藤堂比奈子シリーズ、堀北恵平シリーズに続いて、新しいシリーズです。

今度も女刑事が主人公。
捜査一課の刑事で、周囲から反感を買いながらも信念に基づいて捜査をしていたけど、
被疑者を自殺に追い込んでしまったことから異動を命じられる。
しかも、仕事に邁進するあまりに夫から離婚を言い出される始末。

公私ともに居場所を失った清花の異動先は、
未解決事件から関連性を持つと思われる案件を調べて犯罪を未然に防ぐことを目的とした新部署だった。

不承不承、異動した清花は、
元敏腕刑事の土井、祭りと虫が好きな若手刑事の勇、通信官の福子とともに活動を始める。

というお話。
FINDでは栃木のある村で起きた児童連続神隠しの謎、
LIVEでは青森の旧家で発見された14体の花嫁人形の謎。
どちらも事件そのものというより、事件の背景に隠れたストーリーを追っていく感じです。

男に舐められないようにとガムシャラになるところは誉田哲也さんの姫川玲子にも似てるんだけど、
姫川は部下との信頼関係があるのよね。
でも清花にはない。
ちょっとね、気が強いとかだけでなく、傲慢という印象。笑

夫に対しても無神経なんよね。
夫に離婚を切り出されるシーンは、
すごい夫に共感しちゃった。
そうなんよ、何度話そうとしてもダメで、何の提案も受け入れられず、
我慢に疲れて引導を渡すと「なんで突然」とか「これから心入れ替えるから」とか言われるんよね。
ちゃうねん、もうそのタイミングは過ぎたんよ。
今まで言い続けてダメだった人が、今から変われるとは思えないし。

そんな清花だけど、
土井たちと活動していく中で、少しずつ変わっていく。
夫(まだ同居中)との関係も変わっていくのかな。

私の中で藤堂比奈子シリーズが圧倒的過ぎて、
まだめっちゃ好き!とはならんけど、
堀北恵平シリーズも最初はそうやったし、
引き続き読んでいこうと思います。