりの「H」のランプをともした。

◆巨人高橋礼投手(27)が自身ワーストタイとなる7四球与え、5回途中に降板した。今季開幕ローテーション入りし4試合に先発。無傷の2勝を挙げ、防御率0・38で迎えたDeNA戦だった。初回から四球を与え、2回に1つ、4回には2つ出し、2-2の5回1死から3者連続四球を出し満塁の場面で降板を告げられた。7四球はソフトバンク時代の21年3月27日ロッテ戦以来2度目。後続の堀田が4番牧を三ゴロによる併殺打に打ち取り初黒星は免れたが、4回1/3 1安打2失点と不安定な投球内容となった。巨人高橋礼(自身ワーストタイの7四球で4回1/3 1安打2失点)「先制点を取ってもらった次の回に四球から点を取られたことが反省点です。次は同じ失敗をしないように調整してきます」

◆巨人が14試合ぶりに4点目を奪った。4回に2死二塁から丸の右前適時打で先制し、さらに佐々木の右翼線三塁打で追加点を奪った。6回も丸と佐々木のバットで2点を加点した。2死二塁から丸が右中間フェンス直撃の適時二塁打で3点目。さらに佐々木が左中間への適時二塁打で4点目をとった。4月12日広島戦の9得点を最後に、13試合連続3得点以下の球団ワースト記録が続いていた。この日は丸を1番起用し、8番に門脇を置くなど打順を組み替えた。ピタリ当たって呪縛を破った。

◆DeNA打線が沈黙し、今季最少の3安打で2連敗を喫した。これで4月で4度目のカード負け越しとなった。4回に先手をとられた。2死二塁、先発大貫が巨人丸に中前の適時打を浴びて先制点を献上した。さらにボークで2死二塁とし、ルーキー佐々木の右翼線への適時三塁打で2点を先取された。直後の4回、巨人先発高橋礼を攻める。先頭の佐野が四球を選び、牧が左翼線二塁打でチャンスを拡大。宮崎を四球で無死満塁とし、楠本と関根の二ゴロの間に2点を返し同点に追い付いた。5回にも高橋礼が制球を乱し、1死から3連続四球で満塁の好機をつくるも、4番牧が三ゴロ併殺に倒れて無得点に終わった。中盤以降は巨人のリリーフ陣に無得点に封じられて万事休す。7四球で出塁しながら、3安打2得点と打線がつながらなかった。

◆巨人堀田賢慎投手(22)が4球で2アウトを奪い、632日ぶりに白星を挙げた。同点の5回1死満塁で高橋礼に代わって登板。4番牧に対しカウント1-2と追い込み、最後はチェンジアップで三ゴロ併殺打に打ち取り、切り抜けた。22年8月5日ヤクルト戦以来の勝利に「4球で勝利はラッキーだなというのはあるんですけど、任された場面で抑えることが大事。一番最高の形でアウトを取れた」と喜んだ。

◆巨人丸佳浩外野手が切り込み隊長となって打線をけん引した。3回先頭の打席、初球を右前へ運び28打席ぶりに安打をマークした。今季初の1番起用に「試合前からベンチで言ってましたけど、切り込み隊長なので、しっかりと切り込めるように。切り込まれずに、切り込めるように、チームに勢いを与えられたらなとは思っていました」。文字どおり、打線の先頭に立って切り込んでいった。4回2死二塁では、ここでも初球を中前へ運び先制適時打。初回から3打席連続初球打ちで切り込んだ。6回には右中間へ適時二塁打、8回には右犠飛で3打点。「阿部監督はじめ二岡ヘッドも、僕自身をチームの歯車の1つとして、考えてくださっていると思っているので、なんとか起用に応えたい」と佐々木との11歳差の1、2番コンビで6安打5打点。期待に応える結果を残した。

◆DeNAは打線が沈黙し、今季最少の3安打で2連敗を喫した。大貫晋一投手が2点を先制された直後の4回無死満塁、楠本と関根の二ゴロの間に2点を返し同点に追い付いた。5回にも1死から3連続四球で満塁の好機をつくるも、4番牧が三ゴロ併殺に倒れて無得点。7四球で出塁しながら、生かし切れず、三浦監督は「追いつくまでは良かったですけど、その後がつくれなかったですね」と振り返った。

◆巨人のジョージことドラフト3位佐々木俊輔外野手(24)が、プロ入り初の3安打2打点でチームの呪縛を断ち切った。2試合ぶりの先発で2番に入ると、1点リードの6回2死二塁の場面で左中間を破り、4点目となる適時打をマーク。13試合連続3得点以下の球団ワースト記録に終止符を打った。4回に三塁打、8回にも左前適時打で初の猛打賞。1番に入り3安打3打点の丸佳浩外野手(35)とともに、阿部慎之助監督(45)の采配的中で、2カード連続勝ち越しを収め貯金3となった。佐々木が「4点目の壁」を打ち破った。丸の適時二塁打で3点目が入った直後の6回2死二塁。DeNA上茶谷の直球を捉えた。中堅フェンス直撃の適時二塁打。チームに14試合ぶりの4点目をもたらした。「そこは特に何も考えてなかった。丸さんの流れに続けた」と4月13日広島戦から13試合連続3得点以下の球団ワースト記録を止めた。呪縛を解き放ち、プロ初の猛打賞も決めた。4回2死二塁からは一塁線を破ってプロ初の三塁打となる適時打。8回2死から詰まりながら左前に落とした。「絶対的なレギュラーではない。(安打を)出し続けないといけない選手。出てよかった」と3安打2打点で暴れた。壁を越えていく黄金の左足に憧れていた。「俊敏な子に」との願いを込め、俊輔と名付けられた。小学校までサッカーと二刀流。もちろん憧れは同名の元日本代表MF中村俊輔氏。小学生時のテストで、自分の名前ではなく「中村俊輔」と間違えて記入してしまったこともあるほど。休日は野球、平日はサッカーで鍛えた身体能力が今の礎になった。プロの壁に立ち向かう中で、ヒントをくれたのは阿部監督だった。オープン戦は45打数18安打の打率4割をマークも、開幕から苦しんだ。4月上旬。指揮官から「リズムをうまく取れるように」と助言され、スクエアだったスタンスをオープンに変更。タイミングを合わせやすくなった。この日も3回無死一塁の第2打席で、135キロスプリットに空振り三振に倒れた後、阿部監督から「真っすぐだけで行きすぎているぞ」と一声。冷静に思考を再確認し、後に3安打を固めた。自らのプレーを「野性的」と表現する。「深く考えすぎないように。自分は経験もないから答えも見つからない。それなら思いっきり」と反省と同時に割り切りも大事にする。今、突破を目指すはレギュラーの壁。風穴を空け「新風」を強く吹かせる。【上田悠太】

◆DeNAは今季最少の3安打で2連敗し、3、4月の負け越しが決まった。2点を先制された直後の4回に同点としたが、5回1死満塁で4番牧が三ゴロ併殺に倒れ、直後の6回に勝ち越された。7四球を選びながら拙攻で2点止まり。三浦監督は「追いつくまでは良かったですけど、その後ですね」と指摘。首の張りを訴えた山本の予防措置でこの日、1軍練習に合流した松尾は29日の中日戦にも同行。上茶谷と井上は2軍降格が決まった。

◆DeNA・山本祐大捕手(25)が首の張りを訴え、有事に備えて松尾汐恩捕手(19)が1軍に合流したが出場登録の入れ替えはなく、大事には至らなかったもようだ。山本は前日27日の巨人戦でファウルチップが顔面を直撃。三浦監督はこの日の全体練習前に「(山本)祐大に首の張りが出たので、念のために(松尾が合流した)」と語っていたが、山本は全体練習でノックや打撃練習などで軽快に動き、汗を流した。先発の大貫は今季全試合で伊藤とバッテリーを組んでいるため、スタメンは外れる見込み。

◆巨人は大幅な打線組み換えを敢行した。1番に丸佳浩外野手(35)、3番に吉川尚輝内野手(29)が入った。坂本勇人内野手(35)は先発を外れ、代わりに中山礼都内野手(22)が「6番・三塁」に名を連ねた。

◆今季初の1番で起用された巨人・丸佳浩外野手(35)が三回無死の第2打席で右前打を放ち、28打席ぶりの安打をマークした。4月18日の阪神戦(甲子園)で3安打を記録して以来、8試合ぶりにHランプを灯した。無安打の間に7四球を選んでいた。

◆巨人・丸佳浩外野手(35)が四回2死二塁から先制の中前適時打を放った。三回の第2打席で、4月18日の阪神戦(甲子園)以来28打席ぶりの安打をマークしており、2打席連続で快音を残した。この日の3打席は全て初球を弾き返した。

◆巨人・堀田賢慎投手(22)が絶体絶命のピンチで登板しチームを救った。2―2で迎えた五回、先発の高橋礼が1死から3連続四球と乱調。阿部監督は被安打1も7四球と苦しむサブマリンに代えて堀田を投入した。20日以来の登板となった右腕は、4番・牧をフォークボールで三ゴロ併殺に斬り、無失点で切り抜けた。堀田は主に救援起用されるが、13日の広島戦では先発して4回無失点と好投。試合前の時点で登板4試合、防御率2・00。与えられた出番で結果を残し、成長を示している。

◆巨人のドラフト3位・佐々木俊輔外野手(24)=日立製作所=が六回、3-2と勝ち越したあと2死二塁から中越え適時二塁打を放った。四回の右越え適時三塁打に続き、2打席連続で適時打を記録。チームはこれで4得点目を挙げ、4月12日の広島戦(東京ドーム)以来の1試合4得点以上となった。

◆DeNAは28日、巨人に2-6で敗れ、このカードを負け越した。厳しい表情で戦況を見つめる三浦大輔監督(左)=横浜スタジアム(撮影・加藤圭祐)

◆巨人は四回に丸の適時打などで2点を先行。2―2の六回は丸と佐々木の連続適時二塁打で2点を勝ち越した。丸は八回に犠飛もあり、3安打3打点。五回のピンチを救った堀田が2年ぶりの白星を挙げた。DeNAは攻めが淡泊だった。

◆巨人が球団ワーストの3得点以下を13試合連続で止め、2連勝を飾った。4番・岡本和、5番・萩尾以外をすべて変更し、1番・丸、3番・吉川など大幅にテコ入れした打線が計12安打と機能した。阿部慎之助監督(45)は「いい形で追加点が取れていったのでよかった」と四、六、八回に2得点した展開に満足げだった。試合前まで26打席連続安打なしだった丸の1番起用には「(二岡)ヘッドコーチの提案があったので、僕も同意して決めたんですけど、いい働きをしてくれた。(不調の期間も)出塁率はいいので、経験もたくさんありますし、託したというところですね」と説明。丸は3安打3打点の活躍で期待に応えた。また、2-2の四回1死満塁で起用され、併殺でピンチを斬り抜けた堀田に「もう、あれに尽きるかなと思いますね」とうなずいた。その後の井上、泉は2イニングずつを投げ、ともに無失点。指揮官は「9連戦なのでやり繰りが大変ですし、なかなか3連投とかはこの時期にさせられないないなと思っているので。いつもは負けパターンでいくピッチャーもこういう勝ちゲームで投げられたのは、すごく収穫だなと思います。彼らもいい自信になったんじゃないかな」と手応えを噛みしめた。

◆今季5度目の先発となったDeNA・大貫晋一投手(30)は、5回6安打2失点で勝敗つかず(1勝3敗のまま)。一、三回と満塁のピンチを招きながらも本塁は踏ませず粘りの投球を見せたが、四回に丸、佐々木に連続適時打で2点の先取を許した。「自分から走者を出すピッチングで、苦しい試合展開となってしまった。次回登板までにしっかり修正できるようにしたい」と悔しそうに振り返った。

◆救援右腕の巨人・堀田賢慎投手(22)が絶体絶命のピンチでチームを救い、2022年8月5日のヤクルト戦(神宮)以来632日ぶりとなるプロ3勝目を手にした。同点の五回1死満塁でリリーフ。4番・牧を三ゴロ併殺に斬った。ロッテ・佐々木らと同じ20年ドラフト1位の22歳は「(捕手の小林)誠司さんを信じて投げた結果、1番最高の形でアウトを取れてよかった」と胸をなでおろした。

◆3万3277人が詰めかけた、ゴールデンウイークのハマスタを青く染めたベイ党のため息がもれた。DeNAは今季最少の3安打で2得点に終わり2連敗。三浦大輔監督(50)は「四球を取りながら、タイムリーは出なかったが最低限、追いつくまではよかった。その後が(好機を)つくれなかった」と唇をかんだ。7日の前回対戦で白星を献上した下手投げ右腕の高橋礼が7四球と乱れた隙を突き、四回に楠本、関根の内野ゴロの間に2得点。しかし、終わってみれば放った安打は散発3本のみ。12安打を放った巨人打線との差は歴然だった。指揮官は「相手投手、今のチーム状態、他の選手との兼ね合いも含めて」とD1位・度会(ENEOS)を3試合ぶりに1番に戻すも3打数無安打に終わるなど実らず。「もちろん(度会)隆輝だけじゃないけど、全員でつながっていけるように、もう一回やり直しです」と切り替えた。(浜浦日向)

◆4点の壁を打破!! セ・リーグ2位の巨人は28日、DeNA6回戦(横浜)に6―2で勝った。前日27日の試合から先発野手8人中6人の打順を変更した打線が、今季最多タイの計12安打で6点を挙げた。今季初めて1番で起用された丸佳浩外野手(35)が3安打3打点の活躍。阿部慎之助監督(45)の采配が的中し、球団ワーストを更新していた3得点以下の記録を13試合で止めた。ゴールデンウイークは2連勝で、首位・阪神を1ゲーム差で追う。走者が本塁へ生還するたびに、左翼席の一角に陣取るG党のオレンジタオルが回った。前日27日から4番・岡本和と5番・萩尾以外の野手6人を入れ替えた打線がハマった。今季初めて〝切り込み隊長〟の1番に座った丸が、打線の奮起に一役買った。「(相手に)切り込まれずにしっかりと切り込めるように、チームに勢いを与えられたら、と思っていた」新1、2番が躍動した。最近7試合で安打がなかった丸が三回、自身28打席ぶりの安打となる右前打。「つきものが取れた」と勢いづくと、四回には先制の中前適時打、2―2の六回2死二塁では右中間へ決勝の適時二塁打で猛打賞(1試合3安打以上)。3打席目まで全て初球を打ち返す積極性で打線を引っ張り、「強く振れるところを待って、何とか1球で前に飛ばせた」と胸を張った。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1493 0.609
(↑0.018)
-
(-)
11783
(+4)
69
(+3)
15
(-)
7
(-)
0.233
(↑0.006)
2.140
(↓0.04)
2
(-)
巨人
13103 0.565
(↑0.02)
1
(-)
11767
(+6)
56
(+2)
10
(-)
14
(+2)
0.231
(↑0.005
2.010
(-)
3
(-)
中日
11113 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
11860
(-)
79
(-)
10
(-)
3
(-)
0.234
(↓0.003)
2.930
(↑0.17)
4
(-)
広島
10103 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
12069
(-)
56
(-)
9
(-)
12
(+1)
0.233
(↓0.005)
2.410
(↑0.15)
5
(-)
DeNA
10131 0.435
(↓0.02)
4
(↓1)
11971
(+2)
94
(+6)
8
(-)
13
(-)
0.240
(↓0.005)
3.320
(↓0.12)
6
(-)
ヤクルト
9141 0.391
(↓0.018)
5
(↓1)
11993
(+3)
89
(+4)
15
(-)
13
(-)
0.246
(-)
3.630
(↓0.03)