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ビートルズ赤盤2023Remixの音圧は上げすぎでないの?

2023年12月02日 | ロック
今日は「ロック」

ビートルズの2023赤盤を購入してみて感じたことを少し書いてみた。
今回の赤盤・青盤は当初購入するつもりはなかったが、各社から値引きのクーポンがメールで飛んでくるからついつい買ってしまったのである。
しかし、青盤はほとんど最近購入した曲ばかりなのでまず赤盤だけにしてみた。


ビートルズの赤盤・青盤については世界中からコメントされているので、ブログに書くことさえ怖いくらいだが、正直に感じた点のみを書いてみた。

※再生音については、装置やリスニングルームなどで聴こえ方が違ってしまうのでみなさんの感じている音と異なるためご承知おきください。

ビートルズのリマスター盤やリミックス盤は、どんどん音圧が高くなってきていると感じている。音圧を高くすれば音が一見力強く聴こえるが聴きづらくなる点もある。
2009年のリマスター盤でも音圧は高くなったので少し圧迫感がある曲もあった。今回の2023年リミックス盤は、より音圧を上げてきたので迫力はあるが、また聴きづらい曲が出てきてしまったことが残念である。

その曲は「ドライヴ・マイ・カー 」である。
曲が始まる5秒くらいからキック・ドラムと思うがセンター少し左くらいにドンドンと低音が響く。この重低音が2023盤は、特に曲全体に覆い被さってくる。これが、自宅の装置では非常に聴きづらい。


※参考に「リマスターCD完全対応 全曲解説書」から「ドライヴ・マイ・カー 」の音像配置図を載せてみた。

4トラックのマルチテープには上記の音が録音されている。

上記:1965年オリジナル・ステレオ・ミックスの配置


上記:1987年にリミックスし直したCDの配置



参考に、過去のCDを聴いてみた。
1.1965年MONO盤
2.1965年オリジナルSTEREOミックス盤
3.2009年リマスター盤

3種類聴いてみたが、キック・ドラム的な低音はやはり少し入っているが、他の楽器を邪魔したり、音楽そのものが聴きづらいことはなかった。だから、2023年リミックス盤は音圧を上げた分低音が強くなり私のシステムでは音楽が聴きづらくなってしまったのだ。(みなさんの装置ではどうでしょうか?)

しかし、2023年リミックス盤が全て音圧を上げたために聴きづらくなったかはそうではないのだ。特にこの「ドライヴ・マイ・カー」の1曲だけなのでどうなの?と思ってしまった次第である。他の曲は、かなり音量を上げても大丈夫である。


最後に今回の2023年リミックス盤について今のところ感想は

1.昔の左右鳴き別れしていたのをSTEREO化した点は誰しも評価していると思う。

2.音像がハッキリして、音も太くなった。分離も良くなった。

3.始めて2023年リミックス盤を聴いた時は、当然感動したが、何回も聴いていく内に細かい点が分かってくるとタンバリンらしき変な音が聴こえたり、楽器が前に出て聴こえすぎたりしていると音楽として聴くと少し疲れてくる点も感じてきた。

4.「イエスタディ」は、誰しも良くなったと言われている。私も1番リミックスの効果が出ている思う。しかし、「ヘルプ」が少し期待外れであった。旧盤と比較すれば楽器もハッキリしてきたが、迫力が物足りない感じがしたのは残念である。

5.赤盤・青盤の発売は、オリジナル・アルバムのリミックス化を全て終わってから発売してほしかった。ジャケットも旧赤盤・青盤と違うデザインに変えた方がインパクトが強かったと思う。


みなさんがネットで言われているように、音楽として聴くには過去のミックスの方が良いものもあると私も思うようになってきてしまった。

今回の話は、私のオーディオ・システムだけの問題かもしれないが、ブログに載せてみました。

では、また。






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