重障害児(者)の言葉や気持ちを感じ取る『フィーリング・コミュニケーター志づえ』です。
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もうすぐで2024年8月も、ラストの週に入りました。今週は、これから台風🌀10号が自転車の速度でやってきます。
『明日という日が必ず来るという奇跡✨』を、噛み締める日々の[きっかけ]になったエピソードを書き綴ってきましたが、今回が『九死に一生を得た話』の最終回になります。
『九死に一生』とか『神さまに生かされている』と、身にしみて実感した話。
自分の意志では、どうする事も出来ない。
例えば、意識下にない、ところで。
例えば、物理的に無力な状態に陥っていて。
などなど………。
今から10年前。年明け7日。
その日『佐藤さん』は、年末年始の激務パートをこなし、冬休みだった子ども達がようやく小学校と幼稚園の新学期を迎え、久々に自分1人の時間を満喫出来る昼下がりを迎えていた。
子ども達が帰宅するまでのんびりしようと、伸びをしながら天を仰いでアクビを一つ。
直後に、がこっ という内部から響いた音と違和感に青ざめた。
右耳の下に違和感のある出っ張りと、何かを噛ませたかのように、閉じれなくなった口。
右顎が外れた。
『やってしまった……』
あまりにも無防備に伸びとアクビの合わせ技をやってしまった結果がこれである
ちなみに『佐藤さん』が顎を外したのは、この時が初めてでは無い。
実は、歯医者🦷で治療してもらう度に、顎が外れていつも歯科医に戻してもらっていた。大きく開けている訳では無いが、開け続けて5分経過する頃に顎が痺れてきて硬直し、閉じられなくなる。
特に右顎がクセになっていて、幼少期から歯軋りや食いしばりをしていた上に、自転車で転んで顎を打ち顎関節を痛めていたという過去要因があった。
外してしまうと自力では戻せない。外した直後はまだ痛みが無いので、直ぐに行動を起こした。
メモ用紙に事の経緯を書いて、歯科の診察券と保険証を持ち、ガーゼハンカチで口を塞いで上からマスクを装着。
自宅アパート階下のダンナの実家にヘルプを求め、メモを見せながら義母に歯科にTELをしてもらい、予約取り付け。義母も受診している歯科なのが不幸中の幸い。
義母は仰天しながらも、幼稚園から帰宅する次男の、園バスお迎え15時までに戻れなかったらお迎えに行く事。長男の小学校帰宅後のフォローも了承してくれたので、一路自転車で30分の歯科へ直行した。
歯科で男性医院長に直してもらおうとしたが、外れてから時間が経っているので患部が腫れてきて痛みを伴い、簡単に戻せなくなっていた。
何とか戻そうと頑張ってくれた結果、
左の顎も外れて完全に皮膚のみで支えられている形になった。
この時点で14:30。次男が園バスで帰宅するリミットが近づいて、絶望的な気持ちだった。
このピンチに医院長から提案。
「この歯科の向かいに内科があります。以前、うちで顎が外れた人が、そちらで麻酔を打ってもらって痛みを軽減して元に戻す事が出来ましたが、お願いしてみます?」
『佐藤さん』は、この状態から開放されるのであれば、とにかく何でも良かった。
無我夢中で承諾ジェスチャーし、歯科の事務員女性に付き添ってもらい、道路を挟んだ向かいの内科に突撃。
事前に連絡をしてくれたのか、待合室を通りすぐに内診室へ通され、ぶつぶつ文句を言っている内科医に体重を聞かれて腕を捲られ、麻酔薬注入。
長椅子に寝かされ顎に手をかけられたが痛みは消えず、もはや顔全体が熱を持ち下半分は感覚が麻痺。目の前が暗くなり、身体の力も入らなくなっていった。
薄れる意識で繰り返していたのは、園バスで帰ってきたものの、お迎えが来なくて途方にくれてる次男の顔。
「迎えにいかなきゃ…」
前後不覚の状態の中、耳元で付き添いの事務員さんの「移動します!」の大声の後に、肩を貸すというより担がれる状況で待合室のざわめきを掻き分けるように直進し、車の後部座席に諸共倒れこむ形になった感覚があった。
「〇〇へ!」行き先を告げる声と、座席の匂いからタクシーに乗った事をぼんやり理解しながら、
『佐藤さん』の意識のシャッターは降りた。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
目を開けると、周りが薄暗かった。
ピッピという音の方向を見ると、心電図と点滴台が有り、デジタル時計の表示が20:00を示していた。5時間経っている状況に仰天する。
寝かされているベッドの傍らには義母がいて、目が合うとホッとしたように涙を浮かべた。
声を出そうとしたが酸素マスクをしていて、喉がカラカラで息しか出なかった。
義母からの話によると、
『佐藤さん』は内科で麻酔薬を打たれた後に意識不明になりそうだったので、急遽タクシーで総合病院に搬送。歯科の指示で義母に状況が伝えられ事務員の人が付き添う中、そのまま全身麻酔状態で手術室へ運ばれ、外科的処置で顎を治してもらったという。
頭から顎にかけて包帯でぐるぐる巻きに固定され、そのまま一泊入院するという状態だった。
次男は園バス停留所で義母が迎え、長男も学校から帰宅したところを義母宅で保護してくれていて、翌日ダンナさんが病院へ迎えに来てくれるとの事だった。
怪我の度合いは【顎脱臼】。麻酔の量的に、医療事故で死にかけたと言っても過言では無い状況であったが、腹は立たなかった。
かかりつけ医とはいえ、飛び入り患者に歯科医院の皆さんは『何とかしよう』として下さった。
歯科事務員の女性は、タクシーを呼んで病院に連れて行ってくれて、手術が終わって義母が駆けつけてくるまで付き添ってくれていたという。
どう考えても、迷惑をかけたのは『佐藤さん』。
お礼やお詫びを伝えるならいざ知らず、文句なんか出るはずもなく。
顎の状態が落ち着いた1ヶ月後、バレンタインにちなんだチョコの菓子折りを持って歯科医院にお礼と詫びを伝えに行くと、皆さん総出で玄関口まで出てきてくださり
本当に申し訳無さとありがたさで頭が下がりました。
『佐藤さん』が、意識が無くなる直前まで心配していたのは子ども達の事でした。(あのまま死んでたら、ずっと次男を迎えに行こうとする幽霊になってたかも。顎が外れて口が開いたまま涎を流しつづけている幽霊なんて、都市伝説の妖怪レベルでしょう…)
歯科医院の皆さんが義母と情報共有して動いてくださった事。
義母がいてくれたから、子ども達を守ってもらえました。
本当にいつ。どんなきっかけで。
明日、死んでしまうか分からない
幼い頃や独身の頃は、1人で生きてきた気持ちが強かった。
人の繋がりで、生かしてもらえた。
『九死に一生』体験は、そんな気持ちを忘れないようにする神さまからのプレゼント、なのかもしれない。
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最後まで読んでいただきありがとうございました✨

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