はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
 

 

 

 

精神科の外来では

 

つくづく”医療”という

 

枠組みだけでは

 

完結しないなぁ…


と感じるケースに

 

たくさん直面します。

 

 

 

 

介護や看護、心理などの

 

医療職の連携だけではなく

 

ときには

 

弁護士や学校の先生、行政などと

 

力を合わせることも多いです。

 

 

 

 

そのなかでも

 

ヤングケアラーの支援

 

そのようなケースが多いです。

 

 

 

 

以前のブログ記事でも

 

お話をしたように

 

 

もし、とある家族に

 

ヤングケアラーの問題が

 

潜んでいたとすれば…

 

 

外部の人間で

 

最初にそこに気づくのは

 

精神科の外来であることも

 

よくある話です。

 

 

 

 

しかし

 

実際の問題として

 

治療している”親”ではなく

 

”その子供”のケアを

 

病院だけ行うのは難しくて

 

やはり限界もあります。

 

 

 

 

そこで今回は

 

実際に、病院やクリニックで

 

『あ、この家庭には

 

ヤングケアラーの支援が必要だ』

 

と気がついた時は

 

どう連携しているかについて

 

お話をさせて頂きます。


 





そもそもの話ですが

 

ヤングケアラーによる問題は

 

多岐にわたります。

 

 

 

 

家事や育児、介護などの

 

家のなかに存在している

 

一般的に大人が行うことへの

 

サポートだけではありません。

 

 

 

 

たとえば

 

宿題ができなかったり…

 

学校に行けなかったり…

 

勉強面でも遅れが出ることも

 

十分にありえるお話です。

 

 

 

 

そのため

 

必要ならば

 

学校との先生と

 

連携していくことは重要です。

 

 

 

 

親としても罪悪感で

 

自分の体調の影響で

 

子供が不登校であることを

 

先生に打ち明けられていないことも

 

珍しくはありません。

 

 

 

 

なので

 

先生としては

 

『なぜこの子は…。うーん』

 

と悩んでいることもあります。

 

 

 

 

だからこそ

 

親や本人の了承のうえで

 

学校の先生との連携はあった方が

 

お互いに過ごしやすくなります。

 

 

 

 

それだけでなく

 

メンタル不調の親に対しては

 

”居宅介護”を利用して

 

調理、洗濯、掃除等の家事を

 

やってもらいます。

 

 

 


”居宅介護”という単語は

 

あまり聞きなじみが

 

ないかもしれませんね。

 

 

 

 

似ている単語の


”訪問介護”の方が

 

イメージがつきやすいかも。

 

 

 

 

ザックリながら

 

この2つの違いを

 

ここで説明しますね。

 

 

 

 

訪問介護というのは

 

介護保険法に基づいて

 

提供されるサービスです。

 


 

 

利用するためには

 

介護認定の申請します。

 

 

 

 

「要介護3」や「要支援1」など

 

よく耳にするアレですね。

 

 

 

 

一方で

 

ここで話をしている

 

居宅介護というのは

 

障害者総合支援法

 

基づいて提供されるサービスです。

 

 

 


利用するには

 

市町村の窓口に申請して

 

障害支援区分の認定

 

受ける必要があります。
 

 

 

 

障害支援区分は

 

1~6の段階に分かれていて

 

「区分2」や「区分3」と

 

認定されていきます。

 

 

 

 

そして

 

利用する側としての

 

大きな違いは

 

開始できる年齢です。

 

 

 

 

訪問介護は

 

原則65歳からの

 

使用になりますが…

 

 

居宅介護は

 

18歳以上であって

 

身体や精神、知的障害があり

 

区分1以上なら利用可能です。

 

 

 

 

とは言うものの

 

区分によって

 

居宅介護を使える時間は

 

限られているので…

 

 

民間の配食サービスや


一時預かりや


子どものショートステイなど

 

家庭の金銭事情を鑑みて

 

パズルのように

 

支援を組み合わせます。

 

 

 

 

 

 

ヤングケアラーの支援は

 

まさに多職種の

 

連携が重要になります。

 

 

 

 

しかし

 

外来の時間のなかで

 

こられらを

 

全て連携するのは

 

時間的に現実的ではありません。

 

 

 

 

そこで最近は


自治体によっては

 

ヤングケアラー専用の

 

相談窓口が作られています。

 

 

 

 

そのため

 

患者さんには

 

まずはそちらを要にして

 

頼っていくように


案内することもあります。

 

 

 

 

各自治体の

 

ヤングケアラー向けの

 

相談窓口の情報は

 

ヤングケアラーポータルサイトで

 

確認ができます。

 

 

 

 

しかし残念ながら

 

このサイトでも分かるように

 

 

ヤングケアラーに

 

対応できていない自治体も

 

まだまだ多数存在しており…

 

 

このあたりは

 

今後の課題でしょう。

 

 

 


また

 

ヤングケアラーの支援は

 

一度、家庭内に枠組みができれば

 

『はい、おしまい!あとよろしく!』

 

とはなりません。

 

 

 

 

重要なのは

 

『中学になって弁当がいる』


『高校受験の勉強時間を確保しないと』

 

など本人のライフステージや

 

親の体調の変化によって

 

必要な支援が変更していきます。

 

 

 

 

関わるだれもが

 

『あれ?負担がふえていない?』

 

という視点をもちながら

 

長い目で見守っていくことが

 

求められるのです。

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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