有蘭「今日から男子として通学することになったんだ。みんな、よろしくなっ」

 

真夏（左）「認めてもらえてよかったわね。これからどうするの？」

有蘭「テストステロンと思春期ブロッカーで男子に近づけていくよ。声も変わるかも。１６歳になったら子宮や卵巣を取る」

 

ツヨシ（右）「水くさいな、ぼくときみの仲で。どうしてもっと早く言ってくれなかったの？体育は男子といっしょにやる？」

有蘭（左）「誰がアタイとてめぇの仲だ。体育は勿論男子とやるよ」

 

有蘭（左）「そういうわけだからみんな協力してくれよなっ」

真夏（中央左）「わたし達、みんな応援するわ」

キワナ（右）「みんな受け入れるよ」

 

キワナ（中央）「あすかっちも応援するよね？」

あすか（右）「ええっと……小さい頃から性別に違和感があって、本当に悩んでいるなら応援するけど……」

 

有蘭（左）「本当に小さい頃から男じゃないことに疑問があったんだ。本気だぜ」

あすか（右）「ンー、そうならいいんだけど、子宮や卵巣取っちゃったら、更年期障害が大変だよ？」

 

あすか（左）「有蘭ちゃんって、昔から性別に違和感があったようには見えないんだけどな。小学生の頃の写真とか見ると、ちゃんと可愛い服着てポーズ取ってたし、思春期のよくある勘違いじゃないかな……後悔しないといいけど」

了くん（右）「上手くいって男になるのも、後悔するのも清水さんの責任だろ？あすかっちが心配することじゃないよ」

 

了くん（右）「だいたい、性別を変えるのにどうして周囲の承認がいるんだよ。ひとりで男になればいいじゃん」

あすか（左）「そこなんだよね……有蘭ちゃん、『あすかっちは腕力も体力も男子よりあるんだからトランスジェンダーになればいいのに』とか言うんだよね」

 

了くん（右）「え……あすかっちは男になっちゃヤダ」

あすか（左）「バカ言え、ならないよ」

 

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有蘭ちゃんは男子として生活することになりました。真夏ちゃん達は好意的に受け止めていますが、あすかっちは、有蘭ちゃんがそう遠くない未来に更年期障害に悩むのではないかと心配しています。また、有蘭ちゃんがトランスジェンダーになることで周囲への影響も考えられます。逆の性別になるには確かに早いほうがいいのですが、小さい頃から性自認が男子だったわけではなく、思春期に突然の有蘭ちゃん、万が一もとの性別に戻りたくなったら……。了くんもそういうのは自己責任とか言ってて、あすかっちには男子になっちゃいやだと思うんですよね。本当に心が逆の性別であれば、あすかっちも応援する気になるのですが。ちゃんと相談に乗ってくれるところがあるといいですね。