アナログに左手デバイスはない

ブログではデジタルで描いたイラストばかり載せているぼくですが、アナログでは日本画などを嗜んでおり、公募展に作品を出したりしています。

そちらは実名で未発表でないといけないのでブログには載せません。

訳あって描くのをやめてた期間があったのですが、最近はまた描けるようになってよかったなーと思います。

目の前にイーゼルを立て、キャンバスを置きます。

目線がいいところに来るよう、椅子の高さを調整します。

利き手側に、絵筆、筆洗、雑巾、その他画材諸々を載せたカートをおき、使いたい色を作り、こねて、水分量も調整しながら絵筆でとって、毛先を整え、色を置く。

筆に含ませた色がなくなったらまたカートに向かい…違う色を置きたくなったら、また最初からこの工程を…てなことをしていると、デジタルペイントってほんと便利だなーって思います。

でも、これはこれで豊かな時間だなぁとも思います。

日々の隙間に、こういう時間を持つことができることが、本当にありがたいな、と。

なんの本で読んだか忘れてしまったのですが、DRAGON BALLの連載を終えたあとの鳥山明さんの絵柄がどんどん丸っこくなってったことに対して「あれは祈りの曲線なんだ」と読んだことがあります。

ぼくは絵で食ってるわけでもないですし、鳥山明さんほどのお金持ちでもないのですが、絵を描くことが「祈り」ってのは、なんかわかるなーと思ったのでした。

「デジタルよりアナログの方が素晴らしい!」って話をしたいわけではないのです、どっちもそれぞれの良さがあるのでぼくはどっちもやってますし、デジタルVSアナログって対立も、ぼくは否定派です。

全て「画材」として並列しているイメージです。

サラッとした落書きをブログに貼ってる日は、仕事がアナログの絵が忙しかった日です