【FOMC】2年債利回り5%では、NY金2,300ドルは割高(浪風調べ) | 浪風谷本

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FOMCとは
米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

米国時間4月30日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。
会合後の声明は日本時間5月1日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

<前回会合>
2024.03.20

声明

パウエル議長

「経済活動が堅調なペースで拡大」

「雇用の伸びは引き続き力強く、失業率は依然低い」

「インフレ率は過去1年間で緩和したが依然として高水準にある」

「雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す」

「インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信がさらに強まるまで、目標誘導レンジの引き下げが適切になるとは予想していない」

「景気はかなり改善している」

「インフレは大幅に緩和したが、継続的な進展は保証されていない」

「金利上昇は債券投資を圧迫している」

「名目賃金の伸びは緩和している」

「インフレ率は依然として目標を上回っている」

「目標に対するリスクはより均衡」

「政策金利、ピークにある公算」

 

ドットチャートから年内2回以下の利下げを予想したメンバーが約半数いたものの、パウエル議長による会見を経て市場はハト派反応となりました。
ダウが400ドル上昇するなど、早期の利下げ期待が台頭しました。

<今会合のポイント>
年初よりインフレの抑え込みに自信を見せていたパウエル議長でしたが、先週末の物価指標はその自信をへし折る内容となったようです。

 

パウエル議長の決意揺らぐ恐れも、物価統計は高金利の長期化説を補強

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が先週発信した、当面は高い金利が続くとのメッセージは、26日に発表された最新のインフレ統計で補強された。

FRBが重視する個人消費支出(PCE)コア価格指数は、3月に前月比0.3%上昇。前年同月比では2.8%上げた。

3カ月連続で発表された懸念されるインフレデータは、FRBが目指す2%への進展が停滞していることを示しており、最初の利下げがさらに先送りされる可能性を示唆している。投資家は今年11月から1〜2回の利下げを見込んでいるが、年内はまったく利下げがないかもしれないとの不安も深まっている。(27日付ブルームバーグ)

 

前回会合後の会見にて、パウエル議長は高金利を従来の予想よりも長く維持する可能性が高いことを示唆しましたが、おそらく今回も前回内容を踏襲することになりそうです。

 

パウエルFRB議長、「より高くより長く」路線維持へ

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定後に記者会見する。米当局が利下げに踏み切るまでの期間を見極めるため、議長の発言に注目が集まる。

同議長は前回発言した際には、インフレ低下にまだ進展がないこと、労働市場の力強さが持続していることを指摘し、高金利を従来の予想よりも長く維持する可能性が高いことを示唆した。(ブルームバーグ)

 

年内利下げは最大でも2回にとどまる公算で、引き続き「より高く、より長い」引き締め政策が意識されそうです。

 

<FF金利見通しとNY金への影響>

 

 

「逆イールド」が継続しており、FRBによる「より高く、より長い」政策金利が維持される見通しであることが分かります。

 

左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)

 

上海総合指数は上値の重い動きが続きます。

 

右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)

 

NY金が割高となりました。


 

FOMC声明は日本時間5月2日午前3時、議長会見は3時半です。

 

 

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