離婚うつからの立ち直りカウンセラーの原つよしです。
前回の「悲嘆」の続きです。
最近は「グリーフケア」という言葉も、浸透してきています。医療、看護、福祉の分野から広がってきたかと思います。
「グリーフ」を「死別」という意味合いで捉えている人も多いですが、離婚、失恋、ペットなど大切な人や動物との別れ、事故や災害などで身体的機能の喪失、転勤や転校、引っ越しなど慣れ親しんだ環境を離れる状態、あるいは人生に起こるショックな出来事が原因で生きがいや存在価値、希望や未来や夢などを失ってしまった状態、つまり様々な別れや喪失によって起こる喪失感・孤独感など様々な感情を抱える状態も「グリーフ」です。
「死別」や「死に関すること」だけではありません。
一般的には「悲嘆」と訳されていますが、悲しみだけではなく、後悔や罪悪感、怒りや憎しみなどとにかく本人にとっては、辛く、苦しい感情を抱えている状態です。
私も、離婚後に「グリーフケア」を知り、大学で学びました。知識やワークを通して、自分の人生を振り返り、貴重な学びの時間でした。
そこで学んだひとつに、アメリカの精神科医のキューブラロスの「悲嘆の5段階」という説があります。
この説には、異論もあるようですし、他の学者もいろいろな「段階説」を説いています。
キューブラロスの5段階は、自らの死期に近づいた人間は、否認→怒り→取引→抑うつ→受容という5つの感情的段階を経験するという説です。
(順番通りとは限らない)
(日経ビジネスより引用)
「死別」も「離別」も別れ・喪失という共通の出来事ですが、私の考えは、基本的には「死別」と「離別」はカウンセリングにおいては、まったく別物と考えています。
本は、この5段階を離婚に沿った解釈で書かれていますので、一応ご紹介します。
長くなったので次回、ご紹介します。