ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルとは?(追記) | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。
今後も独自の占術を産み出し、完成させていきます。

ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルとは太陽の軌道である黄道に月の軌道である白道が交わる二点のこと。

月が上昇する点をドラゴンヘッド、下降する点をドラゴンテイルと言う。


ドラゴンヘッドの一般的な意味は自己実現であり、時間的には現世、空間的には社会を舞台とする。

ドラゴンテイルは実現済みの手慣れた事柄であり、時間的には過去生、空間的にはプライベートを舞台とする。



私の解釈は、クジラが海中からジャンプで浮上し、海面に出るのがドラゴンヘッド。

浮上から再び海中に潜るのがドラゴンテイル。


太陽とは顕在意識、自意識であり、月は潜在意識、無意識。


その軌道の交点とは自意識と無意識の衝突であり、ヘッド/テイルが前世と関わりがあるとされるのは月が無意識を司り、無意識には前世の記憶が格納されているとされるからである。


無意識の海中に棲むクジラが自意識の光が照射した世界に突入するドラゴンヘッドは、無意識の夢を現実で実現する意志が込められる。


逆にドラゴンテイルは無意識のクジラが本来の住処である海中(無意識世界)に戻るのだから、自意識が無意識領域に沈降する宗教的なアプローチを意味する。


それゆえ先行日食がテイル側にある人間は、世俗的な欲望を叶えるより宗教的哲学的達成を夢見る。



ドラゴンヘッドは無意識が生み出す夢の実現。

ドラゴンテイルはその逆で、過去生で実現された夢が無意識世界に戻り、現世的欲望の呪縛から解放されること。


ドラゴンテイルの目的は、むしろ現実世界で俗欲に汚染された無意識の核を無意識世界で泳ぐことで浄化すること。

現世で着せられた汚れた服を脱いで裸になること。


その俗世から半分解脱したような態度は世俗的な大衆からは不審がられ、危険視されるから、ドラゴンテイルは伝統的に凶星扱いを受ける。


しかし現実の半分は生まれる前と死んだ後の世界の影響圏にあるのだから、無意識に還ろうとするドラゴンテイルを否定するのは実存の本質を見誤っている。



占星術とは基本的に現世での物質的な願望実現に使われるため、そもそもの志向性が俗欲にまみれている。

そのバイアスのままドラゴンテイルなどあちらの世界に片足を突っ込んだ星や感受点を理解しようとしても無理がある。


そこには外国人が西洋的な価値観で日本文化を分かった気になっているようなズレがある。

前世を否定する一神教がいつまでもドラゴンテイルと前世の関わりを認めなかったのは最たるものだ。



改めてドラゴンヘッドを簡単に言えば油に水を垂らすようなものだ。

ドラゴンテイルは油に浸かった水滴をすくい上げること。

油は太陽、水は月。


水と油と言う混ざりにくいものを混ぜた瞬間のインパクトが瞬間凍結し、形となって影響力を発揮してるのがドラゴンヘッドやドラゴンテイル。

太陽と月は実在の材料、ヘッドとテイルは材料を混ぜるという現象。



現象をフリーズさせたものが何故材料と同じように作用するのかは不思議だが、この世界や運命システムを作った製作者がそう決めたのだからそういうものだと受け入れるしかない。


占星術を理解するとは製作者(神と呼んでもいい)の意図を汲むのが前提であり、その人為的(神意的)な思惑に科学的な合理性などないことは弁えなければならない。


向こうが「そういうことにしてしまおう」と決めてしまえば通るのが現実の運命システムだ。

その人間臭さを楽しむくらいでないと占術と長く付き合うことはできない。



●追記。

・ドラゴンヘッド

無意識(白道)の意識(黄道)化。

夢や願望の実現。

一点にこだわる。執着する。意識の一点集中、密度上昇。

嫌な記憶を思い出す。挑戦的想起。

「フロイトの精神分析」。


・ドラゴンテイル

意識の無意識化。

夢や願望の放棄、解脱。

一点へのこだわりや執着を捨てる。意識の分散化、希薄化。

嫌な記憶を忘れる。逃避的忘却。

「森田療法」。


https://note.com/corchingcom/n/nd5bb48b8af3b