三代にわたる家族の物語です。
姉と妹、その父と母、母の姉と兄、そして母方の祖母と大叔母のそれぞれの目線で描かれていて、
同じ人を中から見たり、外から見たりって感じ。

でもちょっと、苦手系かなー。笑
みんながちょっとずつ歪んでたり、性格が悪かったり、自己中だったりして、
全員がそんなもんだから、全然噛み合ってない家族。笑

まぁ現実ってそんなもんなんかなとも思うけど。
恨みまではいかなくても、心に小さなしこりを抱えてたり、
なんかちょっと言い方を間違えて「そんなつもりじゃないのに」ってことになってしまったり。
友達ならちゃんと修正するようなことでも、
家族となると、つい言いにくくてそのまま放置してしまったり。

だけど家族だからこそ、放置したらアカンのよね。
ちゃんと言葉で伝えて修正していかないと。
でないといつか、後悔することになる。

祖母の章でね、
「なんでそんな言い方するかなー」ってなことをちょこちょこ娘に言うのよね。
でも本当は、娘に好かれたいし仲良くしたいと思ってる。
自分でも「なんでこうなってしまったんだろう」って思ってる。
だけど自分から謝ったり気持ちを説明したりできない。
そういうのを読んで、
うちの母もそうだったのかなって。
言われて腹を立てるのではなく、その裏にある気持ちをもう少し想像して汲んであげることはできなかったのかなって。
「なんでそんなん言うん」って怒るんではなく、
「そんなん言われたら私は悲しいで」って伝えることはできなかったのかなって。

家族って、難しいね。