Switch news

知っておきたい世界のニュース

アンチ・トランプ派を精神疾患とする法案を提出した共和党議員、数時間後に児童売春で逮捕

アンチ・トランプ派を精神疾患とする法案を提出した共和党議員、数時間後に児童売春で逮捕
Minnesota State Senate

3月17日、「トランプ・ディレンジメント症候群」を精神疾患と定義する法案を提出した超トランプ派の共和党若手議員が、その数時間後に逮捕された。未成年者に売春目的で接近したという。

 

トランプ・ディレンジメント症候群とは

 

「トランプ・ディレンジメント症候群(Trump Derangement Syndrome、TDS)」は、ドナルド・トランプ大統領の政策や行動に対して過剰に反応し、冷静な判断ができなくなる状態を示す言葉だ。

 

トランプ大統領への強い嫌悪や偏見を持っている相手に対してだけではなく、熱狂的なトランプ支持者に対しても使われる。

 

日本語にすると、「トランプかく乱症候群」や「トランプに対する過剰反応症候群」といった意味だが、実際にそういう症候群があるわけではなく、風刺的に使われている言葉だ。

 

スポンサーリンク

「TDSを精神疾患に」との法案を提出

 

ミネソタ州のジャスティン・アイコーン上院議員(40)は、3月17日に「トランプ・ディレンジメント症候群(TDS)」を精神疾患と定義しようという法案を、4人の共和党上院議員たちと共同提出した。

 

アイコーン上院議員は超右派であり、彼の意図としては熱狂的なトランプ支持者ではなく、アンチ・トランプ派を精神疾患に認定したいのだと思われる。

 

もちろんこの法案は民主党によって批判され、民主党のエリン・マーフィー議員は「ミネソタ州史上最悪の法案かもしれない」とした上で、「もしこれが冗談で提案されたものであれば、これはスタッフの時間と納税者の資源の無駄であり、深刻なメンタルヘルス問題を軽視することになります。もし真剣に考えているのであれば、それは言論の自由に対する侮辱であり、権威主義的な大統領に対する危険な忠誠心の表れです」と声明を発表している。

 

3月17日、アイコーン上院議員の1日は、熱狂的なトランプ派議員として完璧な始まりだった。

 

スポンサーリンク

その数時間後に逮捕

 

すべてが変わったのは、その日の午後6時だ。彼はミネソタ州内のブルーミントン警察署によって逮捕された。容疑は、16歳の少女と売春目的で会おうとしたこと。その16歳の少女は存在しておらず、刑事のおとり捜査に引っかかったのだ。

 

アイコーン上院議員は結婚しており、4人の子どもがいる。ミネソタ州上院議員は、2016年から9年間務めてきた。現在、事件については調査中だが、「辞任しない限り、彼は児童性的犯罪者であるという疑いの下で立法活動を行わなければならないことになる」と、仲間の共和党員からも辞任を求められている。

 

トランプ派として完璧な始まりを迎えた1日は、政治家、そして夫や父としても最悪な終わりを迎えたようだ。

 

参考:「Republican Behind “Trump Derangement Bill” Accused of Soliciting Minor」(3/19)

 

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top