虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

理屈っぽい人

2021-07-01 08:22:10 | 小説
みんなから煙たがられている50代の社員が私の部署にいる。

とにかく理屈っぽい。

若いころからそうだった。

理論武装が好きで、議論大好きのタイプだった。

20年前はそれでも会社への存在価値はあった。

何かあったら上司にでも食って掛かることに生きがいを見いだしていた。

理屈っぽい正義感が売りのタイプだ。

しかし時代は変化した。

会社に貢献し、チームとして同僚性を発揮することができなければ
口先だけの人間で相手にされなくなる。

現実に彼も正論をふりかざすが、成果が伴わない。

だれからも相手にされない晩年を迎えている。

彼は常に相手を議論や理屈でねじ伏せようとする。

それでは相手に恨まれるだけだ。

相手を理論的に屈服させるのではなく、歩み寄り、理解する姿勢が今は求められている。

あたたかい雰囲気で相手に接することができるかだ。

今日も一日が始まる。

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