本当の〝スマート農業〟ってなんだ?~実践経験から導き出されるものがヒントに!?~




今回もまた、農業にまつわる話題。


先日、仕事でとある大学教授ととある会社の役員の方と話す機会がありました。
その際に話題になったのが、自身の農業(米・野菜作り)の取り組みについての苦労話。


特に役員の方は毎年米作りの季節になると、実家の農業を本格的に手伝っているそうで、「●●が大変…」という話題をかなり緊迫感を持ってお話しされていました。


そこで、大学教授が農学系の研究者であることもあり、「スマート農業」の話題に。


私はてっきり、その大学教授が「とは言っても、最近の研究や技術革新はすごくて、これだけ便利で生産性が上がる機材が登場しているんですよ!」と言うのかと思いきや、全くそうではありませんでした。


「スマート農業の呼び声はいいけど、それに向けた政府の方針や予算のつけ方は間違っている」


少し驚きつつ、続けて話を聞いていると「トラクターの自動運転を実現!なんて言っているが、現場は喜んでいない。だって、トラクターの運転って農業をする人にとって、そこまで負担のかかる作業じゃないもの」とのこと。


そこですかさず同席していた役員の方が、「そうなんです。もっと辛いのは水路を維持・管理するための溝掃除!そこを自動化してくれた方がいくらか助かる」


そしてお2人は口をそろえて言いました。
「政府も官僚も現場が見えていない、見ようとしていないからこういうことになるんだろうなぁ」


確かに、「スマート農業」と銘打ち、予算をつけて何らかのアクションを起こそうとしていることは素晴らしいことだと思います。


ただ、やはり現場が見えていないと、実践を踏まえていないと、どこか的外れな動きになってしまう。


「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、身につまされる思いがした出来事でした。



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