あごの心旅(書いて見て聴いて)           

障害を持つたからこそ偶然に知り会えた奇跡の連鎖を書きとどめ見聴きしたことを添えました。あわせて商品情報も載せました。

「本歌取り」等と盗作について

2024年05月08日 | 短歌考察

下記1項①②の構成要件を満たし③④の責任要件に満たす「本歌とり」等は盗作であると考えられる。

1.盗作の定義
 *「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)より」
     ①作品の全部または一部を②そのままで③自分のものとして④無断で使う行為。
  また、そうした行為によってできた作品を言う。 
2.主に上記①②の観点から展開
(1)5句体中5句(5/5:全部)の複写
  他人の作品を容易に認識でき、その作品と同一になる確率は極小なので盗作。
(2)5句体中3と4句(3/5と4/5:一部)の複写
  他人の作品を認識でき、その作品と同一になる確率は小さいので盗作が疑われる。
(3)5句体中2句(2/5:一部)の複写
 イ)非・常用語を使用しているため、他人の作品を容易に認識できる場合には盗作。
   *(万葉集)「うつせみの」「命を惜しみ」波に濡れ伊良虞の島の玉藻刈り食む
   *(茂吉) 「うつせみの」「命を愛しみ」地響きて湯いづる山にわれは来にけり
 ロ)常用語を使用しているため、他人の作品を認識できにくい場合には非盗作。
   *(文明)けふのひと日「月の光に」「しづまりて」いよよ聞くべし谷ゆく水音
   *(松尾富雄)冬の夜は「月の光に」「しづまりて」岬を占むる米弾薬庫
(4)5句体中1句(1/5:一部)の複写
   単なる単語の組み合わせと意味が不明確な文の断片は、他人の作品を認識しにくいので非盗作
     *「枕詞」「結句」
3.特記事項 
(1)「独自性、自己流、、凌駕、」等の感情論での擁護は、論(理)外で盗作の免罪符にならない。
   *「独自性」が有れば良いという段階で思考が停止され、何故良いのかの等の思考 が放棄。
(2)知的所有権が欠如していた「過去の姿」を「伝統」の理由で「現在の姿」には出来ない。                                                     
        *新古今人を宗祖として絶対視し、無条件に有難く受け入れないこと。
     *過去の奴隷制度を現在の法令で許容するのと同じ。 
(3)「本歌取り」は「教養(学び、技法など)、遊芸(優劣など)」
     *「心の発露による感動」は芸術                                      
(4)「皆違うから良い」という創作物の「新規性」を重視すれば他者の作品との被りは起きにくい。
    *赤信号(盗作禁止)、皆(短歌村住人達)で渡れば(本歌取り)怖くない(著作権抵触)

 


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