私はあまり誇れる長所はたくさんありません。
怠け者だし、整理整頓、掃除、片付けは苦手だし、いろんなことを忘れるし。。。
でも数少ない長所の一つに何でも食べることができるというのがあります。
まあ、これって長所と言っていいのかわかりませんが、私は食べられないものはありません。
ちょっと。。と言うものがあっても、とりあえず食べてみようとします。
それは幼少時代の体験からきています。
小さいときは人並みに好き嫌いがありました。特に香りのきついものはダメでした。
私は昔から体が弱くて、小学校年のころ、口内炎で入院しました。
口の中だけでなく、のどまでもただれてしまい、入院1日目は絶食でした。
でも胃腸が悪いわけではないので、おなかはすごくすくのです。
1日めも2日目も、重湯からおかゆに変わっただけでおなかがすいてたまりませんでした。
あまりに空腹で病室で声を殺して泣いていたら、看護婦さんに見つかってしまいました。
「どうしたの?」と言われて、「おなかがすいてたまらないの」と言うと
「明日からは普通食だから、ちゃんとしたご飯が食べられるわよ。」
と教えてくれました。
そして次の日、待望の普通食がやってきました。
なんと、フキの煮つけがあるのです。
大嫌いで食べたことがなかったのですが、ほかのおかずを全部食べても
まだお腹がすいていたので、思い切って食べてみました。
すごくおいしいのです!
食べず嫌いしてただけだったのでした。
それ以来、私は何でも食べられる人になりました。
一切好き嫌いはありません。
とんな変な食べ物でもとりあえず食べてみます。
新しい食べたことのないものに出会うとワクワクします。
みんなが敬遠する食べ物も喜んで挑戦します。
こういう人のことをAdventureous eaterと言うそうです。
今まで食べたもの、
1)シンガポールで食べたカエルの足。
これはおいしかったです。ちょっと鶏肉に似ています。
カエルの足だけ山と盛られています。
2)ハギス
言わずと知れたスコットランドの郷土料理。
羊の胃のなかに内臓と穀物とスパイスを詰めて蒸したもの。蒸しあがったものにナイフを入れて
ドバ~っと出てきたものをマッシュポテトと野菜と一緒に食べます。
見た目がグロいし、内臓!と聞いただけで引いてしまう人には不向き。臭みがあるのでかなり強い味つけ
がしてあります。でも私は好きですね。
でもスコットランド人でさえ食べられない人が多いそうです。
3)ドリアン
これもシンガポールに行ったとき、食べました。あまりに匂いがきついので、ホテルに持ち込めず、ドリアンマーケットと言うところに行かなくてはいけないのです。
タクシーで行き、1個買って、外のテーブルで切ってもらって食べました。
味はカスタードプリン見たいでクリーミーで甘い。しかし匂いが半端ないです。
トイレの匂いと生ごみが腐ったようなにおいのミックス。8分の1に切ってもらった一切れが食べきれませんでした。
食べているうちに吐き気が襲ってくるのです。ギブアップして、タクシーの運転手さんに進呈しまして。
運転手さんは大喜び。ドリアンは高くてなかなか買えないのだそうです。
4)鮒ずし
琵琶湖周辺で食べられる鮒の押しずし。発酵させるのでにおいがきつい。
作家の田辺聖子さんのエッセイで鮒ずしのことを知り、食べたいと思っていました。
琵琶湖にドライブに行ったとき、レストランに入り、そこに鮒ずしがあるのを見て、注文しました。
しばらくするとレストランのご主人がやってきて、「本当に鮒ずしを食べられるのですか?」と聞くのです。
彼によると、たくさんの女性たちが鮒ずしを食べたいとやってくるけれど、注文したのに「やっぱり食べられない」と食べずに帰るのだそうです。「値段もお高いですし、もったいないです。本当に食べられるのですか?」と私に聞く。
「大丈夫です。食べられます。」と約束したラやっと鮒ずしがきました。
お皿の上に何切れか載ってるだけ、結構なお値段でした。私は大喜びで食べました。匂いは全然気にならず、おいしかったです。何より、念願の鮒ずしが食べられてうれしかったです。
くだんのご主人はテーブルにまたチェックしにやってきましたが、もう食べてしまってお皿はからでした。
5)ベニソン(鹿の肉)
私はスコットランドに来るまで鹿の肉を食べたことがありませんでした。
初めて食べたときは感激でした。やっぱりかなり強い味付けで、なおかつ歯ごたえのある肉でした。
でも美味しかったです。
あと、アイオナ島に行くときにフェリーに乗るのですが、フェリー乗り場でベニソンバーガーが食べられるのです。
これがおいしくて大好きでした。かなり臭みがありますが、それがおいしいのです。
また食べたいなあ。
6)雀のから揚げ
高校時代の同級生と一緒に行った居酒屋で出てきました。
ちゃんと雀の形をしていて、ちょっとかわいそうでした。食べてみると、骨ばかり。
バリバリかみ砕かねばなりませんでした。味付けはおいしかったのですが、食べる肉がほとんどない感じでした。
7)白子の味噌汁
タラの白子を入れた味噌汁。これは本当に美味しかったです。でもたらの白子と言うと、タラの精巣のことですよね。
遅れてすし屋に来た妹にその味噌汁を飲ませたら、「すごくおいしい!」と言ったので、「白子ってなんだか知ってる?
と言って「タラの精巣のことだよ?」と言うと、ショックを受けて見向きもしなくなりました。おかしくないですか?
あんなに美味しいと言ってたのに、こういう人は好きになれません。偏見ですよね。
まだまだありますが、いつでも新しい食べ物に挑戦したいと思っています。
何か珍しい食べ物がありましたらご紹介ください。
何でも食べます。