乗り物⑤横浜市電
降りたのはこのバスの終点の滝頭。バス営業所がある場所です。
バス営業所の裏にあるのが今日最初の目的地。
横浜市電保存館です。
1972年まで横浜に存在していた路面電車の車両を保存展示している施設。
横浜の乗り物を巡る旅5番目の乗り物はここにある横浜市電です。
ここの見どころは建物に入る前からあって、それがこのポール。
これは昔市電で使われていた架線柱で、下部に横浜大空襲で被弾した穴が空いています。
市電の歴史を感じさせる展示ですね。
それでは早速中へ。
さっそく車両たちが展示されています!
一番入口に近い側にいるのが500型523号車。
1928年に作られた、横浜市電戦前期を代表する車両です。
車内にも入れます。
木製の内装がレトロ感ありますね~
こちらは1000型1007号車。
同じく1928年に作られた車両で、中央部に入口が設けられているのが特徴だそうです。
車内。
屋根に曲面アーチ構造が取り入れられています。
1100型1104号車。
1936年に登場した車両です。
当時としてはモダンな車両だったことから、「ロマンスカー」の愛称で親しまれていたそうです。
…路面電車にもロマンスカーがあったとは…
1300型1311号車。
1947年に登場した車両で、戦後増加する乗客に対応するべく収容力を大きく設計された車両です。
こちらが車内。
その大きな収容力から市民に好評で、多くの路線で用いられたそう。
1600型1601号車。
1957年、市電で最後に増備が行われた車両です。
車内。
この車両の大きな特徴はなんといっても西鉄バスを思わせる4枚折戸!
ただ、他車と異なる扉配置は乗務員からの評判があまりよろしくなかったようで…
1500型1510号車。
1951年に製造された車両で、他交通機関への乗客流出を食い止めるため速度向上や振動減少などサービスアップを図っているとか。
結局市電廃止の流れを変えることはできなかったものの、最後の日まで使われた車両となりました。
そして、1510号車の隣りにあったのが…
こちら!
電飾がキラキラと輝く「花電車」です!
現役当時は祭りのときなどに運行され、市民からの人気も高かったそうです。
市電最後の年である1972年に運行された花電車を再現しています。
全国各地数多くの鉄道博物館があれど、花電車の展示があるところは他にはないのでは…?
※現在は花電車の展示は終了、もとの無蓋貨車10号に復元されています。
車両以外にも市電にまつわる貴重な展示がいっぱい。
じっくりと時間をかけて眺めちゃいました。
路面電車に特化した市電保存館。
横浜市電の歴史を体感できる貴重な施設、堪能することができました!
続きます。
★乗車データ
横浜市営バス 68系統 滝頭行き 阪東橋→滝頭
※2023年3月24日乗車
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