山小舎の灯

花を中心としたブログ。
山小舎は想い出、そして今も憧れ。
信州の八ケ岳高原と、東京区部での撮影が殆どです。

ヨメナの話、その後

2021-09-26 07:49:15 | 山野草

信州大学から回答が来ました。

先日の「大発見か?」のその後

 
「信州大学 学術研究院 理学系 生物科学領域
(理学部 生物科学科 進化生物学講座)
信州大学 先鋭領域融合研究群 山岳科学研究所(兼任)
信州大学 自然科学館(兼任)」
の先生から、植物分類学の先生に確認の上、回答を頂戴しました。
 
  
(サムネイルをクリックすると、写真が拡大されます)
 
結論から申し上げると、「ヨメナ」で間違いなさそうです。

同定には実物を見ることが原則だが、3枚の写真と私が報告した特徴(注)からヨメナと同定して問題ないとのことでした。

ただし、ヨメナかカントウヨメナかまでは同定できず。

私の得た情報では、信州大学の植物標本にヨメナ・カントウヨメナはなく「信州にはヨメナ、カントウヨメナ」は存在しないとのことで、従って、これは「大発見だ!」と勇んだのでしたが、先生によると

 

「信大の植物標本リスト(S-Net 検索できるもの)はすべての標本を網羅しておらず、本学の自然科学館標本リストでヒットしないものでも、長野県内に自生しているものは多々ございます。」

 

とのことで、実際に八ヶ岳周辺には随所にヨメナが自生しているとのお話でした。
そんな訳で「大発見」ではなく、一瞬興奮したのがバカみたいでしたが、私の同定力に間違いがなかったということで良しとしましょう。
お騒がせいたしました。
また、信州大学 東城幸治教授 ご丁寧にまた迅速に対応して頂き、有難うございました。またご厄介お掛けするかもしれませんが、今後とも宜しくお願いいたします。
 
(注)私が報告した特徴
   ● 総苞の形がカクテルグラス型であること
   ● 花柄がノコンギクより長く10~15㎝程度で、花は密集していないこと
   ● 花柄は分枝してから上方に伸びて、縦横には伸びていないこと
   ● 舌状花の色は一見では白、よく見ると薄紫色だったこと
   ● 草丈は70~80㎝程度だったこと
   ● 葉の切れ込みはノコンギクと同程度なこと
   ● 葉はノコンギクのようにザラザラしていないこと
   ● 生育地は原村の八ヶ岳西麓、標高約1400m地点であること
   ● 生育場所は池の横の遊歩道(雑草刈込)を挟んで反対側であること