初めて「助けて」って言えた日~心と体が解放されて、うつ病が溶解した日
「もう頑張れない!!! もうヤダ! がんばりたくない!! いやだいやだいやだ! うわぁぁーーん!!!」
ずっと心の中に抑え込んでいた思いが、堰を切ったように口から溢れ出たら、止まらなくなってしまった私。
でもね、途中からは、あの時自分が何を言っていて、どんな風になっていたか、記憶が途切れているのです。
だから、ここから先は、だんなさまにインタビューして、当時の様子を思い出して教えてもらったことを元に書いています。
言葉にならない声。溢れ出る叫び。
「ああああああ! ×◯%△!●凹・・・・!!!!!」
だんなさまから見た、その時の私は、泣き叫びながら半狂乱になっていて、口から出る言葉は支離滅裂で。
が、車の運転をしているのでどうにもできず、そんな風に意味のない言葉を叫び続ける私を見ながら、気がふれちゃったのかと思ったそうです。
ひとしきり叫び続けて、体の中に抑え込んでいたものを吐き出しきったのか、次の瞬間、まるで電池が切れたように、コトリと静かになってしまったのでした。
車の窓に頭をつけて、ピクリとも動かなくなってしまった私の顔を覗き込んだら、まるで能面のような表情だったそうです。
だんなさまは、そんな風になってしまった私を見て、驚いて。
帰り道、遠くから彼の言葉が、うっすら聞こえていたような気がします。
「「頑張れ」なんていっちゃいけなかったんだ。俺はなんであんなこと言っちゃったんだろう。あぁもう!!」
不思議なのですけれど、この時、ほとんど思考能力がなくなっていたと思うのに、なぜか
「あぁ、この人は、不器用だけど、誠実で、真面目ないい人なんだなー」と考えていたような気がするのです。
だけど、だけど。
握りしめた拳、硬直する身体
しばらくして家が近づいてきたら、体に異変が起きてきました。
肩や首が硬直して、手を見ると、拳を固く固く握りしめて、体がガタガタと震えだして。
こういう状態って、なんと言っていいのか、だれかわかるひとー。
家に着いて、車から私を降ろそうとするけれど、身体がガチガチに固まってしまった私を、まるで置物を運ぶように、なんとか玄関に私を置きました。
彼は、玄関のたたきにおかれた、身を固くしてガタガタ震えている私を、なんとか正気に返そうと、一生懸命に話しかけてくれたそうです。
「あぁ、こんなになっちゃって。。 お風呂入れてくるよ。身体が冷えちゃったから、あったまらなきゃ。」
彼いわく、話しかけながら、固く握りしめた私の拳を開かせようとしたけれど、すごい力で握っているので、ぜんぜんほどけなくて。
それでも指を一本一本、ゆっくりと開いていったら、爪が食い込んでいて、血が滲んでいました。
そうして、指が開いて、手のひらがグーからパーになったら、なぜだか心もすこぅしだけ、ほどけてきたのかもしれません。
私の中から、そう、ハートのあたりから、絞り出すように言葉が出てきたのです。
「・・・たすけて。。お願い。助けて。。」
言葉がでたら、涙も出てきて。
ずっとずっと、一人でがんばってきたけれど。
本当は、ずっとずっと、誰かに頼りたかった。助けてほしかった。
でも、がんばらなきゃ。しっかりしなくちゃ。
その思いでフタをしていた、心の中の思いが、私の中から外に出られた。
のどから絞り出すような、ちいさくてか細い声だったけれど。
自殺未遂後のイチゴ狩りデートは、初めてブチ切れて、初めて、ひとに「助けて」って言えた記念日になりました。
その日を境に、うつ状態から解放されて、大量行動して、驚きの成果を出すようになったのです。
そして、このエピソードの後しばらくして、コーチングに出会うことになります。
そして、本質的な変化への旅が始まります。
そう、私のコーチングジャーニーのスタートです。
私がコーチになったわけ~波乱万丈のコーチングストーリーはこちら
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そんな願いを持つあなたのお役にたちたいと願っています。