筆記試験 出題と解答例

筆記試験問題は、全部で5題が出題され、解答時間は1時間です。

合格基準については不明です。

なお、外国人の方などで、辞書の持込みが可能な場合もありますので、事前に確認されると良いかと思います。


出題と解答例


下記のような項目から出題されます。

なお、あくまでも “解答例” であり、正解というわけではありませんので、ご注意ください。

参考にされる方は、自己責任でお願いいたします。


Q.合気道の歴史について述べよ


合気道は、その源を『大東流合気柔術』に置きます。
大東流は今から八百余年前、源義家の弟、新羅三郎義光が創始したといわれ、甲斐の源氏・武田家が代々 これを秘伝の武芸として門外不出のまま伝えてきましたが、明治時代になって 武田惣角先生が一般に公開し、多くの門人を輩出しました。
その門人の中で特に卓越していた植芝盛平先生が、大東流に各流各派の武術の精髄を取り入れ、それに 独自の工夫を加えて、現在の合気道を確立しました。



Q.養神館合気道の歴史について述べよ


「合気道養神館」は、植芝盛平先生の門弟であった塩田剛三先生が、独立して創設された道場です。
塩田剛三先生は、18歳のときに植芝盛平先生に師事し、8年間にわたり、合気道一筋に修行を積みました。
昭和29年7月に行われたライフ・エクステンション(長寿会)主催の『日本総合武道大会』において、塩田剛三先生の演武が非常な好評を博し、最優秀賞を受賞し、財界の方々が塩田先生を擁し、大会1年後に『合気道養神会』を結成します。その後、新宿区筑土八幡に養神館道場が設立されました。
塩田剛三先生は、平成6年7月17日に他界。塩田剛三先生の合気道は、現在、国内・世界各国で養神館合気道の普及に努めている指導者に受け継がれています。



Q.合気道指導上の留意点について述べよ


皆が陥りやすい注意点などいに留意し、相手にわかりやすく教えることは勿論ですが、「教えることは教わること」という気持ちを常に持ち、この「教えること」を通して、合気道の更なる探求を行うことが大切です。



Q.多数取りを行う上での心掛けについて述べよ


一度に多くの敵を相手にしようとせず、かと言って一人にこだわらず、かかってきた敵を、素早い技で次々と対処します。
また、相手に取り囲まれないように常に移動し、相手と相手をぶつけるように体を捌くなど、俊敏な身のこなしと、集中力を怠らないようにします。



Q.「構え」の重要性について述べよ


「構え」は、形に表れた「心」であり、合気道の正しい「心構え」をつくる体のあり方を示すものです。
形を正しく整えることによって気持ちを整えることが出来、形が悪ければ、気持ちも集中出来ず、また、気持ちが散漫であれば、形が崩れます。
自らの「形」を正し、「心」を素直に表現できるように、何度も繰り返し「構え」の修練をします。



Q.「座り技」の重要性について述べよ


座った姿勢のままで前進、後退、回転、横移動を行うことにより、立ち技では充分に修練出来ない、足、腰の鍛錬と、安定した体捌きの修練を行うことが出来るようになります。
座り技をスムーズに施すことが出来れば、立ち技は容易に施せるようになります。



Q.「すり足」の重要性について述べよ


常に足を畳につけ、浮かさないように心掛けることにより、重心を上下させずに、安定した移動を行うことが出来ます。



Q.「目付け」について述べよ


相手の目を中心に、体全体を見、気持ちは、相手だけにとらわれることなく、八方に配ります。



Q.「間合い」について述べよ


合気道の通常の間合いは、手、足を伸ばしても届かない間隔、合気道の技法を施す攻守いずれにも適した距離として約一間(1.8m)をとります。



Q.「呼吸力」について述べよ


合気道の基本は、自己の中心線をまっすぐに保つことです。
どのような動きの中でも、中心をしっかり保つ力のことを「中心力」といい、この「中心力」によって一つにまとまった体全体の力を、腕なり、肩なり、肘なり、どこへでも一点に集中させることにより、筋力以上の大きな力を生み出すことができます。
この力のことを「集中力」という。
そして、この自己の「集中力」を、相手との関係の中で発揮すると「呼吸力」になります。
相手の心の動きを読み、力の流れを知り、 その気持ちと呼吸とリズムを「集中力」に乗せ、それらが一致した時に「呼吸力」は生まれます。
自分と相手が一体となり、こちらの導くままに相手を誘導することが出来るのです。



Q.「正座法」の意義について述べよ


「正座法」とは、読んで字のごとく「正しく座る」ことです。
形を正しく整えることによって気持ちを整えることが出来ます。形が悪ければ、気持ちも集中出来ず、また、気持ちが散漫であれば、形が崩れ、思うような技が施せません。
「正座法」は、動きの中に常に正しい姿勢と気持ちを作り上げる修練方法で、技法を行う上において欠くことのできない修練方法の一つです。



Q.「膝行法」の意義について述べよ


「膝行法」は、座った姿勢のままで前進、後退、回転、横移動と、立って動作を行うのと同じく、終始姿勢を正しく保ち、安定性を養うための基本的な動作です。
「膝行法」により、よりスムーズな座り技が可能となり、座り技をスムーズに施すことにより、立ち技が容易に施せるようになります。



Q.「基本動作」の意義について述べよ


技法に施すために必要な手、足、腰、体の基礎的な動かし方、体捌き、柔軟な足腰、安定性などを修練するために6本の「基本動作」があります。
合気道の技法はこれらの「基本動作」から成り立っており、すなわち、「基本動作」を正しく行うことにより、正しい技法を施すことが出来るのです。
「基本動作」の姿が、そのまま技となって表われてくるので、充分に心して行いたいものです。



Q.指定された技法について述べよ


 >> 技法についての解答例