コピーライター、面接するも…。 | 言葉のロードサイド

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コピーライターがつづる、あれやこれや。

先日、当社でコピーライターの募集をかけたのだが、そこそこの応募があったものの、結局公募枠ではひとりも採用することができなかった。

 

今の時代、コピーライターという職種は存在自体が危うくなっているのかなあ、と採用責任者と一緒にため息をつくことしきり。

 

書類選考してから面接になり、その際に作品を見せてもらうことになるものの、コピーライターとして自分の実績をアピールできるだけのメリハリのある「作品集」という体裁になっているものは皆無だった。

 

応募者の中で目立って多かったのが「自称」Webライターなのだが…。

 

自分が担当したというWebサイトのページをプリントアウトしてそのままテーブルの上に並べるとか、クリアファイルに入れこんだものをぱらぱらと見せられたり、ラップトップで自分がライティングを担当したというランペを見せられたり。

 

いや、それでは面接=プレゼンテーションにはならないでしょ。

 

作品はあくまで作品でしかないので、それがどのような考えでそのような表現に至ったのか、背景となる捉え方(=マーケティング的な視点)をこちらが分かるように説得してもらわないと晴れてエンゲージメントという場面には行き着かない。

 

そのためには、面接の場で他の応募者にもまして印象に残るような、作品集の作り方にも工夫が必要ということになるのではないだろうか。

 

つまり、今ここがプレゼンテーションの場なのだ、という自覚を持たずに面接にやってきてしまった人たちが大半(というほど人数は多くなかったけれど)だったわけだ。

 

それはともかく、募集しているのはコピーライターであって「自称」Webライターではなかったのだけど…。

 


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