何か思い当たることでも、あるのだろうか?

「カボチャはたぶん、さらわれた子供たちだ」

ナイトがいわくあり気に、そう言うのを聞いて、

「あっ」

ショータの中で、何かがひらめいた。

「なに?」

 どうした、とユウジがショータの顔を見る。

ショータはなぜか、興奮気味で

「つながった!」と声を上げた。

 

「つながった?」

「なにが?」

 ショータの素っ頓狂な声に、ユウジとカガリが、けげんな顔

をする。

「あ~なるほど」

少し遅れて、ナイトとルークが、訳知り顔でうなづく。

「そうかぁ~現実の世界でも、子供たちがさらわれていた、

 ということだな」

目を見開いて、ショータの方を感心したように、見返す。

「はい」

「そうです」

アキも思わず、大きくうなづく。

「あのオジサンの子供も…その中に混じっているはずよ」

「そうだな」

 棺桶で寝かされていた男のことを、二人は思い浮かべる。

ショータとアキが、ナイトたちと話し込んでいるのを、

耳にして…カガリもようやく、思い出していた。

 

「でも…ここでさらわれているのは、ケイタだけだよ」

 まだユウジには、話が今一つ見えてこない。

「あら、そうかしら?」

思わせぶりに、アキはユウジに向かって、ニヤッと笑った。

 

 

 

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