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田子フト根のちょっと変わった生物たち

変ったベントス(底生生物)種類

日本最大級のオオアカヒトデ

オオアカヒトデ
大きなオオアカヒトデ

60cmほどの大きなオオアカヒトデ。

動きはとってもスロー。

エサは肉食性、魚の死骸などを食べる。

高い確率でヒトデヤドリエビがついている。

ちょっとグロテスクなテヅルモヅル

テヅルモヅル

外海の岩の隙間によく見られるテヅルモヅル

外に引っ張り出すとコイル状の触手を伸ばし盛んに動かす。

大きさは30cmほど。

エサは流れてくる細かな有機物をコイル状の足で絡めとって食べる。

水深1000mの深度にも生息する。

ゴカイの仲間のケヤリムシ

ケヤリムシ

フサフサした毛を出しているケヤリムシ。

毛のような物は実は触手。

この触手で呼吸し、流れてきたプランクトンを捕まえて食べる。

プランクトンを食べるケヤリムシは環形動物というイソメやゴカイの仲間。

胴体は袋の中にある。

他のイソメ類のように動き回ることはできない。

触手には明るさを判断できる目がある。

敵が近づくと明るさを判断して袋に縮こまる。

腔腸動物なんだけど?

浮遊して引っ越しをするウスアカイソギンチャク

ウスアカイソギンチャク

一つひとつポリプが単体のウスアカイソギンチャク。

潮通しの良いヤギ類に生息する。

流れてくるプランクトンを捕えて食べる。

分裂しながら増殖し仲間を増やす。

棲む場所が狭くなると流れに乗って浮遊、引っ越しをする。

生息しやすいヤギ類に流れつくと着定生活を始める。

アヤトリカクレエビが寄生する。

暗い所が好きなイボヤギ

イボヤギ

潮通しの良い岩礁の壁面や岩陰に生息する腔腸動物、サンゴの仲間。

周囲が明るいとポリプを閉じ、暗いとポリプを広げる。

ポリプで流れてきたプランクトンを捕えて食べる。

イボヤギミノウミウシイボヤギヤドリイトカケが寄生することがある。

触ると痛いシロガヤ

シロガヤ

鳥の羽のような生物。

植物のシダ類のようにも見える。

ガヤ類の中のシロガヤ、これでも立派に動物。

腔腸動物にはとても見えない。

カツオノエボシやヒドロ虫の仲間。

毒を注入できる針(刺細胞)を有している。

羽に見える細い毛の1本1本に数多くの刺細胞がついている。

ウエットスーツやダイビンググローブで保護すればまず刺されることはない。

素肌に触れた場合は刺細胞からの毒でかなり痛む。

刺し傷は一カ所だけでなく多数刺されることが一般的。

傷は1~3週間ジクジクと痛痒く治りにくい。

触らぬガヤに祟りなし。