
ポセイドン・アドベンチャー(1972)
初回放送日:2020年8月3日
大みそかの夜、ニューヨークからギリシャへ向かっていた豪華客船ポドンセイ号が大津波転覆、乗客は船内に閉じこめられてしまう。
ジーン・ハックマンをはじめエルネスト・ボーグナイン、シェリー・ウィンタースなど名優が競い、極限状態における人間ドラマと決死の脱出劇が描かれる。閉ざされた船内でのサバイバルは息詰まる緊迫感があり、転覆した船のセットやリアルなアクションが考察。
この作品がパニック映画の金字塔とされる理由は、空白のスペクタクルだけでなく、人間の本性や生存への意志を深く掘り下げている点にもある。
スコット牧師のリーダーシップと混乱、被害者たちの対立や団結といったドラマが、一瞬の脱出劇の感動を超えている。 アカデミー賞では特殊効果賞と歌曲賞(「ザ・モーニング・アフター」)を受賞し、以降のディザスター映画に大きな影響を与えた名作だ。
作品情報
放送日時:3月18日(火)
午後1:00~午後2:58 内容時間:1時間58分
原題:THE POSEIDON ADVENTURE
製作:アーウィン・アレン
監督:ロナルド・ニーム
原作:ポール・ギャリコ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン、レッド・バトンズ ほか
1972年・アメリカ
ヴェラクルス(1954)
『ヴェラクルス』(Vera Cruz, 1954)は、ロバート・アルドリッチ監督による異色の西部劇。 南北戦争後のメキシコを舞台に、金を慎重に裏切って駆け引きを描く。 ゲイリー・クーパーとバート・ランカスターの対照的なキャラクターが、物語に緊張感をもたらしている。
南軍の元将校ベン・トレイン(クーパー)と冷酷なガンマン、ジョー・エリン(ランカスター)は、フランス軍から金貨護送の義務を負うが、また金を奪う機会を狙っている。 メキシコ革命軍やフランス軍が絡む中、二人は裏切りと心理戦を
勧善懲悪の西部劇とは違う、登場人物のモラルは問題ない、ジョー・エリンのアンチヒーロー的な魅力が見える。本作は後のマカロニ・ウェスタンに大きな影響を与え、『続・夕陽のガンマン』や『ワイルドバンチ』のルーツとも言える。
ラストの決闘シーンは緊迫感があり、裏切りと友情が交錯する展開が印象的。荒々しいアクションと慎重な心理戦が融合した『ヴェラクルス』は、スタイリッシュで骨太な作品だ。
作品情報
放送日時:3月21日(金)
午後1:00~午後2:35 内容時間:1時間35分
原題:VERA CRUZ
監督:ロバート・アルドリッチ
原案:ボーデン・チェイス
出演:ゲーリー・クーパー、バート・ランカスター、シーザー・ロメロ ほか
1954年・アメリカ
ダークナイト 4K版(2008)
『ダークナイト』(The Dark Knight、2008)は、クリストファー・ノーラン監督によるバットマン三部作の第2作目。
バットマン(クリスチャン・ベール)はゴッサム・都市を守るため、新たな希望の象徴である地方検事ハーヴィー・デント(アーロン・エッカート)と協力するが、そこに現れた狂気の犯罪者ジョーカー(ヒース・レジャー)によって街は平和は脅かされる。
本作の最大の魅力は、ヒース・レジャー演じるジョーカーの圧倒的な存在感だ。 彼の不気味な笑い、計算し尽くされた狂気の演技は映画史に残る名演であり、アカデミー賞助演賞を受賞したのも納得だ。
さらに、ハーヴィー・デントの転落劇も折れない。彼はゴッサムの「白い騎士」として市民の希望だったが、ジョーカーの策略により復讐に駆られ、トゥーフェイスへと変貌する。
アクション、推理、心理戦が見事に融合した『ダークナイト』は、短編アメコミ映画ではなく、社会派推理としても高い完成度を感じる。
作品情報
放送日時:3月22日(土)
午後9:00~午後11:34 内容時間:2時間34分
原題:THE DARK KNIGHT
製作・監督・原案・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、マギー・ギレンホール ほか
2008年・アメリカ
ソルト(2010)
『ソルト』(Salt、2010)は、アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ・アクション映画。CIAのエージェント、イヴリン・ソルトが、ロシアの二重スパイとして告発され、組織から追われながらも真実を追うというスリリングな展開が描かれる。
物語は、ソルトがロシアの命者から「お前はロシアのスパイだ」と告発されるところから始まる。彼女は無実を証明しようとするが、いずれと見通しが立ちつつ、CIAからも追われる。
本作の最大の魅力は、アンジェリーナ・ジョリーの圧倒的なアクションシーン。 屋根からの飛び降りやカーチェイス、激しい格闘など、スタントなしで演じたシーンも多く、彼女の身体能力とカリスマ性が映画を多くしている。
スリリングでテンポが良く、二重スパイの要素やどんでん返しが連続するため、最後まで目が離せない。 ただ、謎が残る部分も多く、続きを期待させられる作りになっている。 アクション重視のスパイ映画としては十分に楽しめる一作で、ジェームズ・ボンドや『ボーン』シリーズが好きな人にもおすすめだ
作品情報
放送日時:3月23日(日)
午後1:00~午後2:41 内容時間:1時間41分
原題:SALT
監督:フィリップ・ノイス
出演:アンジェリーナ・ジョリー、リーブ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー、ダニエル・オルブリフスキ ほか
2010年・アメリカ
最後まで読んでいただきありがとう!
尚、乱文についてはご容赦を!
↓ ↓ ↓

映画評論・レビューランキング

シニアライフランキング

にほんブログ村