関関同立近で英検利用ができる大学・学部について解説

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

関西で高い知名度と人気を誇る関関同立近への進学を目指す方は多いでしょう。その中には、「英検の取得が有利」と聞いたことがある方もいるかもしれません。

結論からいうと、それは事実ですが、なぜ英検の取得が有利なのでしょうか。

今回は、大学受験において英検の取得がメリットになる理由と、関関同立近における英検利用入試について解説します。より効率的に受験勉強を進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

関関同立近とは

関関同立近(かんかんどうりつきん)とは、関西圏の5つの有名私立大学をまとめた呼び名です。具体的には、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学・近畿大学の5校を指します。

以前は「関西の有名私立大学といえば関関同立」といわれていましたが、近年は近畿大学が全国的な知名度を上げています。そのため、現在では近畿大学も含めた関関同立近が関西難関5私大とされています。

関関同立についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

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関関同立とは?各大学の特徴や難易度を解説

大学入試に向けて英検を取得するメリット


大学受験において、英検2級以上を取得することにはいくつかのメリットがあります。もちろん、級・スコアはより高いほうが望ましいでしょう。

一部の大学・学部では、英検の指定の級を取得していることが出願条件になっています。英検を取得すると、希望大学・学部を受験するチャンスが増えることは、英検取得において無視できないメリットといえるでしょう。

また、英検の級・スコアによって、英語の試験が免除になるケースがあるのも大きなメリットです。免除になれば、英語の試験勉強の時間をほかの教科にあてられるので、効率よく勉強が進むでしょう。苦手科目の対策に力を入れたい方にもおすすめです。

そのほかには、英検の級・スコアに応じて加点されたり、入試の得点に換算されたりすることもあります。検定の結果によっては、大学入学共通テストや大学独自の個別試験の英語が満点に換算されることもあります。実質、英語の試験が免除されるのと変わりません。

このように、英検の取得は大学受験において有利に働きます。

関関同立近で英検利用できる大学・学部

ここからは、関関同立近で英検が利用できる大学・学部・入試方式について、一部を抜粋してご紹介します。なお、詳細や最新情報については、各大学の公式ホームページでご確認ください。

関西大学(2教科型【英語外部試験利用方式】など)

関西大学では、一般選抜で英検が利用できます。入試方式と対象学部は以下のとおりです。

<一般入試>

  • 2教科型【英語外部試験利用方式】
    対象学部:法学部、文学部、経済学部、政策創造学部、人間健康学部、社会安全学部
    概要:出願には英検2級以上が必要。スコアに応じた得点が加算される
  • 2教科型【英語+1教科選択方式】
    対象学部:外国語学部
    概要:出願には英検準1級以上が必要。スコアに応じた得点が加算される

<共通テスト利用入試>

  • 2科目型【英語外部試験重視方式】
    対象学部:文学部
    概要:出願には英検2級以上が必要。スコアに応じた得点が加算される
  • 3科目型【英語外部試験利用方式】
    対象学部:システム理工学部
    概要:出願には英検2級以上が必要

このほかにも、学部によっては、総合型選抜(AO入試)の出願資格に英検が含まれます。

詳細は、大学公式ホームページの入試情報をご確認ください。

関西学院大学(大学入学共通テストを利用する入学試験〈1月出願〉英語資格・検定試験利用)

関西学院大学では、一般選抜の「大学入学共通テストを利用する入学試験〈1月出願〉英語資格・検定試験利用」において、英検が利用できます。対象は全学部で、英検利用の場合の出願資格は以下のとおりです。

  • 2級以上またはCSEスコア1,950点以上(ただし、準1級はCSEスコア1,980点以上、1級はCSEスコア2,304点以上)

また総合型選抜では、基本的に指定の英語資格・検定試験の級・スコアが必要になり、これには英検も含まれます。

詳細は、大学公式ホームページの入試情報をご確認ください。

同志社大学(総合型選抜・学校推薦型選抜)

同志社大学では、一般選抜入学試験で英検を含む英語外部試験を利用することはできません。ただし、総合型選抜(AO入試・自己推薦入学試験)と、学校推薦型選抜(推薦選抜入学試験)では、出願時に英検が利用できます。

AO入試では、出願書類に「自己紹介書」があり、自己アピールできるものを記載する必要があります。英検は、語学能力をアピールする材料として利用可能です。

自己推薦入学試験と推薦選抜入学試験で出願資格に英検が含まれる学部・学科は、以下のとおりです。

  • 自己推薦入学試験
    社会学部教育文化学科、法学部(準1級)、経済学部、スポーツ健康科学部、心理学部(準2級以上)、グローバル・コミュニケーション学部グローバル・コミュニケーション学科英語コース(準1級以上)・中国語コース(2級以上)
  • 学校推薦型選抜(推薦選抜入学試験)
    神学部(準1級以上目安)、文学部美学芸術学科(2級以上)、グローバル地域文化学部(2級以上)

詳細は、大学公式ホームページの学部入試をご確認ください。

立命館大学(IR方式・共通テスト方式)

立命館大学では、国際関係学部の一般選抜で「IR方式(英語資格試験利用型)」という入試方式が用意されています。英検などの英語外部資格試験のスコアなどを点数に換算したものと、大学独自試験の得点を合算して、合否を判定する入試方式です。

IR方式は、英語外部資格試験が出願要件になり、英検の場合は2級以上が必要になります。級によって得点が異なり、2級の場合は80点、準1級または1級の場合は100点に換算される仕組みです。

また、一般選抜の「共通テスト方式(「経営学部で学ぶ感性+共通テスト」方式を除く)」では、対象となる英語外部資格試験の級・スコアを証明する書類を出願時に提出すると、大学入学共通テストの「外国語『英語』」を満点に換算する特例措置があります。英検の場合は、準1級以上が必要です(大学入学共通テスト「外国語『英語』」の受験も必要)。

ほかにも、学部によっては、総合型選抜(AO選抜入学試験)の出願資格に英検が含まれる場合があります。

詳細は、大学公式ホームページの入試案内をご確認ください。

近畿大学(推薦入試・一般入試)

近畿大学では、推薦入試(一般公募)、一般入試・前期(A日程)、一般入試・前期(B日程)、一般入試・後期で、外部試験利用制度が利用できます。この制度を利用すると、指定の資格試験の得点が「外国語」試験の得点にみなして換算され、個別学力試験の「外国語」と比較して得点の高いほうが合否判定に採用されます。

対象学部は以下のとおりです。

<推薦入試(一般公募)>
法学部、経済学部、経営学部、理工学部、建築学部、薬学部、文芸学部、総合社会学部、国際学部、情報学部、農学部、生物理工学部、工学部、産業理工学部

<一般入試・前期(A日程・B日程)・後期>
文芸学部、国際学部

英検の場合、CSEスコア1,980点(2級・準1級受験)でみなし得点70点、CSEスコア2,150点(2級・準1級受験)でみなし得点85点、CSEスコア2,300点(準1級以上受験)でみなし得点100点に換算されます。

このほかにも、学部によっては総合型選抜の出願資格に英検が含まれます。

上記の中でも、対象とならない学科や入試方式があるため、詳細は大学公式ホームページの入試情報・学費をご確認ください。

まとめ

希望する大学や学部によりますが、英検を取得すれば、大学受験で有利に働きます。

関関同立近には、英検を利用した入試方式が多くあります。関関同立近への進学を希望する方は、チャンスを少しでも増やすためにも、英検取得を検討するとよいでしょう。

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