クエスト:かなくそ石の有効活用
依頼内容
「かなくそ石」って、知っとるけ?
いや、「はなくそ」ちゃうわっ!!
昔、村には、鉱山があって、鉱石を製錬する過程でいらん部分が出てきた。
それを、誰が呼んだか、「金」の「くそ」で、「かなくそ石」。
川をぞぶれば、わりと、ゴロゴロ、転がっている。
村では、希少とは言えんけど、他の地域では、あまり見られないものやと思う。
これを使うて、何か、特産品的なものは、できんやろか?
今は、文鎮くらいしか、思い浮かばんけど、ええ使い途があったら、ぜひ、提案してみてや。
■解説
地域の河原で、いびつな石を見つけることができます。
「かなくそ石」と呼ばれる石です。
昔、鉱山(寺野鉱山)があり、鉱石を製錬する過程でできた不純物とのこと。
「鍰(からみ)」とか、「スラグ」とも言うようです。
普通の石とかと違って、確かに珍しくはあるのですが、きれいな訳でもなく、利用価値は、正直、ないように思います。
ただ、昔、鉱山があったことを偲んでか、石を拾う人もいます。基本的に、そのまま、持ってるケースが多いようですが、ある人は、和紙に絵を描いて、石を包み、文鎮というか、置物的に、使っていました。
地域おこし協力隊も目を付けて、浄水作用はないかなど、色々試してみたそうですが、これといった効果も見つからず。
しかしながら、このまま、捨ておくのも、何だか忍びないので、何か有効な使い途はないかなぁと、模索をするところです。
鉄鋼のスラグは、再利用をしているとの記事を見つけましたが、おそらく、当地の「かなくそ石」は資源としての再利用は難しいのではないかと。もし、再利用するとしても、成分の調査や、工業的な何かが必要になってくるのではないかと思います。
なので、そういう方向ではなく、違った形の利用方法を発見できればと、考える次第です。
実験材料は、すぐ手に入りますので、磨いたり、こすったり、色々、試行してみて、「かなくそ」と呼ばせない、キラリと光る石に、生まれ変わらせてください。
そんな錬金術師たる人を、お待ちしております。