ほのぼの街のほんわか通りに、ふわっと風がふく

ほのぼの街のほんわか通りに、ふわっと風がふく

笑顔がにじみ出る(はずの)
「ゆるイラスト」とともに、
なんてことはない日常をつづったエッセイ

 

以前は、メガネを長時間つけていることが苦痛でコンタクトを好んでいたのですが、遠近両用にしてからは、快適、1日中かけていられます。

 

ですので、徒歩10分の駅前にあるスーパーへは、髪の毛をブローしたり、お化粧したりするのも面倒で、メガネ姿、ほぼ起きたままの姿で、行くようになりました。

 

そんなふぬけた生活をしていた折、スーパーに行く前に寄ったお店の鏡に映った自分に、愕然としました。生気がない。存在がうすい。

 

周りを見回しても、私のようなみすぼらしい方はいない。え? みなさん、ちょっとした買い物でも、きちんと、髪と顔を整えてらっしゃるの? それとも、朝、起きた時点で、急な来客でも大丈夫な身なりになってらっしゃるの?

 

とにかく、私のこのぬぼ~~~とした外観は、メガネのせいだ。何の変哲もない顔に、何の変哲もないメガネをかけているせいだ。メガネだけでも、派手なものにしておけばよかった。

 

この遠近両用メガネは、試しに作ったものなのです。ずっと使っていた近視の遠用のメガネは、相当古くなっていましたので、新しいのにしようと目医者さんへ行ったのですが、近くの小さい文字を見るとき、ずらさないといけないのが面倒だと言うと、近くを見る時は、かけ替えたらいいと、近用も、そして、遠近両用も、と3枚の処方箋が出されました。近くを見るときに、いちいちかけ替えるなんて、そんなこと本当にするのか?と思いましたが、処方箋は、何枚書いても同じ値段ですから、と言われ、3枚もらって、メガネ屋さんへ行きました。

 

メガネのフレームを選ぶのは、大の苦手。決断力のない私は、できれば、2時間ぐらい、店中の品をあれやこれや自由につけて何度も何度も試して、決めたい。しかし、横にひっついてこられる店員さんの視線を浴びながら決断するのは、大の苦手。

 

しかも、処方箋の使用期間は1ヶ月。もう入ったそのお店で、デザインに少しこだわった遠用と、セールになっていたので、使わないと思うけど、この際、勢いで近用も、そして、かけると気持ち悪くなると聞いたことがある遠近は、もっと使わないだろうから、一番安い、一番軽いのでお願いします、と、買ったものだったのでした。

 

それが、つけた瞬間から、遠くも近くもハッキリ、クッキリ、快適に見えるので、もう、文字通り、一目惚れ。その何の変哲もない遠近両用メガネを愛用することになったのでした。こんなことなら、遠用や、全く使うことはないであろう近用にかけたお金で、遠近両用を、もっとシャレたものにしておけばよかった! そうすれば、この印象のうすい顔に、少しは、インパクトをあたえられたのに。

 

と、後悔しまくっていた折、携帯のカメラを自撮りモードにし、鏡代わりに使っていたとき、またもや、愕然としました。口の周りが、ブルドック化している! 私のなけなしのチャームポイントは、すっきりとしたあごだったのに、ほっぺたが垂れてる。それに伴って、目の横も垂れてる。要するに、顔の両側面が、垂れてきている。

 

まあ、体中が垂れてきているのだろうけれど、幸い、お風呂の鏡に映った姿は、コンタクトもメガネもしていないので、よく見えませんし、直視する必要もあるまい。

 

それにしても、携帯のカメラは特にいじわる。鏡よりも、いじわる。より老けて見える。息子たちとビデオ電話をして、息子たちの顔を見たいけれど、自分の顔を見られるのが辛いので、躊躇しなくてはならない。

 

そうか、ぼ~~~っと見えるのは、メガネのせいだけではなかった。

 

しかし、ちょっと微笑むと、少しは、イキイキと見える。

 

無理にでも口角を上げていると、脳も、あ、楽しいんだ、と勘違いして、幸せな気分にさせてくれるらしいので、一石二鳥。

 

微笑みで、ブルドック化問題を、カバーしよう!

 

ついでに、ちょっとお腹にも力を入れて、スマイル! スマイル! スマイル!