哲雄は木の陰に隠れて志野と会話しながら家族との日々を思い出していた。

元々目立つことは嫌いな性格だったが歌仙と出会い、零花を授かってからは変わった。

2人を守りたくてヒーローになった・・

今はただの犯罪者だが。

また2人の犠牲者と一人のけが人を生んでしまった。

 

志野は麻取延人の件を謝り出した。

元カノを2人殴り殺したことを知りながら

和服の鳥栖の情報を得るために零花にハニートラップを仕掛けさせた。

その結果が志野のファミリーと哲雄一家の崩壊を招いた・・

 

怒りがこみあげてくる哲雄だが、挑発に乗るなと自分を諫める。

 

更に志野は哲雄の家に火をつけたのは

窪を殺されたことに対する復讐ではなく、単なる嫉妬の八つ当たりだったと話す。

窪が哲雄に異常に会いたがっていたから・・

だからあのまま窪の消息が分からないままだったら哲雄たちに手を出すことはなかったと言うのだ。

 

本当かどうかはわからないが哲雄は自分の判断が間違っていたのではないかと考え始める。

 

志野は哲雄に勝ったという話を手土産に地獄の窪に会いに行きたいのだと言う。

 

〇感想

 

家族の安全を願うがあまりに判断をミスしたのだとしてもそれは仕方のないこと。

志野が生きていると思うだけで夜な夜な悪夢を見てしまうのだから。

自分の心の平穏の為にも志野は葬らなければならなかった。

志野との決着はもうすぐそこまで来ています。