トランプ大統領とゼレンスキー大統領の執務室でのやり取りが、結構いろいろ考えさせられる。
シーンは異世界物漫画の商人とのやり取りそのもの。
面白い(fasinating)
トランプ氏は、あのポジションにありながら、庶民のように現実を端的に発言するから顰蹙を買うが、
今回は、間違ってはいなかったと思う。
もし、「アメリカはウクライナに戦力を投入する」などということになれば、対ロシアに戦争をしているのと同義となり
ロシアの軍人、政治家たちがどう反応するか非常に微妙だったと思う。ABCD包囲網のような状況にでもなれば、第3次世界大戦もありえただろう。日本がそうであっただけに。
また、ウクライナは軍事力をもとにした戦争としては、既に負けているというのも、消耗戦である軍事衝突という側面から正しい。
各国がどのように支援しても、一時的に時間を稼ぐだけで、勢力を変えることにはならない。
ウクライナは、政治的に戦争終結の着地点に向けて、交渉していかないことには、力のないものが、暴力とは言え強力な力をもつものに暴行をやめさせることはできない。
暴れているジャイアンにのびた君のできることは、戦って勝つことではない。
弱点であるジャイアンのお母さんにでてきてもらうのは、一つの方法だが、トランプ大統領がそうかというと、それも違う。
ジャイアンの取り巻き、スネ夫も少なからずいる現状で、ドラえもんなき、ノビタ君はジャイアン2をぶつけようとしたわけだ。
それをトランプ大統領は感覚的にとらえて、「第3次世界大戦」と表現したのだろう。いろいろあっても、あれだけの地位を築き2回もアメリカ合衆国大統領になった人間なのだ。
さて、リゼロの商人
アナスタシア・ホーシンなら、
オットー・スーウェンなら、
トランプ大統領、もしくはプーチン大統領とどう交渉しただろうか?
というのを勝手に想像で書いてみる。
アナスタシアの場合:
そもそも、ロシアが、攻めに行かないように手を打っていただろう。
方法は、漫画のようにはいかないだろうが、ロシア内部に間者を多数、配置しておき、ロシアの動向を事前に察知。
最後の手段としては戦略指示がでる前に、すぐに暗殺していただろうし(プリゴジンを暗殺したプーチンのようにロシアでも、過去の日本でも暗殺は普通)、そうならないように、プーチンがウクライナに侵攻したい本質、例えば、交易権、経路、資源について、商売として契約していただろう。
あれだけ広いロシアが住宅難で土地を広げたいと思っているとも思えない。単なる侵略ではない。
相手を戦争に至らせずに、その本質を解消していたことだろう。
よって、いずれにせよ、戦争は起きていない。
「なーんやの?うちに言うてくれたら、いくらでも力になるよ」とプーチンに言っていただろう。
戦争は戦う前に勝負がついているから、戦力的に不利なら戦争にならないうちに”戦争”を終わらせる。
戦争になった後、トランプとの交渉まで行った場合(戦争にならないからそうはならないが)、面白いので、考察。
この場合、軍事支援の要求ではないだろうし、WW IIIを匂わせるような話題もださなかっただろう。
「プーチンはんと、仲ようしたいんやけど、トランプはん、交渉の場にアメリカつかわせてもらえんやろか。ポーツマス会議いうんやろか。もちろんただでとは言わへんでぇ。あんさんにはレアメタルわけたるわ。」
で、プーチンの飛行機を撃墜する。プーチンの得意技を逆につかう。日時、場所を固定してしまうので、各段に精度があがる。
バードストライクを偽装するとかがよく、高度を下げたアメリカ国内、近郊の海上が狙い目。ボストンはまだNYに近いから更に北の手薄なあたりをさりげなく会場につかう。
「残念やなぁ。。。折角お会いしたくて、いろいろ用意しておったんよ」、戦争を主導するプーチンの官僚を逐次暗殺(自殺させる)、平和主義の大統領選挙にもちこむ。
オットースーウェンの場合:
おそらく戦争になってから気づくタイプなので、戦争にはなっている。
その後の対応だろう。言葉の加護から前線の兵士に取り入る
(ロシアの兵士達は、もともと戦争などやる気はなかった。当初、多数のタンクが放棄されていたのを覚えているだろうか?その後、味方の損害、死を知り、本気で戦うようになったと同時に、ロシア国内の煽動、プロパガンダで兵士の敵対心が醸成されてしまった)
「皆さ~ん。ここにお酒と食べ物を用意しています。どうぞご自由にお楽しみください。あと、一週間の観光ビザを皆さんにだしますので、期限がきれたら出国をおねがいしますね。独身の方、婚活パーティを開催しますからご参加ください。よかったら平和のために結婚しちゃって下さい」
古事記にある「大国主がアマテラスの使い(国を取りに来た軍勢)を何度かやり過ごした方法」である。
年単位の時間を稼ぎつつ、兵士のやる気をそいでいく。ロシア国民には罪悪の念をもたせ、ロシア人兵士にもウクライナ兵士にも被害者をださせない。ウクライナがロシア兵士に「ビザを出す」ことで、「国境は無許可でこえたが免責してあげる」と、国境が変わっていない立場をとる。
戦争屋のプリゴジンが生きている状態だから厄介だが、こちらは兵糧線を断ち切るようにしておけば、のちにプーチンが殺してくれる。
おそらく、オットーの場合、稼いだ時間でトランプと交渉を始める。
「ウクライナの資源、欲しくないですか?格安でお渡ししますよ。一度見にきてはいかがですか?」
などと、アメリカからの視察団を前線に招待(人質)。ロシア側の前線兵士たちも含めた歓迎パーティーを開催し、
ブロードキャスト。インターネット、TVで映像を広める。情報管制が効かないくらいにもてなす。
ロシア側は手を出す気もなくなっているだろうがプーチンとその黒幕が暴れだして自滅するように仕向ける。
プーチン陣営としては、参加した兵士に懲罰、制裁をはじめるだろうから、兵士には亡命、家族ごとのウクライナ移住を勧める。
将棋の駒作戦。
想像するのは面白いが、残念なことに漫画でしかない。
しかし、砲弾を打ったり大量の弾丸をばらまく費用、失わる命などと、婚活パーティーの費用を比べると、
オットー型の方法も悪くないと思う。
トランプ大統領は言い方は問題だが、
あの場で、ゼレンスキー大統領に同調してロシアを非難していれば、
アメリカを戦争に巻き込んでいく。公の場では軍事支援を求めたり、ロシア非難は適切ではない。たとえ敵国といえども。
これまた、漫画のようなトランプ氏ではあるが、プーチンとの会談にしても、WW IIIを全力で避けたいという思いはわかる。
追い込まれている相手を更に追い込むとろくなことがない。
逃げ道をみせつつ、そちらに追い立てるのがよい。
行った先で、つぶすか、生かすかはまた別の話。
(From 社畜の見てきた会社の現実)