N3(文法分析)

【N3文法解説】~通す|例文・用法

たのすけ
たのすけ
N3文法「~通す」の説明です。

 

用法

接続

Vます形+通す

たのすけ
たのすけ
意志動詞に接続します。

 

意味

  • 最後まで~する。
  • ずっと~し続ける。
たのすけ
たのすけ
同じ動作や状態を続ける様子を表します。

 

例文

  • 田中さんはいつも自分の信念を貫き通していて、かっこいい。
  • 自分で決めたことは最後までやり通すつもりだ。
  • 昨日は終電に乗れなくて、東京駅から家まで歩き通した
  • 浮気したことを死ぬまで隠し通すつもりだ。
  • 部長は自分の考えを押し通すから、ちょっと苦手だ。
  • 嘘をつき通すのは難しい。
  • この本は難しすぎて、最後まで読み通せない

 

注意事項

  1. 意志的な人の動詞にしか接続しない。
  2. 「貫き通す」で一つの言葉として使われる。一緒に使う言葉は決まっていて、「信念・正義・愛・姿勢・スタイル・ノーコメント」など。

 

類似文型との違い

~抜く

  • 意味は「最後までずっと~する/徹底的に~する」(例)一晩中考え抜いた末、彼とは別れることにした。
  • 「~抜く」は頑張って・苦労してしたことに焦点が置かれるが、「~通す」は最初から最後まで続けたことに焦点が置かれる。(例1)42.195キロを走り抜いた。(←頑張って走ったことに焦点が置かれる)(例2)42.195キロを走り通した。(←最後まで走ったことに焦点が置かれる)

【参考】~抜く

 

~きる

  • 意味は「全部~する/最後まで~する/完全に~する」(例)ラーメンを3杯も食べきった
  • 当たり前のことには使えない。
  • 「~きる」はすべて完了した意味だが、「~抜く」は、困難なことを努力で抜け出した意味になる。(例1)500ページもある小説を読み(〇きった ×抜いた)。

【参考】~きる

 

~あげる(完成)

  • 意味は「完成させる/完了させる」(例)明日までにレポートを書きあげなければならない。
  • 「~あげる」には「~通す」と違い、同じ動作を続ける意味はない。(例)嘘をつき(×あげる 〇通す)のは難しい。

【参考】~あげる(完成)

 

 

以上、たのすけでした。

日本語教師向けのまとめ記事一覧

日本語教師のまとめ記事はこちら

日本語教師になりたい方向けのまとめ記事
授業のやり方や教え方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事
【完全保存版】日本語授業のやり方や教え方がわかるまとめ記事
働き方で悩んでいる日本語教師の方向けのまとめ記事

日本語教師たのすけです。

恥ずかしがり屋で引っ込み思案・周りの目を気にしすぎる私でも、日本語教師の仕事にやりがいを持って働けるようになった授業のやり方を中心に、発信しています。

詳しいプロフィールはこちら