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シカゴの軌跡・1993年CDは音が太い

2024年01月17日 | ロック
今日は「ロック」

シカゴのデビューアルバム「シカゴの軌跡」は、もう50年くらい前から今でもよく聴いているアルバムである。
2019年には50周年としてリミックスされて販売されていた。しかし、セカンドアルバムシカゴⅡ、シカゴと23の誓いは国内盤が発売されたのにシカゴⅠ、シカゴの軌跡は輸入盤のみになっていたことに疑問を感じていて購入を見送っていた。


こちらが、50周年記念盤のジャケットである。
RINOから発売されている。
CDとレコード盤が出ている。

先ほどの疑問であるが、調べてみると特にCDの音に問題が発生していたようだ。ネットには、世界中で最悪のリミックスと問題視されている。

原因は、
1つ、アナログ用マスターをCD作成時にそのまま使用してしまった。高域の歪もあったようだ。
2つ、そもそもリミックスの結果があまり音楽として良くなっていなかった。
3つ、レコード盤も音に迫力がない。マスターが悪いのか?カッティングが悪いのか?分からない。
というものである。

※RINOから交換品のCDをもらった外国の方の話では不良品も交換品も同じ音源だったとも言っていた。国内盤では考えられないことだが海外では起こってしまっているのが残念である。
だから、50周年「シカゴの軌跡」の日本盤が出なかったのかもしれない??

ユーチューブに音源があるので聴いてみたが、オリジナル音源にある左側の管楽器が中央に位置が変わり、各楽器奏者が分かりやすくはなっている。しかし、ブラスがあまり中央で主張しているため、ドラムが聴こえにくくなり、聴いていても落ち着きのないバランスになってしまっているように思えた。
ネットでは、高域の音は割れているし、音楽に迫力がないとも書かれている。
従って、ほとんどのファンが元のオリジナルの方が良いし、グルーヴ感があると評価している。管楽器は、左側よりにしてそれぞれの楽器配置が分かるようなミキシングが出来た方が良いと思ったりした。



それで、本題の自宅にあったCDを何十年ぶりに聴いてみたしだいだ。
いつもは、レコード盤でこの「シカゴの軌跡」を聴いていた。

こちらが、自宅にあった古いCD。

帯には、1993年になっているので30年前ということになる。

ジャケットの裏はこの写真でオリジナルはこれで正しいと思う。
なかには、表裏が逆のジャケットもある。

ジャケットの中の写真
メンバーの写真になっている。

CD面にはAADとかADDなどの表示はない。

初期の頃は、ライナーノートが折りたたみの紙になっていた。

歌詞カードが裏面にあり、対訳があるのが良い。
アルバムが出たころは、日本語の訳なんて付いてなかったからね。

それで肝心の音であるが、これがビックリするほど音が良いとすぐ思った!!
まず、音質が太く厚みがある。50周年リミックスの音を聴くと少し硬く軽い感じを受けた。
それと、音が前に出てくる感じとグルーヴ感を感じる。
自宅の装置が最近、音がよくなってきたので、余計に思ってしまう。
楽器の質感も以前は感じ取れなった音がしている。

今回のCDは古く値段も安いが、レコード盤に戻れないかもしれないくらい音に感動した。

だから、リミックスをした技術者にもよるがリミックスをすれば必ずしも音楽として良くなるかとは限らないということだ。
因みに、
シカゴⅠ、シカゴの軌跡は、リミックスした人が、「Tim Jessup
シカゴⅡ、シカゴと23の誓いは「Steven Wilson 」と異なっている。技術者が変わるというのも気になるし、日本盤を出さないというのも気になる。こういうのが購入者としては困るんだよね。

まあ、私的には、何十年ぶりに聴いたCDが驚くほど音が良かったので良いとしようかな。新しいリマスター盤、リミックス盤が良いとは限らないということを今回は勉強さしてもらった。
本当は、「シカゴⅠ、シカゴの軌跡」50周年リミックス盤は買いたかったけどね。

では、また。








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