バリエーション山行同人

藪岩、沢等を中心としたバリエーションルートを中心とした山行を志向しています。

【番外】山梨 犬目~太田峠~梁川駅(2023.6.4)

2023-06-11 17:47:58 | 尾根

先日、お気楽な中央線沿線の低山を一般ルートでのんびり歩こうと計画して行ったところ、最後になって一般道とは名ばかりのバリエーションルート並みの荒れたトレイルに遭遇した。そこで今回、「番外編」としてその顛末を簡単にまとめ、同ルートを歩かれる方への注意喚起としたい。

この日の行程(計画): 猿橋駅------(bus)--------浅川------浅川峠------扇山------不動滝------犬目-----大田------大田峠------梁川駅

※ 結果としては、大田までは順調に行程をこなしたが、その後、地図には無い綱之上御前山へのトレイル(明瞭な踏み跡、赤テープあり)に導かれてしまった。それに気が付いた後、再び大田付近に戻って、大田峠への道を探し、無事、梁川駅に至った。

 

▼今回の「彷徨概念図」

 

扇山は若い頃に友人3人と1度行ったことがある。その時は、メインルートの鳥沢駅から登り、百蔵山を経て猿橋を見学して猿橋駅までを辿った。今回はその時のルートと重複しないルートを敢えて選び、中でも旧甲州街道の宿場町であった犬目を下山路に選び、そこから最も距離が近い梁川駅まで歩くコースを計画した。以下、犬目からの歩みを記したい。

▼犬目バス停。四方津駅から朝の1往復しかない。旧街道は段丘上を通っており、日当たりが良く、穏やかな雰囲気を感じられる街並みであった。

 

▼犬目は昭和45年に火災があったとのことで、古い町並みは残っていないが、それでもなぜか趣きを感じられた。

 

旧街道に沿ってブラブラした後、犬目宿の本陣が有ったとされるT字路を南に下って進む。途中、ゴルフ場(サンメンバーズカントリークラブ)の中を通過し、中央道の高架をくぐって、大田バス停に至る。ここで舗装道と分かれ、右(西)に伸びる当時泥濘状態の細い林道に入る。山と高原地図には「最初の家の手前から山道に入る」とあったので、家屋に注意しながら進む。林道に入ってすぐの右側に平屋の小屋があったが、付近に山道が見当たらないのでそのまま進むと、奥の方に崩れかけた土蔵を備えたやや大きな家が見えてきた。その手前の擁壁に沿って山道が伸びていた。

▼辿ってきた細い林道からヘアピン状に左に折れた山道の入口に「←梁川駅」の道標(★)が幹に打ち付けられていた。

 

山道は引き続き正面まっすぐ上に伸びており、梁川駅への道標のあった木の幹から右に伸びる小径を見送って直進した(この時は、この道標はこの山道を直進する方向を示していると思ったのだが、後でここに戻って来た時に、ここから右折する小径方向を指していることが分かった)。山道の坂をまっすぐ進むと、鉄板を渡した橋や廃屋、植林帯へと明瞭な踏み跡や赤テープが続き、小尾根に上がったところで「←大田峠」の道標に出くわした。この時は、ちょっと驚いたものの「いつのまにか太田峠を過ぎてしまったんだな」くらいに軽く考え、そのまま進んだ。

▼途中にあった廃屋。最初はこの廃屋の左側の少し離れたトレイルを通過して行ったが、後でこの廃屋のすぐ右側を通過して大田峠に至ることになる。

▼太田峠を既に過ぎてしまったように思えた表示の道標(私は左方向から登ってきて、この道標を見た。この後、写真手前方向の尾根上を進む)

 

そのまましばらく進むと、突然「この先、綱之上御前山」を表す道標に出くわして、この期に及んでようやく梁川駅への一般道を外れていることに気が付いた。このまま、綱之上御前山のピークを目指して現在位置を確認する策も頭をよぎったが、ここは基本に立ち返ってきた道を戻ることにした。往路では大田から随分歩いたように感じていたが、復路ではあっという間に元に戻れた感じがした(この時間感覚の差は一体何でだろう?)。
大田集落付近の、先ほどの樹の幹に打ち付けられた「梁川駅」の道標(★)から右に伸びる小径(道は細く、雑草が覆われていた)を試しに進んでみることにした。すると程なくして樹の幹に赤テープで「←梁川駅」の表示を発見し、ようやく本来辿ろうと思っていた一般道に復帰できたと確信した。その先は付近の地形をよく見ながら進み(右手に沢があり、沢の源頭に向かって徐々に右に旋回する踏み跡)、ようやく大田峠と思われる地点に到達した。

▼しかしそこには太田峠を示す表示は見当たらず、代わりに「←斧窪御前山 綱之上御前山→」との手製の道標が樹の幹に打ち付けられていた(写真の奥から来て、この後、手前に進んだ)。そのうち、この2つの御前山を辿ってみたいなあ。

 

その先も踏み跡はかろうじて伸びているもののブッシュに覆われた状態。右側に古い家屋が見えるなどして里が近い感触だったが、トレイルはますます薄くなり、周囲は藪が深くなってきた。その先の藪の中を進むと、突然右から下りてくる山道に合流した。

▼山道の合流点。草むらの中には文字の消えかかった道標が落ちていたが、「梁川、大田」らしき文字が辛うじて読めた(写真右上奥から下りてきて合流し、この後、右手前に降りていく。逆コースで、梁川駅から大田峠に向かう際はこの分岐を認識するのは難しいと感じた)。

 

▼この後も雑草に覆われつつある踏み跡を辿ると、人工の階段を降りるようになり、ようやく舗装林道に出られた(ここには立派な道標あり)。

 

▼この後、民家の間を通り、ラフティングの店舗の前を通過し、JR中央線の高架(上下線の間に距離あり)をくぐって、国道20号に出て、左へしばらく歩くと梁川駅に至ることができた。

 

梁川駅前にあった案内板にも駅から大田峠に向かう道が一般道として堂々と表記されていたが、初めての方が梁川駅から大田まで迷わずに行くのはなかなか困難と思われるので注意したい。

 

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