【JPX金】ようやく証拠金が下がったゾ

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

今週より、JPX金の証拠金が前週の344,000円から328,000円へと減額されます。

左軸：JPX金(円)　　右軸：AS-VaRパラメータファイル

春分の日明けの3月21日が304円高となったことから、翌22日のAS-VaRパラメータファイルは208,000円から314,000円へと大幅に引き上げられました。

以降高額な証拠金推移が続きましたが、今回久しぶりの減額となっています。

実質的な証拠金引き下げは、2月16日から19日にかけて2,000円引き下げられて以来。

証拠金の引き上げが、ようやく一服しました。

左軸：JPX金総取組(枚)　　右軸：AS-VaRパラメータファイル

「コロナショック」、大阪取引所に移管以降の証拠金、そして総取組推移ですが、当然ながら証拠金が大きく引き上げられると、総取組は一時的に減少します。

逆に証拠金が大きく引き下げられると、総取組は増加する傾向があります。

「大きく引き下げられる」がポイントで、2020年9月11日から14日に証拠金が378,000円から252,000円へ大きく引き下げられました。

このとき、総取組は約4万7千枚から5万5千枚へ増加しています。

左軸：JPX金総取組(枚)　　右軸：AS-VaRパラメータファイル

高額な証拠金が長く続けば続くほど、大きく引き下げられると取組は増えやすいようです。

先週金曜日引け時点でのJPX金総取組は、42,642枚でした。

今回の証拠金引き下げがきっかけとなり、取組が増加するでしょうか。

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