AppSheetは、データを効率的に管理するための強力なツールです。1対多のリレーションシップを設定することで、複数のテーブル間でデータを関連付けることができます。この記事では、1対多のリレーションシップをAppSheetで設定する方法について説明します。
1対多のリレーションシップとは
1対多のリレーションシップは、1つのレコードが他のテーブルの複数のレコードと関連付けられる関係です。
例えば、「部門」と「従業員」の関係で、1つの部門に複数の従業員が所属する場合などです。

AppSheetでの設定方法 テーブル作成
まず、2つのテーブルを作成します。例えば、「部門」と「従業員」です。
- 部門テーブル:
- ID
- 部門名
- 従業員テーブル:
- ID
- 従業員名
- 部門(Ref型で部門テーブルを参照)


Ref型の列設定
「部門」テーブルに「従業員」テーブルを参照するための列を作成します。

この列のデータ型を「List」に設定し、Type Details、Element typeを「Ref」、参照先テーブルとして「部門」テーブルを選択します。

REF_ROWS("従業員テーブル", "部門ID")

リレーションシップの確認

AppSheetは自動的に「部門」テーブル内の各レコードに関連する「従業員」レコードの一覧を表示します。この関連付けにより、部門ごとに所属する従業員の一覧が簡単に確認できます。
利点と応用例
1対多のリレーションシップを設定することで、以下のような利点があります。
- データの整理: 部門ごとに従業員を整理し、管理が容易になります。
- 自動化された関連付け: AppSheetが自動的に関連するレコードを表示するため、手動でのデータ整理が不要です。
- 柔軟なデータ表示: 部門や従業員の情報を簡単に表示・編集できるため、ビジネスプロセス全体が効率化されます。
まとめ
AppSheetでの1対多のリレーションシップは、Ref型の列を使用して設定できます。これにより、親テーブルと子テーブル間の関連付けが可能になり、データ管理が効率化されます。