これから始めるブログは、私自身の「ちっとも闘病しない」末期がん生活をつづるものです。

ですから、これからの「闘病」にそなえて、乳がんブログを読んで参考にしようと思っておられる方には、「ちっとも」役に立たないかもしれません。

でも、広く「乳癌ステージ4」のがん患者の生態を知りたいと思っておられる方には、「えっっ、こんなのもあり?」と面白く読んでいただけることと思います。

1.ねこ、風太アイドル

2014年の3月に「乳がんステージ4」と診断された時点から、現在に至るまでの私の体験が、これから乳癌について勉強しようと思っておられる方々の心に、「ちっちゃい懐中電灯」くらいの明かりとして届けばいいな、と願います。

特に、ある日突然「乳がんステージ4」と診断されたり、乳がんの診断を受けて、パニクりながら、慌てて「抗がん剤」「放射線」「手術」の【がん治療フルセット】に雪崩れ込もうとしている方に、

『落ち着いて、まずは落ち着いて。ゆっくり考えてから決めても大丈夫だから落ち着いて』

『この選択は、これからの自分の生き方「すべて」を決める決断なんだから、焦らずにいろんなことをシュミレートして、「自分の意思」を持って最善と思うものを選んでね』

『お医者様は、医療としてのベストを指示する(命令のように聞こえる)かもしれないけど、医療のベストが、あなたの生き方のベストではない可能性があることを忘れないで。諦めないで、自分の心と対話して納得できる道を選んでね』

と伝えたいです。

ねこ、布団から顔を出すこれは、私自身、がん治療の激流に揉まれて慌てふためき、後になって痛感したことです。

落ち着いて振り返ると、「紙一重だった」という思いが何度も過ぎりました。

ですからどうしても、「最初に」お伝えしたいのです。

一般的に「1センチ」の癌が発見されるには、10年間くらいかかるとされています。

1分、1秒を争うケースもあるかもしれませんが、大多数は、「がん告知を受けた」衝撃でホワイトアウトしていた自分の心が、少し視野を取り戻すくらいの時間は「待てる」のです。

「どのような治療を選択するか」と「どのように生きたいか」はイコールで結ばれています。

どうか「落ち着いてから」考えて欲しいのです。

自分の決断として選択したのであれば、「納得して」治療を受け、「満足して」生きられると思います。

2.ねこ、風太まくら

もう少し私の治療経緯を説明すると、私は、2014年3月、46才で『浸潤性小葉癌』という種類の乳癌で、リンパ節転移無数、骨転移無数、全身多発骨転移のステージ4=末期癌と診断されました。

がん転移で真っ黒に映ったPET/CT画像を見た瞬間、がん転移の数のあまりの多さに「あ?こりゃ死ぬな」と思いました。

自分から「余命」を尋ねたほどです。

そして(それなのに)、紆余曲折というほどの山も谷も経験せず、痛みや不快に耐えることもなく、「骨転移無数、リンパ節転移無数から骨転移4か所」に激減し、2024年の今現在まで、「いたって元気に」過ごしています。

治療方法は、もうすでに癌が全身に散らばっているので、手術なし、抗がん剤なし。最初に10回の放射線治療を受けた他は、きっぱりホルモン療法のみで2019年3月まで「現状維持」をGETしました。

2019年4月、PET/CTで「現状維持」で残っていた骨転移の3ヵ所に「高集積が見られる」と診断され、2回目の放射線治療を受けました。

結果、ついにきれいさっぱり私のPET/CTから癌転移の「黒点」が消えたのですが、、、。

2020年8月のPET/CTで乳癌の転移が「再燃」していることが判明し、9カ所の「黒点」が現れたため、ホルモン療法の薬を変更して経過観察しつつ、ふたたび「現状維持」をGETしました。

2023年5月、腫瘍マーカーの数値がフラフラと上昇傾向になったため、ホルモン療法に加えて分子標的薬の投薬を開始して、経過観察中です。

私が「いたって元気に」普通の暮らしが出来ているのは、2014年のがん告知以前もそれ以後も、2020年の「がん転移再燃」の時も、私の体調に「自覚症状」がないからです。

自分ががんだと知らなかった時に「クーラー病」「極度の肩こり」と無邪気に信じていた「背中の痛み」があるものの、多発骨転移に伴う激痛などはなく、疲れた時に背中の痛みが「オモダル」かったり痛かったりする他は「普通の生活」をゆるゆるまったり送っています。

どうやら背中の痛みは骨転移と関係しているようです。

私の背骨には、骨転移で溶かされた大小無数の「穴」があり、現在も「穴」は空きっパです。

そのため、骨転移で弱くなった背骨を補強しようとして、背骨の両側の筋肉が緊張してこわばり、痛むという感じです。

日常生活に支障はないものの、フルタイムのデスクワークには「ちとキビシイ」状態となったため、2018年1月から長期病気休職、そのまま復職せず2020年12月退職、2021年1月から「天下のプータロー」となりました。

2024年3月に「なななんと、乳がんステージ4で10年サバイブ」を達成、今現在は、さらに、もっと、まったり度が増した「ららら田舎生活」を送っています。(万歳x3)

3.ねこ、風太ふりむく

田舎に住み、猫(風太:日本猫、オス、10才)を一匹飼っています。56才、プータロー、独身、結婚歴なし、出産歴なし。ひつじ年、てんびん座、A型。家族は両親と離れて住む兄が1人います。

自分では、ホルモン療法の薬のせいだと、固く信じているのですが、加齢による「ただの中年太り」かもしれません。治療開始から1年で8kg太りました。(笑)

私が末期がんだと伝えた友人たちは、会う度に私が『末期がん患者のイメージ』に反して「艶々した頬と福々しい顎のライン」を持つ女に変貌を遂げていくのを見て、首を傾げています。(笑)

 

4.ねこ、風太まぶしい

・・・ということで、『にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活』は、「乳がんステージ4」という音の響きに似合わない、ゆるゆるまったりした内容です(笑)

タイトル通り、【にゅうがん4な私】と男前な【風太(日本猫)が、【ららら♪な感じでまったり【田舎生活】をしています。

時系列の本編とは別に、「こんな気持ちで読んでいただけると幸いです」という気持ちを込めて、ブログの前段をいろいろ書きました。

「はじめに 【乳癌だとわかってこうなった】ざっくりした流れ」

「はじめに 注意点①にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活 」

「はじめに 注意点②にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活 」

「はじめに 注意点③にゅうがん4な私と風太(日本猫)のららら田舎生活」

「私の生息域とプロフィール」

「風太(日本猫) 我が家の“ざしきわらし♡”」

できれば先にこれらを読んでいただくと、「闘病の参考に」と思っておられる方の時間の節約になると思います。(私と風太の自己紹介もしてます。)

本編は

乳癌の予兆 最初に「乳癌じゃないか」と思った時 (nya.1)

から始まります。

2014年2月からの時系列レポートは、(nya.1)から(nya.128)で一応の区切りとなり、(nya.129)以降は『まいにち風太、まいにち田舎』を毎日更新し、不定期で金曜日に現状報告やその時々に感じたことをレポートしています。

乳がん患者のブログなのに「ネコと田舎」の写真ばかりアップして、「なんじゃこら?」と思われる方もおられるかとは思いますが(笑)、広いお心で田舎の四季の一期一会の風景と、小さな命が田舎を自由に歩き回り輝いている様を楽しんでいただけたなら幸いです。

病を得て、悲しみや不安や恐怖を抱えずにはいられませんが、それらに心を奪われている間も、地球は周り、四季は巡り、小さな命は生きる喜びに輝いていることをお伝えしたくて、毎日写真をアップしています。

写真を見て、ふと足元に咲く名も知らない野の花に気付く時、ふと鳥のさえずりを聞いて空を見上げ、吸い込まれそうな青い空に気付く時、「いろんなことがあるけれど、、、もう少し、生きることを楽しんでみるか」と思えることもあるのではないかと、、、祈っています。

ありきたりで些細で、でも愛おしい小さな幸せをお楽しみください。

それではよろしくお付き合いのほど、お願いいたします。

追伸、タイトルの“ららら”は、かつてのCMソング「ららら無人くん♪らららら♪」の“ららら”のメロディーです。昭和な人だけ分かると思います(笑)

ふふみ

はじめまして、私= ふるゆら です。

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