禁パチをするためのストレッチ
禁パチへの準備を始める
前回は私の経験談を元に「禁パチを始めるにはしっかりとしたストレッチ(準備運動)が必要」という話を書きました。
「どうしてパチンコを打つの?」「なぜパチンコをやめようと思ったの?」という自問自答を繰り返し、自分を客観視することが最初のストレッチでした。
*偉そうに書いていますが実際はこの段階でもまだまだスリップを繰り返しています。
スリップしてパチンコ台のハンドルを握りながらも、自問自答した答えが頭をよぎる様になり、少しづつですがパチンコから気持ちが離れていくのを実感しはじめました。
「パチンコしなくても良いんじゃないの?」
毎日何の疑問もなくパチンコ屋に向かっていたのに不思議なものです。
自分はギャンブル依存症であること、それが元で多額の借金を抱えていること...。
「そんなことは分かっている!」と散々思っていたのですが、心の底から理解出来ていなかったのだなと感じました。
今までの様に強い気持ちだけで禁パチを始めるのではなく、ゆっくりと禁パチへのモチベーションが上がっていました。
*偉そうに書いていますがこの段階でもまだまだスリップを繰り返しています。(その2)
併行して禁パチ関連の情報を集めました。
色々試しましたが私に向いていたのは「人と繋がること」でした。
禁パチ仲間を見つけましょう
私が最初に準備したのは同じく禁パチにトライしている人と繋がるという事です。
私の場合、いまだにギャンブル依存症や借金の事は誰にもカミングアウトしていません。
ギャンブラーズ・アノニマス(ギャンブルに対する自助グループ)にも参加していないので、現実(リアル)な日常では誰にも相談出来ず、一人で色んな思いを抱え、あれこれ悩んでいました。
誰もが最初は自分一人で解決しようと頑張りますが、一人で全てを解決するには相当の決意と意志の強さが求められます。
残念ながら私にはそれを全う出来る決意と意志の強さが足りませんでした。
正に「パチンコの前では無力」という事実を何度も突きつけられました。
なので、とにかく気持ちを打ち明けられる場所を作ろうと考え、いくつか行動することにしました。
禁パチ専用のアカウントを持っていたTwitterへの投稿を増やしました。
チョットした事やパチンコに対する思いをツイートしました。
フォロワー数やいいね、コメント数も少しずつ増えてきて、「自分のツイートを誰かが見てくれている」という安心感が生まれ、モチベーションにも良い影響が出ました。
同時に登録していたギャンブル依存症克服支援サイト「SAGS」への投稿も増やしました。
ここの掲示板では本当に親身になって下さる方が大勢いて、雑談しながらもお互いを励まし合っています。
今思えば、スリップを繰り返していても掲示板への書き込みは続ければ良かったです。
そのためのサイトですから。
ここで守ってほしい事は、「嘘をつかない」という事です。
スリップしても衝動が起きても素直に打ち明けてください。
嘘をついてしまうと結局真実を知っているのは自分だけとなり、また1人で悩んでしまいます。
大丈夫です。
TwitterもSAGSも同じ経験をした仲間が沢山います。
諦めない限り「一緒に頑張ろう」と言ってくれる筈です。
こうして人との繋がりを改めて感じ、自分の居場所を見つける事が出来、素直な気持ちを打ち明けながら徐々に本格的な禁パチをスタートすることになりました。