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サウナと酒、そしてスターリンのキス 「かくも怪しきロシアン・サウナ」が大反響

2024-04-29 05:30:56 | 【連載】藤原雄介のちょっと寄り道

サウナと酒、そしてスターリンのキス

「かくも怪しきロシアン・サウナ」が大反響

 


 本ブログ連載中の「藤原雄介のちょっと寄り道」が好評を博しています。とくに4月20日掲載の「かくも怪しきロシアン・サウナ」(51)は、フィンランドとロシアのサウナ体験記。興味を持って読まれているようです。

 

 本ブログ編集人(山本徳造)もサウナ大好き人間で、タイ、エチオピア、ブラジル、香港、スウェーデンなど各国でサウナを体験してきました。
 ストックホルムで貞操の危機に直面しました。リオデジャネイロではコパカバーナ沿いのサウナでビキニの女性たちと混浴して心身ともにのぼせたことも。飢餓の取材で訪れたエチオピアの首都アジスアベバのサウナでは、いかにも裕福そうな太っちょ男性と遭遇、「ダイエットにはサウナが一番だよ」とのたまわれたことを思い出しました。

 残念ながら、フィンランドとロシアのサウナは未体験ですが、かつて某週刊誌に頼まれて世界各国の「酒と肴」がテーマの連載を半年ばかりしたことがありました。東京の駐日大使館員に取材して記事をまとめたのです。
 フィンランド編では、金髪の女性大使館員が近くの喫茶店で取材に応じてくれました。ついつい話題はサウナのことに。
「フィンランド人はサウナの中でウオッカを飲んだり、サンドイッチやソーセージを食べたりして、みんなで楽しくおしゃべりするの」
 へえー、サウナの中で飲食するんだ、と驚いたことがありました。

 余談ですが、このときの連載を読んだのでしょう、ANA(全日空)が初めて欧州便を就航したときの機内誌に「ヨーロッパのお酒とおつまみ」の一文を頼まれたことも。

 

▲静岡県で講演する山崎眞海将

 

 

 さて、藤原さんの「かくも怪しきロシアン・サウナ」に話を戻しましょう。
 掲載したその日に、元自衛艦隊司令官の山崎眞海将からのメールが本ブログ編集部に届きました。読んでびっくり。ロシアでのバーニヤ(サウナ)体験、それもロシア軍の保養施設での様子が生々しく綴られているではありませんか。

 

《私も、退官後、家内と共にロシアに招待されてカムチャッカへ行った時、軍事保養施設(パラトウンカ)に滞在し、書かれた通りのバーニヤで楽しんだことを思い出しました。この施設は、ロシア軍の宇宙飛行士や原子力潜水艦の乗員(放射能を浴びる仕事につく人)が保養するためのものでした。
 プールのように広い温泉には提督や夫人方と一緒に水着で入りました。サウナは個室でしたので、裸でした。白樺の葉で全身を強く叩かれました。体の毒素を排出する効果があるそうです。バーニアの後は、森の中で裸足で(これも体に良いそうです)それぞれの自慢の小話の交換で笑い転げました。
 司令官と一緒でしたが、会った時に抱き上げられただけで、キスまでは無しでよかったです。朝から晩までウオッカ、ビール漬けはきつかったですが、食べ物は大変美味で本当に良い保養になりました。》

 

 ロシア軍の保養施設でバーニヤを体験した日本人は、そんなに多くはないでしょう。それどころか、ほんの数人かもしれません。いやあ、ほんと貴重な体験です。ロシア軍の司令官からキスをされなくてよかったですね。

▲カムチャッカのロシア軍事保養施設(パラトウンカ)でくつろぐロシア海軍司令官と山崎海将

 

 歴史の裏情報に詳しい近現代史研究家の田中秀雄さんからも、次のようなメールが入りました。

《1941年、モスクワで日ソ中立条約を締結した松岡外相を、駅にスターリンが見送りに来て、二人は熱いキスを交わしたそうですが…。
 既に松岡は結核にかかっていたようですが、スターリンに影響はなかったのだろうか?》

 ヨシフ・スターリンに無理やりキスされた松岡洋右外相には同情するのみです。ちなみに、スターリンが死去したのは、1953年3月のことでした。一応「脳内出血」が死因だとか。

▲モスクワでのスターリンと松岡洋右


 1924年から29年間もソ連に君臨したスターリンですが、晩年は暗殺されることを極度に恐れていたそうです。そんなわけで、暗殺説も捨てきれません。
 食事は誰かが毒見をしないと、一切受け付けなかったとか。主治医も信用していなかったので、処方された薬もほとんど飲まなかったようです。
 さて、結核と脳内出血は関係があるのか。結核菌が血液にのって脳に感染すると、脳結核腫という血の塊ができて死に至ることも。発熱、頭痛、吐き気、けいれん、意識朦朧、そして人格の変化などをもたらすという。もし、松岡とキスしたことで結核をうつされたとしたら、自業自得としか言いようがありません。いずれにしても、真相は闇の中。いやあ、これだから歴史は面白い。(文・山本徳造/本ブログ編集人)

 

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