【2022年度入試結果の考察】内申33~36の公立高校 | 横浜市東戸塚にある個別指導塾教室長のブログ

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神奈川県の公立高校入試の受験情報や小・中学生の学習指導について綴っていきます。

先週末で部活を引退した中3生たちが出てきました。3年間、部活動を一生懸命やりぬいた経験は高校受験にも活かされると思います。

 

さて、今回は内申33~36の公立高校について、合格者平均内申と合格者平均得点の両面から考察していきます。

 

これから書く内容は2023年2月14日に受験をする中学3年生を対象にしています。

 

データは伸学工房さんの「2022神奈川県公立高校受験結果資料」を元に作成しました。

 

まず、内申33~36で狙える公立高校を下記のグループに分けました。

①偏差値50~52グループ(12校)

※去年は16校

②偏差値53~55グループ(10校)

※去年は13校

 

このレベルの高校を受験する生徒たちは、内申がオール4かつ模擬試験で常に300点以上を目指して、日々がんばっていると思います。

 

受験校を決める最終判断としては、両方満たせるなら②グループの高校、片方だけなら①グループの高校といった感じになるでしょうか。

 

内申33~36を取る生徒たちは、中学2年生くらいから「○○高校に行きたい」と志望校として自覚しているのが私の印象です。通知表で「4」や「5」を取り続けるには明確な意思がないと難しいですよね。

 

あと、部活動や習い事を熱心にしている子が多くて、時間の使い方が上手です。

 

逆に部活動や他の習い事が忙しくて勉強時間が取れない、塾の宿題ができなかったと言い訳している中3生たちは脱落していきます。その差は中学1年生から徐々にハッキリしてきます。

 

つまり、部活動を引退してから頑張るではこのレベルの高校を受験するのは厳しいということです。

 

 

【表①】2022年度神奈川県公立高校入試 合格者平均内申

 

上の表は創育さんの「2022年度神奈川県公立高校合格基準一覧」の偏差値を高い順に並べています。

 

内申33~36の高校は大手集団塾で「〇〇高校合格」と合格者数をアピールする高校なので、毎年激戦が繰り広げられています。

 

ちなみに上記の表を確定倍率が高い順にランキングしてみると、

 

◆ 2022年公立入試確定倍率ベスト10

・01位 湘南台高校高校 1.67倍↑

・02位 鶴見高校高高校 1.49倍↑

・03位 岸根高校高高校 1.42倍↑

・04位 住吉高校高高校 1.41倍↑

・05位 市立みなと総合  1.38倍↓

・06位 市立横須賀総合 1.36倍↑

・07位 元石川高校高高 1.35倍↑

・08位 麻溝台高校高校 1.29倍↓

・09位 藤沢西高校高校 1.29倍↓

・10位 横浜栄高校高校 1.27倍↑

 

相変わらずこのレベルの高校は人気校が多いですね。

 

内申に関しては、このレベルの高校を狙おうとしている中3生は成績の取り方を知っていると思っています。

 

今更「提出物は大丈夫か」とか「定期テストの勉強、平気かい」なんて余計なお世話ですよね。

 

むしろ中学校のクラス担任や進路担当の先生にどれだけ志望校に向けて真摯に勉強しているかがしっかり伝わっているのか気になります。

 

【表②】2022年度神奈川県公立高校入試 合格者平均得点

 

2022年度の神奈川県公立入試の教科別平均点は下記のようになっています。

■国語:61.3(65.7)

■数学:52.9(58.2)

■理科:58.9(50.1)

■社会:62.4(72.6)

■英語:52.1(54.6)

■5科計:287.6(301.2)

※()は前年の平均点

 

下記は①、②の高校それぞれの科目別平均点です。

①偏差値50~52グループ

・国語5  65.0

・数学5  58.4

・理科5  65.1

・社会5  69.3

・英語5  55.9

・5科計 313.6

 

②偏差値53~55グループ

・国語5  68.4(+3.4)

・数学5  60.0(+1.6)

・理科5  69.6(+4.5

・社会5  74.0(+4.7)

・英語5  63.5(+7.6

・5科計 335.4(+21.8)

 

こういうデータを調べていると、内申33~36②以上の高校の各科目の平均点は60点を切ることがほぼありません。例外は2016年度の入試平均が43.0点の時くらいです。

 

①グループと②グループの5科の得点を比べると今年も英語の差が大きいですね。

 

英語は早めに公立入試の過去問を解き始めることを推奨いたします。

 

英語の定期テストではいつも80点以上は取れていそうな中3生たちでも、入試では60点台前半の点数しか取れていないのが現実です。

 

数学は配点6の問題が2つ出題されたり、試験の真ん中あたりで図形の難問が配置されていたのが原因なのか、偏差値53~55の中3生たちでやっと平均60点です。

 

模擬試験で数学が高得点で他の科目の勉強を疎かにしている子たちは、受験本番は数学が思っているよりも得点できないことを忘れてはいけません。

 

理社は①グループですら平均60点以上、②グループにいたってはほぼ平均70点以上です。

 

集団塾で中学2年生から毎週、理社の授業を受けて、家でも勉強していた受験生たちは基礎知識の量が違います。

 

コツコツ暗記を取り組んできた努力は、比較的解き易い入試問題が出題されたときに他を圧倒するほどの成果を生み出します。

 

 

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