夏休みのある日、小1の孫娘が外で遊んでいて転んでしまいました
膝小僧から血が出ています
今にも泣きそうになるのを必死にこらえていて、それを見たお姉ちゃんが
洗って絆創膏を貼ってあげようとしたら、嫌がって貼らないと言う
「でも、血が出ているからね。お風呂に入るまでは貼っておこう」
となんとかなだめて貼ったんだけど
5分も経たないうちに剥がしてしまった
「なーんで、剥がしちゃうのよ」
「だって、剥がすとき痛いもん」
「傷の所はガーゼだもの大丈夫だよ」
「だって、毛が抜ける…」
「毛?」
そう、この子はちょっと毛深いんです
「学校で友達に言われた。〇子ちゃんって足にいっぱい毛が生えてるねって」
「それがどうした。なんて言い返した?」
「何にも…」
「でもね、みんなだって毛生えてるんだよ。」
「だけどみんなのは白い。〇子のは黒いんだ…」
小1の毛問題…どうする
なんだかこの子がとっても不憫に思えてきて
「いいか、昔っから毛深い人は情が深いって言うだろ」
「??」
「えーっと、思いやりがあっていい子だって事よ」
何だか訳の分からん事を言ってしまって、慰めにも何にもならんかった
「そうだ!お母さんなら上手に剥がせるから、帰ってくるまで貼っておこう」
「いつも患者さんの優しくやってるから大丈夫」
「えっ!お母さんって、患者さんには優しいの?」
「そりゃそうださ、当たり前だ」
「だってお母さんはいつも力入れてベリッって剥がすんだよ。毛がいっぱい抜けて、あれが怖い」
「そっか…お母さんは患者さんには優しいのか…」
「だったら〇子はお母さんの子供じゃなくて、お母さんの患者さんになりたかったよう!」
あーーーーーーーーーーーーっ!!
しまった!言わなきゃよかったー!