【2022年度入試結果の考察】内申36~40の公立高校 | 横浜市東戸塚にある個別指導塾教室長のブログ

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神奈川県の公立高校入試の受験情報や小・中学生の学習指導について綴っていきます。

さて、今回は公立上位~難関校の合格者平均内申と合格者平均得点を考察してみたいと思います。

 

個別指導塾でこのレベルの高校を本気で狙ってくれる子に巡り合う機会は少ないです。しかし、自塾は3年連続で公立上位~難関校を志望する中3生を指導しており、本当にありがたいことだと思っています。

 

これから書く内容は2023年2月14日に受験をする中学3年生を対象にしています。

 

データは伸学工房さんの「2022神奈川県公立高校受験結果資料」を元に作成しました。

 

まず、内申36~40で狙える公立高校を下記のグループに分けました。

①偏差値56~58グループ(14校)

※去年は13校

②偏差値59~62グループ(9校)

※去年は6校

 

①グループの高校は特色検査を実施しない公立上位の高校です。

 

このグループより上の高校で特色検査を実施しない高校は、神奈川総合(個性化C、国際文化C)と市立金沢だけです。

 

私の中では①グループも②グループも合格難易度に大差ありません。

 

強いて言えば、特色検査対策の勉強に時間が割けるだけの余裕がある生徒が②グループに挑戦できる資格があると考えます。

 

 

【表①】2022年度神奈川県公立高校入試 合格者平均内申

 

上の表は創育さんの「2022年度神奈川県公立高校合格基準一覧」の偏差値を高い順に並べています。

 

内申36~40の高校は神奈川県在住なら誰しも憧れる高校ばかりです。

 

今年、鎌倉高校に進学したHくんは毎日が充実していると言っていたので、やっぱり生まれ変わったら鎌倉高校で青春を謳歌したいです。

 

ちなみに上記の表を確定倍率が高い順にランキングしてみると、

 

◆ 2022年公立入試確定倍率ベスト10

・01位 市立横浜商業(国際) 1.66倍↑

・02位 新城公高校高校項高 1.60倍↑

・03位 市立南校高校高校高 1.55倍↑

・04位 横浜平沼公校高校高 1.51倍↑

・04位 茅ケ崎北陵総合校高 1.51倍↑

・06位 市ケ尾須賀総合校高 1.49倍↑

・07位 市立東高校高校項高 1.47倍↑

・08位 七里ガ浜高校高校高 1.43倍↓

・09位 松陽名陵公高校項高 1.35倍↑

・10位 市立戸塚(普通C)  1.29倍↓

 

内申33~36の高校と同じく人気校ばかりです。しかも2021年より倍率が上がっている高校が多いです。

 

内申36~40で狙える公立高校の中には下記の高校が調査書:学力検査:面接の比率が3:5:2です。

■調査書:学力検査:面接の比率が3:5:2の高校

①グループ

海老名、市立東、市立南、座間、秦野、七里ガ浜

②グループ

鎌倉、平塚江南、茅ケ崎北陵

 

上記の高校は内申1の価値が学力検査の2.22点に相当します。

※300÷135≒2.22

 

つまり、基準内申に5足りなくても11点多く得点すれば、内申のハンデは相殺できます。

※2.22×5=11.1

 

結局、このレベルの高校を受験しようという中3生は全県模試で5科目合計で平均点+80~110点以上を取るために勉強しているはずです。

 

内申差5ぐらいでやきもきする位なら、ライバルたちより11点多く取るために勉強した方が合格に近づくと思います。

 

 

【表②】2022年度神奈川県公立高校入試 合格者平均得点

 

2022年度の神奈川県公立入試の教科別平均点は下記のようになっています。

■国語:61.3(65.7)

■数学:52.9(58.2)

■理科:58.9(50.1)

■社会:62.4(72.6)

■英語:52.1(54.6)

■5科計:287.6(301.2)

※()は前年の平均点

 

下記は①、②の高校それぞれの科目別平均点です

①偏差値56~58グループ

・国語5  72.5(81.0)

・数学5  63.8(73.2

・理科5  75.3(68.4

・社会5  80.2(90.1)

・英語5  70.3(75.4)

・5科計 362.2(388.2)

※()は前年の平均点

 

②偏差値59~62グループ

・国語5  76.9(85.7)

・数学5  67.2(76.3)

・理科5  81.8(73.3)

・社会5  86.9(92.9)

・英語5  78.5(83.6)

・5科計 391.4(411.8)

※()は前年の平均点

 

神奈川県の公立入試は英語が1番実力差が顕著に出る科目です。

 

■偏差値50~52 55.9

■偏差値53~55 63.5(+7.6)

■偏差値56~58 70.3(+6.8)

■偏差値59~62 78.5(+8.2)

 

上位~難関校を志望するなら英語の高得点は必須です。

 

しかし、やみくもに過去問を解いたり、模擬試験を受けても英語の点数は上がりません。

 

中学3年間で学習した英単語や英文法をしっかり暗記する。地道な勉強をしっかりしてきた子ほど、受験対策を始めるころには、試験問題にも慣れて高得点を取りやすくなるのです。

 

逆に、数学は神奈川県の公立入試では1番点差が広がらない科目です。

 

■偏差値50~52 58.4

■偏差値53~55 60.0(+1.6)

■偏差値56~58 63.8(+3.8)

■偏差値59~62 67.2(+3.4)

 

私の中では上位~難関校を狙う数学の点数の目安はノーミスで70点です。ミスしても2ミス以内なら60点台を取れる計算です。

 

そして、70点以上を目指すには今年は下記の問題を正解しなければいけませんでした。

 

問3(ウ)正答率16.3% 配点5

問3(エ)正答率00.7% 配点6

問4(ウ)正答率06.9% 配点6

問5(イ)正答率14.7% 配点5

問6(ウ)正答率02.7% 配点6

 

上記を試験時間50分で冷静に解くにはどれほどの勉強をすればよいのでしょうか。

 

せっかく上記の5つの中から1~2つ正解できても、ケアレスミスですぐ60点台です。

 

上位~難関校レベルともなれば理社は80点以上は得点したいところ。夏の間にどれだけ丁寧に中1・中2で学習した単元を暗記し直したかで、中3後期からの模擬試験の点数の伸びはだいぶ変わってきます。

 

 

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