koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

4/7 ノータッチハンドソープ修理

2024-04-09 | おもちゃ
ウチの奥さんの知り合い(ボクも知り合いですが)からの依頼で、手をかざすとハンドソープの泡が出てくる、ミッキーの「ノータッチハンドソープ」の修理です。

「お気に入りなのに、手をかざしても出なくなった…」との事。「おおかたセンサー部の汚れぐらいじゃないの~」と思ったのだけど、甘かった…、苦労しました…。

底の電池入れる所は、非常に単純な構造。O-リングの付いた蓋をはめてるだけ。

ネジ4本を外せば、内部ケーシングの底板も外れて中が見れる。

とにかく、どこもかしこもハンドソープでヌルヌル…。(まあいいにおいがするんでさほど苦痛ではないけどw)
真ん中に、多分回転を検出する為のマイクロスイッチ(マウスに使われてるのと同じタイプ)が付いてる。
基板も相当傷んでるみたいで、とりあえず外してシャカシャカ洗いたいんだけど、上部をバラしてハンドソープ出口横に付いてるLEDを外さないと基板が抜けない…。
それが、ソープのボトルを止める上の爪の下にネジが2つあって、ケーシングに爪で固定されてるその爪(w)を外さないと上部が分解できない。この爪が固くて外すのにだいぶかかった…。
下側からでっかいマイナスドライバーで相当力掛けて押して、なんとか外れた。

基板表はこんな。

電源スイッチ付け根部にソープの濃くなった結晶みたいなのが付いてる。配線はみんな、PHのコネクタで繋がってる。基板裏、

相当にメタメタ…。やっぱりこりゃ、シャカシャカしないと埒明かない。コネクタ外して洗いたいけど、どうやってもコネクタが外れない…。やむなし、ハンダ吸い取って、怪しいスイッチとコネクタを外して、蛇口で水流しながら歯ブラシでシャカシャカしたら、レジストがポロポロはげ落ちた…。

コネクタは、外したら抜けた。

こんな作りだったんだ…。ハンダづけしたらもう抜けない構造なのね…。

ここまでしたら、電池繋いで電源入れると基板表の赤色LEDが点滅し始めた。しめた!デバイスは死んでないかも、直るかもw。しかし、ここからもまだ長かったんだな~w。

結論は、コネクタ直近のランドでパターンの断線2箇所。そこを繋いだら直ったのでした。
シャカシャカ洗浄・スイッチ・コネクタ再ハンダ付け後の基板の写真。

結論は、a~a’が上部の赤外LEDの駆動ライン、b~b’が回転検出のリミットスイッチに繋がるライン。(コネクタ部が…もう1個ずつ上の2つかも)

電源が入ったら基板に付いてる赤色LEDが1秒2回周期で点滅したので、「フォトリフレクタ」の構造かなぁ…と思ったのだけど、この赤色LEDは単なるインジケーターで、注ぎ口横の赤外LED→(多分)フォトトランジスタの「遮光」を検知する構造の様ですね。
最初に「赤外LEDが点灯してない…」でLED駆動ラインを直したら、何故か2回は「遮光」を検知してモーターが回る様になったけど、何故か2回終わった所で赤色LEDが点滅になって、3回目は起動しなくなる…。こんときの赤色LEDの点滅は1秒1回の周期で、先の1秒2回周期の点滅とは違う…。
調査・検討の結果、赤色LEDの1秒1回周期での点滅は、何らかのエラーの表示らしい。
今回は、「モーターに電圧かけたのに、ポンプが回ったリミットを蹴らなかった」が2回続いて「ダメっぽいですよ」という表示だったっぽい。
(1秒2回の点滅の方は、多分上の赤外LEDからの信号検知待ちの状態と思われる。)

そんなこんなで、a~a’・b~b’の切れた所をビニール線で繋いで、無事ちゃんと動くに様になりました。
プリモプエルの修理が一段落してて、「なにしよっかな~」と思ってた日曜の午後が全部潰れましたw。

「中までソープでベトベト」は、上から入ったとしか思えない。下のシールは簡易的ながらそれなりだし、下から上に液は流れないでしょう。ソープのボトルを抜き差しする時とかに上から入ったんだろうなぁ。ボトルを抜き差しする時には、ひっくり返してボトルの口を上に向けた状態でやった方がいいかも、と思うのでした。


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