3月21日(金)は晴れて日差しが届き、昼間は春本番の暖かさになりました。
午前10時からは3月定例会最終日の委員長報告、採決などが行われ、提出しました全議案をお認めいただきました。
△▽ 総務建経常任委員会 山本委員長の委員会報告と社会文教常任委員会 島委員長の委員会報告の模様です。
「議案第13号 令和7年度生坂村一般会計予算」に対して、島議員が反対討論をし、山本議員が賛成討論をされ、賛成6人、反対1人の賛成多数で可決されました。
19日に提出した追加議案についても質疑、採決が行われ、全議案が原案通り可決されました。
また、追加議案の「議案第30号 教育委員会教育長の任命について」、本会議を暫時休憩し、全員協議会を開いていただき、議案について説明し、藤澤総務課長から、教育長任命の決意をお聞きし、本会議で議員全員の同意をいただきました。
最後は私の閉会のことばを申し上げました。
令和7年第1回生坂村議会3月定例会の閉会の挨拶
それでは、令和7年第1回生坂村議会3月定例会の閉会にあたり、御礼のご挨拶を申し上げます。
11日から始まりました3月定例会でしたが、提出しました議案を慎重にご審議いただきまして、全議案を原案通りご採択いただき、誠にありがとうございました。
さて、今定例会でお認めをいただきました来年度の予算と、ローリングしました実行計画の「いくさか村づくり計画」等に沿いまして、持続可能な生坂村に向けて新しい事業を含む4つの重点事業を中心にしっかり遂行してまいりたいと考えております。
また、議員各位から一般質問や常任委員会で質され、ご回答させていただいた内容に沿いましても、しっかりと対応してまいりたいと考えている次第でございます。
来年度の当初予算は、2年度続けて過去最大の規模でございまして、生坂村の一世一代の大事業であります「脱炭素先行地域づくり事業」の来年度の事業等についてもお認めいただきありがとうございました。
来年度のマイクログリッド事業の実施は、村内のレジリエンスの向上、再エネ利用率の向上に資することはもちろんですが、需給調整用大型蓄電池とエネルギーマネジメントシステムを、グリッド内の太陽光発電余剰電力の貯蔵及び調整に利用し、安価な太陽光発電からの電力をグリッド内の需要家に供給することで、非常時のみならず平常時も有効活用できることにより、投資回収率の向上を図ってまいります。
マイクログリッドにより電力の地産地消を物理的に達成できることから、エネルギー代金の域外流出を防止でき、村が設備を所有し、建設工事を地元建設会社が施工し、稼働後の運営・保守を指定管理者として(株)いくさかてらすが担い、電力利用料を各施設から徴収することで、地域の経済循環を実現することができると考えております。
生坂ダムの小水力発電事業の整備につきましては、維持放流水の水量、有効落差、発電効率を加味しまして、最大出力約100kWの発電機が設置可能とのことでございます。
生坂ダムは出水により生坂発電所の最大使用水量を超える流入量に対処するため、約半年間は洪水吐(こうずいばき)から放流する運用となっており、洪水吐から放流を行っている期間は、小水力発電所は停止する必要があり、東京電力リニューアブルパワー(株)の2017年から21年の年間ダム放流日数から算出しました設備稼働率は51%として、年間446,400kWhの発電量を見込み、再生可能エネルギーの安定した電力の供給電源にするところでございます。
(株)いくさかてらすは、来年度におきましては、会社での電力小売事業が認可されることから、民家や民間事業所へのPPA事業による太陽光発電、蓄電池の設備導入は、一層の推進が図られることを見込んでおります。
よって、村内での再生可能エネルギーによる自給率の向上、安定した電気の供給が高まるとともに、当村の民生部門における脱炭素化が更に推進していくことによって、近隣市町村の脱炭素化の動きがドミノ的に広がることを期待しているところでございます。
日本は、今年2月18日に、世界全体での1.5℃目標と整合的で、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けた直線的な経路にある野心的な目標として、温室効果ガスを2013年度から2035年度は60%の削減、2040年度においては73%削減することを目指すことが閣議決定され、新たな「日本のNDC(国が決定する貢献)」を、国連気候変動枠組条約事務局へ提出いたしました。
いよいよ当村の脱炭素先行地域づくり事業が、全国から更に注目を浴びてくることは確かであり、当村がゼロカーボンに向けての取組を加速していく先駆者として、村民の皆さんのご理解とご協力のもと、しっかりと当事業を進めていきたいと考えている次第でございます。
この脱炭素先行地域づくり事業も防災・減災、災害に強い村づくりにつながりますが、今年度から来年度にかけ、同報系防災行政無線のデジタル化を進めており、来年度は役場庁舎内の親局や各地区の屋外子局、各ご家庭の個別受信機等の切り替えを行いまして、通常の公報はもちろんですが、災害時における確実な情報伝達手段の向上につなげてまいります。
福祉センターやまなみ荘の改修工事も大きな事業費でありますが、過疎債を活用しての老朽化した厨房や浴室等の改修工事に併せて、照明のLED化、省エネエアコンや給湯器への更新、木質バイオマスの熱利用によるチップボイラーの稼働に向けた工事を継続し、やまなみ荘の脱炭素化を進め、村民の憩いの場である当館の充実を図ってまいります。
改修工事中の営業につきましては、議員からのご指摘があり、なるべく全館休館を短期間にするためと、休館中の職員の活動については、詳細設計が完成後に関係者と協議をして対応を決めていきたいと考えております。
近日中には、3月分の特別交付税の決定通知がありますが、年度当初の基金の見込額は、全額取り崩さずに済みそうでございます。
更に3月の特別交付税は、例年通り専決処分をお願いし、今後の重点事業を実施するために財政調整基金に積み立てたいと考えているところでございます。
そして、当村で実施しています国関係の主な事業につきましては、下生野地区犀川堤防改修事業は、今年度工事に着手していただき、引き続き改修工事を継続してまいります。
国道19号山清路防災事業は、山清路2号トンネル工事の掘削工事を継続し、終点の古坂側の地質調査等も実施して、竹の本法面対策工事は、用地買収に伴う手続きを行っているところでございます。
次に県の主な事業関係につきまして、河川事業においては、犀川の牛沢地区の堤防の施設機能向上事業を継続し、大日向橋上流の法面工事、小立野のブロック積が工事予定であり、草尾地区護岸復旧工事は今年夏頃までに完成するために進めております。
道路事業関係では、大町麻績インター千曲線は、東広津工区の現道拡幅工事は用地測量と、中畑の落石防止網工、下生野明科線は、県単道路橋梁維持事業に伴う測量・地質調査・設計業務を予定し、上生坂信濃松川停車場線の袖山では大型ブロック積工の詳細設計を行う予定であります。
砂防事業関係では、中村団地の急傾斜地崩壊対策事業と「道の駅 いくさかの郷」上部の桧沢砂防堰堤工事は、今年度完了しまして、来年度は大林沢の堰堤工事の計画準備と、袖山と菖蒲では地すべり対策事業を継続いたします。
その他にも、県営中山間総合整備事業も引き続き各地区で実施中であり、県営地すべり対策事業、県単農地地すべり対策事業、県単治山事業も実施予定であります。
国・県では、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に取り組んでおりますので、今後も、当村の安全・安心な生活を守るために、ハード面の事業は国・県の関係機関に要望してまいります。
村の地区要望箇所の実施状況につきましては、毎年度現地調査を行い、国・県の管轄箇所の要望は、関係機関に要望しております。
村の管轄箇所におきましては、緊急性、危険性、必要性、公平性等を加味しまして、今年度実施しました内容は、今月の区長会に提示し、来年度実施予定箇所と実施の可否等につきましては、来月の区長会にお示しした内容で対応してまいります。
それでは、「光陰矢のごとし」と申しますが、議員各位に於かれましては、任期4年間の最後の定例会を終えられ、大変お疲れ様でございました。
議員各位とのこの4年間は、生坂村のこと、村民のことを思っての施策、課題等を検討協議させていただき、ご指導、ご鞭撻を頂戴しましたことに感謝申し上げる次第でございます。
しかし任期後半2年間ほどは、生坂村議会及び生坂村政始まって以来の出来事が続いてご苦労されたことと思っております。
それらの出来事は、生坂村にとって、活性化や課題解決などにはつながらない内容であり、議長はじめ議員各位、議会事務局長など関係各位に労いのことばを申し上げたいと存じます。本当にお疲れ様でございました。
そして、任期は残り2ヶ月を切りましたが、引き続き各課題に対して検討協議をお願いしますとともに、村民の皆さんとの協働による村づくりの継続をお願いし、「確かな暮らしを明日につなぎ 明るく 健やかに生きる村」の将来像に向けて、議員各位にはご健勝にて、ご支援、ご協力を賜ります様お願い申し上げ、閉会に当たりましての御礼のご挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。
午後1時からは、本会議終了後の議会全員協議会が行われ、総務課長から松本広域消防局消防本部の移転先候補地の選定について、安曇野ナンバーの交付と図柄について、原子力災害広域避難計画について説明しました。
計画実施の中心になる方については、当村の地域は安曇野市が中心になり、御前崎市、安曇野市、浜岡原子力発電所のそれぞれの担当者が中心になることと、国の原子力会議で決められ、話し合って決めてきた計画であること。
誰が話をしているか、中心になる方、受け入れる中心については、安曇野市と3村で会議に出席して、計画による対応等を協議していること。
協力体制や自治体として把握して欲しいことについては、計画段階であり、それぞれの自治体で担当部署があり対応するが、今後更に計画を具体的にすることなどを協議しました。
続いて教育次長から、生坂村こども計画及び第3次生坂村男女共同参画計画と令和5年度 教育委員会の事務の管理及び執行状況の点検・評価報告書について説明をしました。
男女共同参画計画の管理職の女性割合は25%とあることについては、調べて結果、10%に訂正すること。
自己評価と外部評価については、昨年度指摘があり、自己評価のみにしたこと。
子育て支援センターのC評価については、利用促進のためにもっと啓発をしなければならないことなども協議しました。
全員協議会が終了してから、議員の任期最後の定例会でしたので、皆で記念撮影をしました。
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、マイカーデーでしたので、我が家からフライトさせて朝日が差してきた日岐と小舟上空からの風景を撮影しました。
日岐と小舟上空からの風景
その他生坂村では、ノーマイカーデー、図書室で整理休館日、6班の皆さんの元気塾などが行われました。