Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

エッセイ713. 明治期小樽の街の姿を復元してみよう、余話、その4.

2024年04月27日 | field work

 前述した明治期建築物を小樽の街の上に並べてみよう。手前が山側で奥が海側である。今回は南小樽駅山側の4街区が対象だ。
 これが明治の姿だ。ここからが本研究の中心である。右側の量徳小学校があるところは、現在小樽市立病院になってい。中央も私市立学校だ。そして右側の入船町の末廣座は明治期に焼失し今は存在しない。小さな民家群は、戦前の土地地籍図から敷地の大きさを勘案して配置した。この程度の民家があったというのは明治期の地図からもわかる。そして上部の海側に右から左へと現在の函館本線がはしっている、そして広い道のあたりに南小樽駅がある。
 そんな姿を復元すると街自体がゆったりしている。道路側は民家が軒を連ねたように見えるが、この裏側は、井戸があったり共同の炊事場や洗濯場、あるいは厠があったから空地が必要だった。
 さて3DCGで、前3カ所の建築群を配置した。なにしろ1枚1枚の瓦屋根や建築外壁の下見板張りまでつくってあるからデータが大変重たい。それが三つもあってさらに地形や民家群が加わると、レンダリング画像を書き出すのに1枚1時間ぐらいかかる。この待ち時間に他の仕事をしているのだが。そうやってようやくできあがったレンダリング画像をみて、あら建築が浮いている、やり直し!、というのでまた1時間はかかる。1週間はそんな悶々とした時間が続く。こういうときもっと早いMacが欲しいといつも思う。といって私のmacはM1チップ搭載だから遅くはないが・・・。

 
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