気持ちの良い話ではありません。気分を害したくない方はブラウザバックをお願い致します。
前回までの話神帰月のできごと① 神帰月のできごと② 神帰月のできごと③ 神帰月のできごと④ 神帰月のできごと⑤
神帰月のできごと⑥ 神帰月のできごと⑦ 神帰月のできごと⑧ 神帰月のできごと⑨ 神帰月のできごと⑩
色々と個性的な人々登場人物紹介
母や弟たちが寺送りから戻ったので、帰宅することになりました。
蘭花は当麻とはあまり顔を合わせたこともない従兄ではありましたが、この1週間あまりの時間で
「当麻兄ちゃん、今度はウチに来てね!」
と話すくらいには親しくなったようです。
義実家のほうの従兄妹ともあまり接点はないのですが・・・何となくカイトくんやユカリくんよりも面倒見が良い当麻のほうが親しみやすかったのかもしれません。
当麻も…家や学校で色々あったと聞いていましたが、妹ができたようで嬉しかったみたいです。
蘭花と当麻にとっては…祖父を亡くしたのは悲しいことかもしれませんが、お互いに『親しくできる従兄妹』の存在を確認できたのは大きいかもしれません。
もちろん、兄妹ではないのですが・・・従兄妹の存在に助けられたこともある私自身の思いですが。
車に乗り、私や蘭花は実家にまたしばらく来れないな…と思っていました。
父の四十九日法要があるので12月にはまた来ることになるんですが…何となく、そう感じたのです。
車に乗ると、早く帰りたい!と訴えていた義両親が
「お腹は空いてないけど…」
と、どこかに寄りたいなアピールを始めました。
まぁ…今までの態度からも『半分は観光』みたいな人たちなので、木更津の大型商業施設に寄ることになりました。
遥希がホテルに泊まったことでもらった『GO TO』キャンペーンの商品券をどこかで使わなきゃいけない!と言ったのもありましたが。
地元に戻ってからでも良いんじゃないか?とも思いましたが…
私の実家というアウェー(自分たちからあまり接触しない)場所に来て、気が休まらなかったのもあるだろう…と。
余談ですが…。
その商業施設で何故かどこにでもある無印良品に寄るということになってしまいました。
『GO TO』の商品券って旅行なら違うのかもしれませんが…使い道に困りますね。
お土産にしても、食事にしても…使える店舗の選択肢が少ない場所ってかなりあったのでは?
無印良品さんでシーリングライトやバームクーヘンのまとめ買い(柚子胡椒?は遥希の口には微妙だったそうです)をして、帰路につきました。
車中、蘭花も私も睡眠時間はあまり取れていない日々でしたが眠くならず…
というか
ミエコが喋り続けているから眠れない
ウトウトすると、ミエコの
「副住職?あの若い人、声が良かったわね~」
「あ~アレってドコソコに続く道よね~?」
「あそこって何とかかんとかの会社!?」
という声で覚醒してしまうので、
「目だけ閉じてよう…」
「ダメだ…目を閉じるとミエコの「あら~?寝たw」が聞こえてくる…」
という繰り返しでした。
まぁ…いいけど
そのまま、自宅で私と蘭花を下ろして、遥希が義両親を送って行っている間に実家に到着の電話をしました。
母とは最後、あまり話せずに帰宅することになってしまったのですが…
週末まで智が滞在してくれるというので少し安心しました。
…当麻の期末試験は…次週に別室試験に決めたそうです。
こうして…書いてみると
色々と思うことはありますが…当初の「許せない!!」という気持ちは少し薄れているように思います。
でも…時々
眠れない夜やひとりで過ごしている時間に思い出すと
「やっぱりどうなの!?」
と思ってしまうのも事実です。
亡くなったという知らせに対して、私へのことばの数々…
通夜・告別式での態度…
所変われば、風習が違って分からないことがあるのは当然です。
何か聞きたいことがあるなら、私や実家に聞いてくれればいいのに、アキエさんにばかり連絡するのも気になります。
(母の気性のこともあるので、思うことはありますが…)
それで「こっちのことは分かりません。だから、何もできませんでした」は無いと思います。
(香典の額とか聞けるんですから、風習がわかりませんくらい言えると思うんです)
考えすぎ
いやいや…むしろ義両親の態度も分かるよ
という方もいるかもしれません。
でも…私にとっては義両親や夫に不快感を感じたできごとでした。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
次回は…後日談を少し書いてこの話は終えようと思います。
次回は3月14日12時に更新予定です。