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【自分を助ける、仲間を助ける】

・当事者研究では、リストカット、爆発などの苦労や、辛いと感じる症状も、何らかの圧迫や苦しさから自分を解放しようとする「自分の助け方」のひとつと考えます。
 
・しかし、そのような助け方の効果は一時的で、人間関係がこわれたり、自分自身が深く傷ついたりして、後悔するという“副作用”があります。
 
・そこで当事者研究では、誰もが安心できる、より有効な「新しい自分の助け方」を仲間の助けを借りながらいっしょに探ります。
 
・そしてそこから生まれたアイデアが、同じ困難を抱える仲間を助けることにつながるという「苦労の循環」がはじまります。
 
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精神病の人は辛いと感じる症状が続くと、何か「やらかす」ことがある。

 過食、リストカット、爆発(これは、べてる用語だろうか?)、OD(大量服薬)などです。

 
それらは副作用が強く、周囲に迷惑をかけ、人間関係の崩壊をもたらすことがある。
 
そこで「副作用の少ない、自分の助け方」を考えることが必要となってくる。
 
「弱さの情報公開」をし、周囲に助けを求めることで
みんなの同じ苦労に対する対処法を聞いてみる。
 
それが「苦労の循環」となり、先にその苦労をした先輩病人の意見などを聞いてみて、
爆発、OD、過食など→なるべく副作用の少ない優しい対処法へ
方法の転換ができていったらいいのだとわたしは思う。
 
それには「つながっていること」が必要で、毎週同じ時間に同じ場所に行けば会える
安心して話せる仲間が、わたしたちにはどうしても必要なのかもしれない。
 

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統合失調症ランキング

 
 

今回のグランプリは29歳女性。

統合失調症の「爆発」の一種【自爆】の悩みを抱え1人目の旦那の爆発の「被爆者」だと言う。

 

 

竹刀で家電が壊される音。

プラスチックの破片になったFAXと炊飯器。

泣き叫ぶ旦那の妹、その両隣に姑と竹刀を持った旦那。

 

旦那は言った。「俺がこんなに意見を言っているのに、誰も俺を理解しようとしない」と。

受賞者は思った。「私が意見を言ったとしても、きっと誰も聞き入れてはくれないだろう」と。

 

旦那は感じていた。「嫁は自分の意見を言わないから、2人の関係を修正できない」と。

嫁は感じていた。「旦那は自分の意見を通そうとするし、通らないと暴れるから黙るしかない」

 

受賞者は言っていた。「今考えれば、旦那も2人の関係を壊したくてではなく、2人の関係を

修正したくて、何かを伝えたくて暴れていたんだと思うんです。繋がりたくて暴れてたんです。

でも暴れるっていう『自分を助ける方法』は【副作用】が強いから関係が壊れることもある。

たとえばこの場合、家族である姑をは人間関係は壊れなかったが、他人である嫁の私とは

壊れてしまった。」

 

そうして彼女は「爆発したりされたりで つながりに気付いた時には 結婚不発タイプ」賞で

爆発部門グランプリと、

「病気の収穫祭!苦労の感謝祭!弱さがなけりゃ、はんかく祭!」グランプリを受賞しました。

 

 

 

以下、詳細です。長いしうまくまとめることができませんでした。

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彼女の家系は代々継承される離婚による母子家庭。

つまり「20代や30代で結婚して70代や80代まで連れ添う昭和の夫婦」を見たことがない人。

 

彼女の家系はしかも離婚後、再婚や最再婚している。

そのため「離婚?親もしてるから親に責められない。再婚すればどうにかなる。」とでも

思っているらしい。

 

受賞者の女性の一人目の旦那との爆発の苦労は、食費をくれないことから始まった。

 

14歳上だったらしい社長さんだったらしいその1人目の旦那さんは「どうみてもお金が

あるようなのに食費をくれなくなった」という(後からわかったのだが、友達の飲食店の

連帯保証人になっていた)。

 

1月からくれなくなり、3月末に彼女が置手紙をして家出をしたと言う。

「次の食費が振り込まれるまで家に帰りません」と。

 

しかし彼女はそこであることに気が付く。

「ぁ、私、姑から解放された。」

 

事情の説明もなくお金もくれない旦那の世話をするのがイヤで、

彼女は3食のご飯は作っていたものの、洗濯をする時に旦那の洗濯物をピッキングして

自分の物だけ洗って干した。

 

それを帰宅した姑が溜息交じりに自分の物と一緒に洗濯していた。

 

旦那に言うと「おまえ(姑)が洗うからいけないんだろ。嫁のようにピッキングしろ」と言う。

しかし姑はそれをしない。しかし旦那に文句を言う。

そうすると「理由」のなすりつけあいが始まる。

 

「そもそも結婚してるのに、旦那の洗濯物をピッキングするっておかしくないの?」姑が言う。

嫁は黙る。心の中では「じゃあ食費いれないのは普通なのかよ。」って思っている。

 

そう、そこで彼女は気付く。

『私は人付き合いの中で、何か一番もっともらしい理由をつけて、その付き合いを中断する』

しかし中断する理由に使った以外にも、我慢していたことがたくさんあったと。

 

洗濯物の件のように姑は息子(旦那)に対してうまく意見が通らないことをすべて私のせいに

した。彼女はどこからどう見ても温厚に見えますが

 

「世界で唯一『こういうのをバカっていうんだ』『人のせいにするって愚かだ。』って思った」と

おっしゃっていました。

 

爆発の裏側には何があるのか。

 

もし彼女が姑のように何かの原因を人のせいにできる人ならば、爆発したでしょうか。

 

爆発は「物事を自分事として捉え、自分がその原因になっているのではないかと疑って

やまない人に起こるのかもしれない」と私は思いました。

受付の時にくじびきがあり、その番号のテーブルに座り、

グループ内で「弱さの情報公開」を含めた自己紹介をした後

「弱さカルタ」をしました。

 

弱さカルタは、弱さが読み上げられ、

当てはまる人だけが取れるカルタです。

 

そして、一番たくさんカルタを取った人が

苦労について前で話し、みんなと分かち合いをしました。

 

その日わたしが気付いた自分の弱さは以下の通りです。

  • いいふりこく
  • 断るのが苦手
  • 人見知りじゃないフリで平気な顔してしゃべる
  • 明るく見えるように演じる
  • 友達や恋人にも弱さの情報公開ができない
  • 小心者なのにそう見られない
  • 誰も発言しないと司会者のために発言したくなる
  • 誰も仕切らないと仕切れないのに仕切りだす

 

当事者研究交流会では初めましての人とディスカッションするのに

「当事者研究に来る人だから大丈夫」みたいな場の空気があり、

初対面にもかかわらず妙な安心感から弱さの情報公開がしやすい雰囲気で、

みんなわりとなんでも話せていました。

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【自分を助ける、仲間を助ける】

・当事者研究では、リストカット、爆発などの苦労や、辛いと感じる症状も、何らかの圧迫や苦しさから自分を解放しようとする「自分の助け方」のひとつと考えます。
 
・しかし、そのような助け方の効果は一時的で、人間関係がこわれたり、自分自身が深く傷ついたりして、後悔するという“副作用”があります。
 
・そこで当事者研究では、誰もが安心できる、より有効な「新しい自分の助け方」を仲間の助けを借りながらいっしょに探ります。
 
・そしてそこから生まれたアイデアが、同じ困難を抱える仲間を助けることにつながるという「苦労の循環」がはじまります。
 
 


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【研究は頭でしない、身体でする】

 

・「研究をする」というと、「頭を使う作業」という印象があります。
 

・しかし当事者研究で大切にしてきたのは「頭」以上に「足」を使って行動し、「身体」を使って表現したり、様々な経験(実験)を重ねながら、人と出会い、場に立つことです。
 

・ストレッチをしたり、表情や姿勢を変えるだけでも物の見方や感じ方が変わります。

【言葉を変える、振る舞いを変える】


・当事者研究は「言葉のジャズ」とも言われるように、研究活動を通じて自分の経験を物語る様々な言葉が行き交い、交わり、出会う中で、"新しい言葉"と"新しい自分の助け方"が生まれます。


・"自分を語る言葉"と"振る舞い"が変わることで、過去の辛い体験や目の前の苦労が意味のある大切な経験へと変わります。

【「見つめる」から「眺める」へ】

 


・過去の辛い体験を思い出したり、苦しい現実に向き合ったりすることに抵抗を感じて自分を見つめることに不安や恐れを感じる人がいます。


・しかし当事者研究では、自分を見つめるのではなく、研究の素材である自らの体験や苦労のデータを目の前のテーブルに広げるように出し合い、それを眺め、わいわいと対話をかさね合いながら、苦労の起き方のパターンやその意味を自由自在に考えます。


・その作業を通じて、「とらわれていること」が「興味あること」に、「悩み」が「課題」に、「孤立」が「連帯」へと変わっていきます。